iPodがスポーツを楽しくする。 武田 美保(シンクロスイマー)

シンクロナイズドスイミング日本代表として、アトランタ、シドニー、アテネ、3つのオリンピックで計5つのメダルを獲得するなど華々しい活躍を収めた武田美保さん。引退後は、ミュージカル、インストラクターなど活動の場を多方面に広げ、さらに飛躍を続けている武田さんに、音楽と関係深いシンクロでの経験を中心に、お話をおうかがいしました。

シンクロ時代の経験を活かして

─武田さんは現在、多方面で活躍されていますが、その中でもピラティスではどのような活動をされているのでしょうか?

ピラティスに関する番組やDVD、その他本を出させて頂いたり、所属のスタジオや講習会で生徒たちに教えることが主な活動ということになるでしょうね。短期留学でラスベガスに行って、ネバダ州立大学の公認インストラクターの資格も取ることができました。

─ピラティスを始めたきっかけは?

引退して運動量が落ちたので、体力維持・体型維持、何より筋肉の柔軟性をより高めるというのが第一ですね。選手時代にそういうものがあるということは聞いていて興味があったので、引退後に時間が取れたらやってみようと思っていました。ピラティスの効能として、すごく細くてしなやかな筋肉がついてくれるんですね。それから、シンクロに必要なものがすごく凝縮されているエクササイズなんですよ。私自身にそういう土壌があったのも大きいですね。

─ピラティスの魅力にすっかりハマッているようですね。

私と同じ年代の女性にピラティスはとても多くの需要があって、その方たちとの接点ができるようになったのがすごく面白くて。それで精力的にやるようになりました。

─ピラティスと音楽との相性はいかがですか?

やっぱり音楽あったほうが心地いいですよね。ゆるやかな、聞こえるか聞こえないかくらいの音量に絞るんですけど、あった方がすごく安らぎます。ピラティスは姿勢からまず入るんですけど、その姿勢のときにほとんど寝ちゃうくらいのリラックス感が必要なんですよ。音楽があるとそれを助けてくれますし、必要だと思います。

─他には、『マッスルミュージカル』にも出演されていましたね。

マッスルミュージカルのプロデューサーの方に、「水を使ったショーを考えている」とのお話を頂けたのがきっかけですね。私も引退後に目標にしていたのが、ショーへの出演だったので、まさにジャストタイミングでした。

─表現できる場が欲しかった?

はい。シンクロに関しては、アテネオリンピックで選手としてはまっとうできたと思っているんですが、ルールとか固定概念とかを取っ払った枠の中で、何か表現できないかなってずっと思っていたんです。私、自分が感じたことを体を使って表現するということがすごく好きで、それができたのがたまたまシンクロっていうツールだったんですよ。シンクロをやっていると自分の気持ちがとっても満たされて、すごく『生きているんだな』って思えるから、それを引退しても、枠を広げて個人的にやってみたいと思っていたんです。

曲選びの大切さ

─シンクロはいつから始めたのでしょうか?

小学2年生のときですね。初めての習い事が水泳だったんですが、そのスイミングスクールにたまたまシンクロコースがあったんです。そこでシンクロのコーチから声をかけてもらったんですね。それで一度見学にいったんですが、その日のうちに「すごい世界があるなぁ」って。

─最初はどの辺りに魅力を感じていましたか?

シンクロに初めて触れたときの私のファーストタッチがすごく良かったんですよ。初めての技でもできてしまったんですね。それがすごい嬉しくて。結局きっかけってそんなモンなんですよ。そこから『私はこのシンクロという競技では絶対に一番になりたい』と思い始めました。子供の頃はおっとりした性格だったんですが、だんだん負けず嫌いになっていくのが自分でもわかって。プールでも悔しくてしょっちゅう泣くような子だったんですよ。技ができないのがとにかく嫌だって。

─どんどんシンクロでは負けたくないという気持ちが高まっていったわけですね。

もう絶対に。それを強く意識するようになったのは、小6のときですね。ソウルオリンピックがあったんですが、その時のトップ選手がすごいカッコよくて。いるだけで華があって、こんな人になりたいなぁって。それから競技としてシンクロを捉えるようになりました。小6のときの卒業文集には『オリンピックに出る』って書いてましたからね。今思うと本当におこがましいんですけど、「行ける」って思ってたんですよ。「行けない」とか「自分がその競技に向いていない」って思う暇があったら、行けることを考えた方がいいですから。できなかったらって考える前にできるためにコレをしてみようって考えるのが楽しかったですね。

─シンクロといえば音楽と切っても切り離せないスポーツです。水の中ではどのような感じで音が聞こえてくるのでしょうか?

水中にスピーカーが入っているのでかなりクリアに聞こえてきます。水の中の方が空気中より伝わるのが遅いんですけど、競技会ではその音の調整をプロの方がしています。水の中で聞こえやすいのは高音の方なんですけど、日本はテーマ的に和風の音が多かったので、太鼓とか大太鼓を使いますよね。ドン・ドンが続けて聞こえるんですよ。ドーンって。それはちょっと困りましたけどね(笑)。でも、水面が静かな状態で水に浸かって聞くとすごい綺麗に聞こえるんです。

Profile

Name
武田美保(タケダ ミホ)
Birthday
1976/9/13
Blood type
O型
Speciality
ブログ、ピラティス、カフェ、コスメ、ファッション、お笑い、映画、ミュージカル、オリンピック

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