
浅野祥は3月にアルバム『祥風』でメジャーデビューを果たした。アルバム収録曲は津軽三大民謡といわれる『津軽じょんから節』、ミュージカルの名曲『マイ・フェイバリット・シングス』、そしてオリジナル曲などと、ジャンルにとらわれることのないバラエティに富んだ楽曲が収録されている。唯一共通するのは、彼の弾く三味線の音色だ。
─浅野くんにとって、津軽三味線の魅力はどのようなところですか。
津軽三味線の一番の魅力は、弦がたった三本しかないのに、工夫次第で無限大にアレンジできて、自分の世界を確立できるところですね。そこに一番惹かれます。
─三味線の魅力の一つに即興がありますね。それは体から自然と生まれてくるものなのですか。それとも先を計算しつつ構成しているのでしょうか。
どっちもありますね。自分の得意な流れをフレーズを踏まえた中で、あとは本当に自然と出てくるんですよね。ちなみにアルバム『祥風』に入っている曲は、全て即興で弾いているんです。
─普段はどういったジャンルの音楽を聴かれるのでしょうか。
一番聞くのは今時のJ-POPですね。あとはジャズとか、クラシック音楽も。最近だとワールドミュージック系を聴くようになってます。例えばディープ・フォレストとか、ピンク・フロイドとか。理由…って言われるとはっきりはしないんですけど、すごく好きですね。
─今持っているiPodにはどんな曲が入っているのでしょうか?
やっぱりJ-POPが多いですね。あとは民謡系。聴くと落ち着くんです。iPodはいつも持ち歩いていますよ。なんか音楽が身近になった感じで、常に聴くようになりましたね。ポケットに入れても違和感がないのと、大量の曲が入るのが良いですね。
─アルバム『祥風』はiTunes Storeでも現在配信されています。ご自身の楽曲が、いつでもダウンロードできる環境で配信されているというのは、どんなお気持ちですか?
同世代の方は特に、津軽三味線というだけでCDを手にとっていただける方は少ないと思うんですよね。だから、より多くの人に津軽三味線を聴いてもらえるという点では良いことだと思います。
仙台には落ち着く空気がある。
─最近はライブなどで仙台を離れることも多くなっていますよね。生まれてから17年間、仙台で暮らされていますが、仙台の良いところはどんなところですか?
こないだ、仙台駅に帰ってきた時にすごくホッとしたんですよね。ライブで東京に行ったりすると、どこに行ってもずっと人混みという気がするんです。慣れているっていうこともあると思うんですが、仙台にはなんか落ち着く空気があるんですよね。それと、おじいちゃんが大工だったので、三味線をやると決めたときに、自宅に稽古部屋を作ってくれたんです。やっぱりそこも落ち着く場所ですよね。
─仙台が落ち着くという理由は、やはり家族の存在も大きいんでしょうかね。
どうなんでしょう。でも僕は同年代に比べると甘えん坊というところがありますよね(笑)。家族といる時間は長いかな。
─では、仙台で一番落ち着く場所はご自宅の稽古部屋?
えっと、もう一つは駅前のカラオケボックス(笑)。いつもそこに行ってるんですよ。友達と一緒に勉強する時でも行ってて、勉強に飽きたら歌うみたいな。そこもなかなか好きな場所ですね。
─最後に、今後のご活動について教えてください。
とにかくいろんな人に津軽三味線の音を聴いてもらいたいので、ジャンルにとらわれないでコラボレーションやセッションをどんどんして、少しでも多くの人に津軽三味線に触れてもらいたいですね。
─ありがとうございました。
この取材の最後に、自宅の稽古部屋で実際に津軽三味線の演奏をしてもらった。普通に接している時はどこにでもいる高校生の顔を見せる彼だが、一度三味線を持ち演奏を弾き始めると、その表情は一変した。圧倒的な表現力で、彼の奏でる三味線の音色は人々の心を引きつける。
彼の演奏を目の当たりにすれば、世界を相手に活躍をしていくアーティストであることを誰もが確信するだろう。まだ17歳の若き三味線奏者の今後の活躍が非常に楽しみだ。
なお、7月28日に仙台勾当台公園で行われるTBC(東北放送)夏祭りへの出演、8月15日(水)にはApple Store, Sendai Ichibanchoでのインストアライブが決定している。お近くの方は是非その目と耳で確かめていただきたい。
(2007年7月11日 仙台にて)
ボクたちの街に響く音
Profile
- 浅野祥
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平成2年3月生まれ。8歳で弘前市において開かれた津軽三味線全国大会に出場し、D級(15歳以下)の部で優勝。翌年9歳で同大会一般C級の部に出場し連続優勝をする。その後も毎年階級を上げて出場し、各級優勝の最年少記録を打ち出しつづける。そして、2006年5月歴代4人目となるA級三連覇を史上最年少で達成し、同大会を16歳にて卒業した。2006年8月には愛知万博にて浅野祥トワイライトコンサートを開催。また仙台市で行われたORANGE RANGEのコンサートにゲスト出演し、メンバーと共に『キズナ』を演奏。
2007年3月21日ビクターエンタテインメントよりメジャーデビューしファーストアルバム『祥風』をリリース。3月29日Shibuya DUOにてデビューライブを行い、4月21日Zepp Sendaiにて凱旋ライブを行った。
Sound Gallery
自宅の稽古部屋
自分が三味線をやるためにおじいちゃんが手作りで作ってくれたお稽古部屋。夜中でも周りを気にせずにバンバン練習することができる。この部屋にいるとなんか落ち着くし、頑張ろうって気になれる。変な雰囲気のある部屋(笑)。

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津軽じょんから節
浅野 祥
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カラオケルーム ソングパーク 仙台西口店
学校帰りにいつも友達と行く、行きつけのカラオケルーム。自分たちの間では、たまり場っていか…何をするにもそこに集合!っていう場所(例えば勉強とかも)。ここに来ると必ず歌う曲があるんです。これを歌わないと始まらないってかんじですね。

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WON'T BE LONG feat. NEVER LAND
EXILE
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勾当台公園
高校一年生の時にジャズフェスティバルに出演したときのことなんですが…。アコーディオン奏者のcobaさんと共演したとき、はじめてこの曲に出会ったんです。そのときは難しい曲だと思っていたんで、まさか自分のアルバムに入れるなんて夢にも思ってなかったですよ(笑)。

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マイ・フェイバリット・シングス〜サウンド・オブ・ミュージックより
浅野 祥
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ディズニーストア仙台東映プラザ店
自分はプーさんLOVEなので、しょっちゅう行くんです。もちろん一人で(笑)。友達は興味がないらしく、誰を誘っても一緒に行ってくれないんですけどね。ちょっと恥ずかしいんですけど、周りの視線にはもう慣れました(笑)。この曲はディズニーの中で一番好きな曲。もちろんiPodにも入っていますよ。

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星に願いを〜「ピノキオ」より
リラクシング・ピアノ
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