
やりたいことがかなりできて、しかもそれが生活としてまわるっていう意味で東京はいいなって最近つくづく思いますね。
─3年ほど前、東京を離れて山形に移り住んだのは何があったのですか?
DJなどを通じて色々な場所や地域に行き、様々な経験をして日本を知っていくと、それをさらに理解したくなって、理解するにはパワーもいるし、時間もかかるけど、人と繋がっていくには必要だと思って、その時の自分にとって常に新しいトライをしてみたいというのもあり、思い切って山形に移り住んでみたんだ。山形では友達が沢山できたし、モノをゆっくり考えたり制作するにはとても良い場所。情報も限られてるし必要最小限のモノしかないから集中力も高まるんだ。実は、nudeJAZZの1stアルバムも、KANKAWAさんが山形に遊びにきてくれて、山形を気に入って長く滞在してくれたのもあって仲良くなれたんだ。それもアルバム作りに良い影響を与えたね。
─山形で過ごしたことで大きな変化があったとか?
1年だけだったけど、初めての雪国生活で体験することに驚いたり、凄く色々勉強になったし、鍛えられた。黒澤温泉っていう蔵王の麓の小さい温泉街に住んでたんだけど、蛇口をひねれば温泉で、かなり癒された。篭って音楽を作ろうってやってたんだけど、不便なんですよ。例えば朝起きて何か行動しようとしても、ドア開けるのに雪が積もっていてドアが開かないとか、エンジンかけて車走らせるまでに1時間かかるとか。そういう雪国の大変さみたいなのを思い知らされて。自分があまりにも便利な世界に育ってたから、雪国の現実を受け入れるのに苦労したし、逆に夏はクソ暑かった。なにせ日本の最高気温記録を作った年だったんだよね。でも、あそこで過ごした日々のおかげで精神的にも強くなった気がするね。
─活動の拠点を山形からまた東京に戻された訳ですが、クリエイティブな活動をする場所として東京の良さってどんな点がありますか?
やりたいことがかなりできて、しかもそれが生活としてまわるっていう意味で東京はいいなって最近つくづく思いますね。あとは欲しいものがすぐに手に入る環境があって、自分が必要とする情報がすぐに入るのも良いですね。やっぱり地元だし、友達も昔から多いからね。クラブで知り合った友達は医者からSM嬢まで知り合いがいて、音楽系だけじゃないんですよ。だから音に関しても純粋な意見が聞けるし、良い距離感なんですよね。馴れ合いでもなく。無駄に拡がっても逆に訳わかんないし。管理しきれないじゃないですか。
情報にしてもちゃんと消化出来てないと、結局全部が中途半端になっちゃうから。とにかく最近は東京で自分のやってることの精度を上げることに集中したい。ベーシックなことをちょっとずつ進化させながらね。
日常的に使っているもの、体の一部として楽器として使えるモノは何だろうって考えたらMacだった。
─iPodは普段どのように使っていますか?
iPodは移動の時は常に携帯してるし、車で長距離移動する時もCDチェンジャーが無くてもOKだし、本当に便利。デザインも好きだし、あの回す操作性が好きなんだよね。以前は60GBのiPodを使ってたんだけど、曲が多くて選び切れないから、いま使ってるiPod nanoの4GBがちょうどいい。最近の自分が好きな曲やアルバム、作った曲なんかを、高音質で保存しても50曲くらい入れられるし、飽きても入れ替えが簡単だしね。あとDJやライブで移動する時には現地で撮った画像を入れたりして、帰りの移動中に見たりしてます。
─iPodで自分の音楽の楽しみ方、音楽生活は変わりましたか?
簡単に音をたくさん持ち運べるようになった。同じ曲を色んな場所で聴けるから、イメージが膨らんでその曲の印象が変わることがある。あと大量の音楽に簡単に早くアクセスできるから便利。ちょっとあの曲聴きたいなぁって時に、レコード棚から探すのは大変だからね。音の整理がしやすいのも便利。生活の中で元々DJだから音の情報量は多いんだけど、iPodでさらに増えたから逆に大変だったりして(笑)。後は自分の聴きたい音がアナログしかリリースされてなかったりするから、LIVEというソフトでDJする時のためにも、アナログをデジタルに落とす作業に日々追われてますね(笑)。
─MacBook Proを実際にライブで使われたりしてますね?
音楽的に何か新しいものが生まれるんじゃないかと思って、ミュージシャンとターンテーブルでセッションを色々とやってきてたんだけど。最近はそのスタイルでやってる人も増えたから、「違う表現の仕方がないかな」って考えた時に、日常的に使っているもの、体の一部として楽器として使えるモノは何だろうって考えたらMacだった。そのMacで自分を1番表現できるって何だろうって考えたらableton LIVEというソフトに辿り着いたんだ。新しい音楽をプレイするというよりは、新しい方法論で昔の音楽をかけるとか、そういうことの方がDJとしては新しい気がしてて。今は「常に新しい音楽をかけている事が新しい」っていう風には最近思わなくなってきた。「レコード使ってないじゃん」って言われればそうなんだけど。それは皆がレコード使わなくなった時にやれば良いかなって。今は自分のやり方で新しい表現を見出したくて、色々と模索してる感じですね。とにかく興味があることは何でもトライしたいなって思ってやってます。
─ありがとうございました。
(2007年4月10日 東京にて)
ボクたちの街に響く音
Profile
- DJ KENSEI
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1986年よりDJをスタート。ディスコ/クラブのオープニングDJやレジデントDJとしての活躍から始まり、ダンスミュージック〜ヒップホップ〜ブレイクビーツ〜アブストラクト〜エレクトロニカ〜フィールドレコーディング〜ハウス〜ジャズ〜インプロと、どの方向へ進んでも一貫した音楽性と柔軟なスタイルを持つDJ。“indopepsychics”や“KEMURI PRODUCTIONS”などを結成し、KitCraytonやmonolakeらとコラボレート、DJ KRUSHの4THアルバム『未来』への参加をはじめとする多くの作品を手掛ける。また、『NIKE PRESTO』などのプロジェクトに参加するなど、リミキサー、プロデューサー、レコーディング・アーティストとしてクリエイティビティの限界に挑戦し続けている。
Sound Gallery
Roots N
元々nutsというクラブがあったところで、もう10年くらい前にオープンから週末レギュラーでDJをしていた思い出の場所。当初からのスタッフのmudo君が今ではオーナー。街のスピードとは正反対なグルーブ感が、新しい六本木の憩いの場として、多くの音楽好きを集めている。第4火曜日に友人たちとホームパーティー感覚でやってます。

