─スケートボードも完全にヨーロッパスタイルですね。
ですね。アメリカンテイストなパワースタイルではないですね。4、5年前だとヨーロッパのスケートシーンって全然っていうか、『それならやっぱりアメリカでしょ』ってイメージがあって、ヨーロッパには多少軟弱なイメージがあったのかも知れない、でも最近は世界的にもヨーロッパのムーヴは無視出来ないと思います。そして向こうの奴等は音楽的、芸術的な目線でスケートボードに取り組む人が多いので、僕は凄くインスパイアされます。
─音楽とスケートボード、どのあたりに接点がありますか?
一番繋がっているところは、気分を高揚させる、盛り上げるという事でしょうね。あとは終わったあとのクールダウン。聴く音楽のテンポを変えてね。滑っている最中はあんまり気にしないです。スケートボードは音も楽しさの一部ですから。
─音を楽しむ?
ボードを弾いたり、トラックがパイプに当たったり、ウィールがタイルに擦れたり。その振動や音も魅力ですからね。
─確かに気持ちよさそうですよね。タイルの音や感触。
ジャンプして跳ぶのだけがスケートボードじゃないですよ。
─スケートボードにはまった一番のポイントって何ですか?
全部かな?スケートボードだけじゃなくて、スケボーが存在するカルチャー全て。スケボーに乗っていること自体がすごいんじゃなくって、スケートボードを取り巻く空間というか、社会、世界があって、そこに魅了されたんだと思います。
─世界にはまった。
スポーツとして確立されてたら多分やらなかったですね。そのときに日本になかったファッションも、その世界から自分の中に入ってきたものだし、音楽もビデオにかかっているのを調べて買ったし。20年以上前なんでそういったものはなかなか売ってないし、お店もない。それで原宿まで電車に乗って一人でドキドキしながら行ったりとか。多分、僕にとってはそうゆう行為もスケートボードの魅力だったんですよ。
─ボーダーとしては今後もずっと変わらないですかね。人生の一部というか。
多分…変わらないですね。一生続けると思います。そしてこういうカルチャーを伝えていかなければいけないと、自分では思っているというか。ファッションも飽和状態で、何がいいっていうのがなくなっちゃってるところなんで、逆にカッコよかったところっていうのをしっかり伝えていかなければならないかなって。僕らが続けていかないとそれも伝えられないですからね。
世界中で出合った音楽を吸収する
─iPodは、結構前から使われているようですね。
丸いスイッチが上にある初期型のiPodから使ってますよ。
─何かビビッと来るものがあった?
かなり前からMacを使っていますからね。デザインの高校だったので、その頃から。卒業後もグラフィックに興味があったので、Macを頑張って自分で買って。その頃からMacユーザー。
─今も継続してヘビーユーザーであると。
そうですね。無いと仕事ができないですから(笑)。それもあってiPodが発売されたときには飛びつきましたよ。
─現在の生活の中でのiPodの役割は?
世界中を飛び回りながら、やっぱり行った先々で出合った音楽を吸収する、そういう役割ですかね。
─世界中を飛び回って移動が多いと、iPodは重宝するんじゃないですか?
それはもう。無いとまずいですよ。移動に音楽が無いと辛いです。
─創作活動でも刺激やきっかけになることも?
ありますね。でもその曲っぽい作風にはしませんよ。曲は何でもいいというか。その中に何かがあれば。音霊というか。
─ライダー仲間内でのiPodの普及率はどうですか?
僕の周りではほぼ100%。
─アーティストとしては、映像と写真が見られるiPodを活用できるのでは?
UG.にはライダーやバンドが沢山いて、プロモーションビデオやミュージックビデオを作ってたりもするので、そういうのをiPod用にビデオPodcastで発信したいなぁ。スケートボードの世界もスノーボードの世界も流れがすごく早いんですよ。だけど、DVDを作るのは、本気でやろうとしたら編集にすごい時間がかかるじゃないですか?だから、撮りためて編集しているうちにもう次の流れになっちゃってる。でも、ビデオPodcastなら撮ってすぐに発信できますよね。
─なるほど。
iPodの中にライダーのプロモーション映像や自分の作品を入れて、海外でも簡単に見せることが出来るし。パソコンを持ち歩かなくても済むし。
─プレゼンアイテム的な使い方ですね。
そう。打ち合わせするときにも使えますよね。海外で知り合いになった人に『何やってんの』って言われてもすぐに見せられる。
─最後に、高田昭義にとって、音楽とは何なのか?
空気みたいなものですね。自然にそこにあるものというか。ライブハウスで聴くのも音楽なら、無音も音楽だし。雪の中の静寂、あれも音楽。この世の中にあふれるありとあらゆる音そのものが音楽といえるんじゃないかな。
─楽しいお話をありがとうございました。




