日本の伝統芸能の一つである津軽三味線。そんな古典文化を支える浅野祥という一人の高校生がいる。彼は毎年弘前で行われている津軽三味線全国大会に於いて輝かしい成績を残し、若干17歳にしてアルバム『祥風』でメジャーデビューを果たした。
地元仙台のメディアではことある毎に取り上げられる彼だが、その評判は徐々に全国へと広まりつつある。
普段、我々が三味線の演奏に触れる機会はそう多くない。しかしこの若きアーティストの進む道次第では、その環境が一変するかもしれない。
子供の頃からあまりにも三味線に興味がありすぎた。
─はじめて三味線を触った時のことを覚えていますか?
生まれたときから三味線がある環境で育ったので、はじめて触ったときのことは全く覚えていないですね。何気なく触っていて、気づいたら弾いていたという感じです。最初はおじいちゃんの三味線をいじっては「壊すから」って親に怒られていたらしいんですよね。それが3歳よりちょっと前。本格的に弾き始めたのは5歳の頃。自分用の三味線を買ってもらったんです。
─おねだりして買ってもらったんですか?
というか、あまりにも僕が三味線に興味がありすぎたんで、おじいちゃんが買ってくれたんです。それからは「これさえあればいい」っていう感じでのめり込んでいったんですよ。子供の頃だから「自分のもの!」ってだけでものすごくうれしかった。最初の頃は練習という意識すらなくて、暇さえあれば触ってました。テレビで『ドラえもん』を見ながら、その音楽に合わせて弾いたり。
全国大会で三連覇しようと決めたのは7歳のとき。
浅野祥は5歳になると、地元仙台の二代目小田島徳旺に師事し、本格的に津軽三味線の世界へと足を踏み入れる。そしてわずか8歳の時、毎年弘前で行われる津軽三味線全国大会のD級(15歳以下)の部に出場し、優勝。その後、Cクラス、Bクラスでも優勝し、さらに14歳から16歳の時、三味線キャリア5年以上が出場できる最高クラスのA級で三連覇を遂げる。いずれも大会の最年少優勝記録を塗り替えた。
─津軽三味線全国大会で優勝をし続けるという目標があったのですか。
全国大会にはA級という部門があって、そこで三連覇すると(殿堂入りという扱いで)その後は出場できなくなるという規定があるんです。それで、何があっても殿堂入りの夢を叶えようと、おじいちゃんと二人で約束していたんです。
─おじいさまとお約束をされたのはいつだったんですか。
最初に全国大会に出場したときですから、7歳の時ですね。はじめて全国大会のレベルを目にしたときは本当に圧倒されたんですけど、でも絶対優勝しようって約束をしたので。それまでは挑戦し続けると決めていました。
─正直、子供の頃はお友達と遊びたかったりしたかったんじゃないですか。
弾きはじめちゃえば楽しくて、いつまでも弾いちゃうんですけどね。弾くまでがどうも、あんまり気が進まない時期はありました。小学校の頃は放課後に友達とサッカーしたりとか、外で遊んだりとかしたかったんですけど、お稽古があるっていう理由で学校から帰ったらすぐに行かなきゃいけなかった。そういうのは本当にイヤで、お稽古部屋に行くまでがおっくうでしたよね。
現在でも高校から帰ってきてからは自宅の稽古部屋にこもり、毎日6時間の練習を欠かさないという。 “天才三味線高校生”と、まるで才能が降って沸いたかのようにメディアでは持ち上げられる事の多い彼だが、輝かしい経歴の裏にはこうした努力と確固たる信念が隠されていたのだ。
ボクたちの街に響く音
Profile
- 浅野祥
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平成2年3月生まれ。8歳で弘前市において開かれた津軽三味線全国大会に出場し、D級(15歳以下)の部で優勝。翌年9歳で同大会一般C級の部に出場し連続優勝をする。その後も毎年階級を上げて出場し、各級優勝の最年少記録を打ち出しつづける。そして、2006年5月歴代4人目となるA級三連覇を史上最年少で達成し、同大会を16歳にて卒業した。2006年8月には愛知万博にて浅野祥トワイライトコンサートを開催。また仙台市で行われたORANGE RANGEのコンサートにゲスト出演し、メンバーと共に『キズナ』を演奏。
2007年3月21日ビクターエンタテインメントよりメジャーデビューしファーストアルバム『祥風』をリリース。3月29日Shibuya DUOにてデビューライブを行い、4月21日Zepp Sendaiにて凱旋ライブを行った。
Sound Gallery
自宅の稽古部屋
自分が三味線をやるためにおじいちゃんが手作りで作ってくれたお稽古部屋。夜中でも周りを気にせずにバンバン練習することができる。この部屋にいるとなんか落ち着くし、頑張ろうって気になれる。変な雰囲気のある部屋(笑)。

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津軽じょんから節
浅野 祥
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カラオケルーム ソングパーク 仙台西口店
学校帰りにいつも友達と行く、行きつけのカラオケルーム。自分たちの間では、たまり場っていか…何をするにもそこに集合!っていう場所(例えば勉強とかも)。ここに来ると必ず歌う曲があるんです。これを歌わないと始まらないってかんじですね。

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WON'T BE LONG feat. NEVER LAND
EXILE
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勾当台公園
高校一年生の時にジャズフェスティバルに出演したときのことなんですが…。アコーディオン奏者のcobaさんと共演したとき、はじめてこの曲に出会ったんです。そのときは難しい曲だと思っていたんで、まさか自分のアルバムに入れるなんて夢にも思ってなかったですよ(笑)。

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マイ・フェイバリット・シングス〜サウンド・オブ・ミュージックより
浅野 祥
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ディズニーストア仙台東映プラザ店
自分はプーさんLOVEなので、しょっちゅう行くんです。もちろん一人で(笑)。友達は興味がないらしく、誰を誘っても一緒に行ってくれないんですけどね。ちょっと恥ずかしいんですけど、周りの視線にはもう慣れました(笑)。この曲はディズニーの中で一番好きな曲。もちろんiPodにも入っていますよ。

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星に願いを〜「ピノキオ」より
リラクシング・ピアノ
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