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I Got Rhythm
Oscar Peterson
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蜂
この場所も渋谷近辺では知る人ぞ知る音楽好きが集まるクラブ。1階はワンコインで飲めるバーとして外人に人気。上の階は3フロアあって、それぞれの音楽で楽しめる。
オーナーは西麻布の元juice(95年くらいかな?何年かレギュラーでDJしてました。※現在:bullet's

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Elise
Dj Kensei presents ZZAJEDUN
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813TARCK PRODUTION a.k.a. Yutaka's studio
自分が高校生だった85年頃、渋谷にHip Hopという伝説のクラブがあった、そんな頃からお世話になってるHip Hop界のレジェンドDJ YUTAKAくんのスタジオ。たまに遊びに来てます。今後レコーディングで使わせてもらおうと思ってます。

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Fresh Air, Grand Master Flash and Melle Mel, March 2,2007
Terry Gross
詳しくはこちら
KEMURI PRODUCTIONS office
DJの後輩でもありKEMURI PRODUCTIONSのオーナー兼リーダーでもあるDJ YASのオフィス。KEMURI PRODUCTIONSのライヴをする時には、ここでリハーサルをしたりします。

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B.B.E.(Big Booty Express)
J Dilla
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東急世田谷線
子供の頃から利用している地元の世田谷線(通称玉電、たまでん)。開通100周年の歴史があり、三軒茶屋〜下高井戸間を走る2両車両。スタイルは徐々に近代的に変化してきてますが、都会を感じさせない世田谷のほのぼのとした景色を見せてくれます。電車はあまり使わないのですが、玉電だけは結構利用しています。

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Chopin: Prelude, Op. 28 No. 7
Nick Reynolds & Tim Parsons
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- UNDERROID 3rd ANNIVERSARY @UNDERROID
- 7月21日(土)- 千葉・柏
- Coffee & Cigarettes @Roots N
- 7月24日(火)- 東京・六本木
- OUTERLIMITS INC. Presents @DJBARDAI
- 7月28日(土)- 岩手・盛岡
- AWAKE @BAOBAB
- 8月4日(土)- 青森
- SIde-B @寒河江ダムスポーツ広場
- 8月11日(土)- 山形
- BeatBurger @AIR
- 8月14日(火)- 東京・代官山
- heavy sick ZERO 5th Anniversary @heavy sick ZERO
- 8月18日(土)- 東京・中野
- CONTACT LOUNGE @iLDK
- 8月24日(金) - 神奈川・藤沢


