ボクたちの街に響く音 東京 + 石黒景太

最初に石黒景太を知ったのは、日本のヒップホップ史にアヴァンヒップホップユニットとして光り輝くキミドリのラッパーとして。しばらくして、街にある気になるデザインの多くが、彼の主宰するデザイン集団ILLDOZERの仕事だと知った。最近ではDJユニットJAYPEGとして東京の夜を賑やかし、YOUNG AND ROBOTとしてラジオ番組を企画構成するなど活動の幅をますます拡げている。好奇心の塊で、いつも面白いコトを積極的に探し、話しをするたびワクワクする話題や驚きを提供してくれる。それは彼のデザインにも、DJにも共通する要素だ。彼の表現はどれも同じように私たちをワクワクさせ、心に残る何かを伝えてくれる。

専門教育を受けなきゃデザイナーになれないと思ってたのが、Macがあればできるんだって、いきなりデザイナーへの道が開けた。

─どのような活動をしているか自己紹介してもらってもよろしいでしょうか?

本業はグラフィックデザインで、もちろんアップルユーザーです。時々、JAYPEGっていうDJユニットを、ILLDOZERで一緒に仕事をしていた阿部周平くんとやってます。

─この前のJ-WAVEのラジオ番組『BABY TOKYO』の企画構成もやられてましたね?

それはアートライターの工藤キキとはじめた、クリエイティブディレクションを中心とした「ヤング アンド ロボット」というユニットで制作したものです。名前は特に意味ないんだけど、Too Young Too Robotみたいな。全然若くもなんともないんだけど…。

─音楽をやってたことはデザインを含めて自分の表現活動に関係はありますか?

それはもう全部。いまやっているデザインも音楽も同じ感覚でやってて、まったく分けて考えたことはないです。バンドをやってた時はライブのフライヤーも自分で、縮小したり拡大しながらコンビニのコピー機を駆使して作っていたので…コンビニのコピー機の性能は、ほぼ知り尽くしてます(笑)。いま思えばあれがデザインの入り口かも。当時、自分が音楽をやってたこともあって今でも身近には音楽関係の人が多いいし、作業中に音楽はかかせないし、生活から切り離せないものですね。

─デザイナーには昔からなりたいと思っていたのですか?

グラフィックデザイナーには、小学生の時からずっとなりたかったです。でも高校を中退したことで、その道は諦めてました。当時、デザイナーになるには版下を作るとか、写植とかの専門の教育や訓練が必要だと思ってたし、機材や道具も高価なものだった。きっと専門教育を受けなければデザイナーにはなれないと思ってたのが、Macの登場によりいきなりデザイナーへの道が開けた。だからアップルとアドビには、いつまでも頭が上がらないと思っています(笑)。

─どなたのデザインに影響を受けましたか?

本当にデザインを仕事としてやってみたいな、と触発されるような影響を受けたのは、EYEさんやスケシンさん、宇川(直宏)くんのデザインを見てからですね。そして、当時自分たちが作ってたバンドとかのフライヤーを目にしてくれてたEYEさんから、アルバムジャケットのデザインを手伝わないか? と言われたのが、最初の仕事になるのかな?

─石黒さんのデザインはデザインはカッコいいだけでなく、ユーモアや皮肉を含んでたり、ポップだったりして触感に残るので絶対に忘れない感じがします。デザインする上で気をつけていること、こだわっていることはありますか?

基本的にデザイナーはクライアントがいるものだからその意向を組みつつも、せっかくデザインするからには、どんな生活の隙間にはめ込むのがいいか? など考えてデザインしていくことにやりがいを感じますね。

─確かに一緒に仕事をさせて貰った経験から思うのは、石黒さんとだと、コンセプトや戦略とかまで考えてくれるイメージがあります。

多分そういう方が面白いんですね。だから「自由に作ってくれ」と言われるより、クライアントの人と、あーだこーだと考えながらカタチにしていく方が割と好きですね。僕がやってるデザインは、時代の空気の捉え方や落とし込み方を考えたり、またあえてそれをハズしながら、グラフィックデザインという表現だけでなく、様々な要素から提案するのも仕事かなと思ってます。

─ターニングポイントになった出来事はありますか?

ILLDOZERの解散ですね。ILLDOZERを辞めた時に、今後はどういうスタンスでやっていくのか?とか色々考えましたね。ひとりになって急にやる事が増えちゃって。以前は、僕がアートディレクションとかアイデアを出して、パートナーだった阿部周平がそれに肉付けするような感じで作業をして、なんとなく分担をしてたから。解散後はひとりで、ディレクションから作業からやらなくちゃいけないんだと少し不安はあったけど、動き出したらとにかく時間に追われて…逆に、悩む暇も無かったですね(笑)。でも、ターニングポイントって細かく言い出したら、どの仕事にも毎回あるんですよね。気付くことや、勉強になるようなことがいつも隠れてる。いまはひとりになった身軽さを活かして、もっとフィールドワークを増やしていきたいですね。

ボクたちの街に響く音

Profile

石黒景太(ISHIGURO KEITA)

アートディレクター&デザイナー。1971年東京生まれ。2002年に<イルドーザー / ILLDOZER>解散後も、個人名義でECD、イルリメ、スライマングース等のミュージシャンのアルバムジャケットをはじめ書籍の装丁、アパレルブランドにグラフィックを提供するなど多岐にわたり活動。元ILLDOZERの阿部周平とともに音楽ユニット<JAYPEG>として夜な夜なDJや音楽制作もしている。工藤キキとのユニット<YOUNG AND ROBOT>では、ラジオ番組のコンテンツ制作からアートブックのデザイン&ディレクションなど、ジャンルを横断しながら活動中。

Information
Live Information
8月3日(金)MARCH OF THE JAYPEG @OATH
GUEST/ DEXPISTOLS, ROGER YAMAHA
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デスクトップピクチャ
デスクトップピクチャ
石黒景太がアップルのホームページのために
デザインしたデスクトップピクチャ(壁紙)です。
1920×1200
1280×800
1024×640
石黒景太のアシスタント募集(インターンおよび経験者)
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