ボクたちの街に響く音 福岡 + JUZU a.k.a. MOOCHY

生活の拠点を東京から福岡へと移し、創作活動に集中できる環境を築き、自分のペースで、流されることなく、ぶれることなく、何事にも真摯に深く多くを考えるJUZU a.k.a. MOOCHY。彼と話をするたびに、いつもこちらの姿勢が正される。様々な音楽を、その好奇心と雑食性で咀嚼し、自らの糧にして新しい音楽の可能性を探る。その姿勢はまさに音の求道者と言っても差し支えがないだろう。そんな彼が移り住んだ街でどう過ごしているのかを知りたくて、福岡へと足を運び話を聞かせてもらうことにしました。

今の時代にしか出来ない、革新的な音楽をやらなきゃ意味がない。

─前回のアルバム『MOMENTOS』の話をした時、「DJとしてのオファーを増やしたいなら、もっとダンストラックを作るけど、それよりは音楽をもっと進化させたいなぁという気持の方が強い」という言葉が印象的でした。今作っているアルバムもやはりそういった方向性なのでしょうか?

今やろうとしている音楽は、世界中の色んな楽器や、民族音楽とか、あらゆる音、楽器を取り入れて、すべてを混ぜ合わす事ができることを証明したい。実践する現代音楽というか、現代音楽としてのポップスというか、今の時代にしか出来ない、革新的な音楽をやらなきゃ意味がないと思ってる。いまやっているバンドのNXS(ネクサス)って名前は映画『ブレイドランナー』にでてくるレプリカントの名前なんだけど、人間とレプリカントの違いが曖昧なように、打ち込みと生楽器、どちらがグルーヴあるのかも曖昧なもんだからという意味で付けた。ネクサスって、そのレプリカントが惑星探査してる時に見た星が爆発する、その閃光の美しさを「素晴らしく美しく、それを見れて良かった」みたいなことを言って死んでいくんだけど、「俺はそんな音楽をやりたい」とLIFE FORCEのオーガナイザーであるMassaさんが言ってた言葉に、自分も深く共感する。誰も行けないような過酷な状況で、でもそこで見える圧倒的な美しさみたいなのを音楽で表現したい。人間の能力の限界、自分が壊れる寸前までいった時に見えてくる何かを見たい。

─グラインドコアのバンドや、RHYTHM FREAKSとしてジャングルのDJなど様々な経験があると思うのですが、アーティストとしてターニングポイントになった出来事は何ですか?

9.11の影響は大きかったですね。15歳くらいの時は世の中や社会とかに対しても、ハードコア的な考え方として、アンチ消費主義、アンチグローバリゼーションという姿勢だったんですけど、湾岸戦争の時、何か凄いがっくりしたんですよ。全然世の中変わんねえんだなって。そんな時、高校を一時辞めて、工事現場で働いたり、レコード屋に面接行ったりとかしたんだけど、世間の中卒に対する扱いとか、社会や政治の腐り方とかに怒りを覚え、何を信じたらいいのかわかんなくなってた。

そんな時に、何かその暗黒にいるような音楽に救いを求めて、自分を社会的に閉じたんですよ。それが9.11の時に、何かメラメラと甦ってきたんです。子供ができたことで社会的な立場もできて、15歳の時閉じたパンドラの箱から、また怒りや憤りが吹き出てきたけど、それを昔みたいに、ただ闇雲にぶつけるのではなく、もっとクリエイティヴに、建設的に、どうやったら自分がやりたい音楽と社会が意味を繋げていけるか、融合できるかを考えるようになった。音楽には、言葉や国籍を超えて、ひとつに繋がったり、安らぎや、感動、気づきを与えたりする不思議な力があるから。それで和project(2001年9月11日のNYテロと、その報復攻撃をきっかけに始まった音楽を中心にした憂国活動)を立ち上げて、イベントを、多くのアーティストに参加してもらって代々木公園と、クリスマスの日の広島で実行したんです。

─ご自身のプロフィールにもありますが、凄く音楽に対して貪欲で雑食だなと感じることがあります。音楽ってどんな存在ですか?

小6でパンクバンドのライブをみて、人が暴れるのを見て、音楽って人がエキサイトするもんなんだって思った(笑)。それからは参加型の音楽というか、ダイヴとかしたり、客も聴いてんだか聴いてないんだかわからないようなシチュエーションが一番楽しい。それは今でも変わらないかもしれない。元々音楽やる上でもグラインドコアとかがスタートだから、音楽で食えるとは思ってないし、でも音楽の現場には常にいたいとは思ってる。特定のジャンルじゃなくて、良い音楽を常に体験したい。良い音楽聴けて、演奏したり、演奏聴けたりできれば最高。とにかく音楽が無い世の中はありえない。19歳くらいまでは悲観的というか「人生も世の中も本当に最悪だな」って思ってたのが、音楽を通して世の中悪くないんだなって思えるようになったからね。音楽しかやる事ないなって思って、ずっとやり続けたことで意外と扉が開けた。

福岡に移りすんだ理由を挙げたら10個以上あると思う。

─東京育ちのMOOCHYが、なぜ福岡に移り住もうと思ったのですか?福岡の良さってなんでしょうか?

福岡に移りすんだ理由を挙げたら10個以上有ると思うんだけど、DJで行ったりしてて九州っていう島に凄く魅力的を感じたし、自分的に凄く日本っぽい気がした。信じられる友達もいるし、曲作りに集中しやすいとか、日本の文化を学ぶってこともそうだし、今はインターネットも飛行機もあるから物理的な問題も解決できるだろうし。あとは”和project”で集まったお金をペシャワール会というアフガニスタンで井戸を掘って、川を作った中村哲さんの団体に寄付したんだけど、ボクはその人を人類で尊敬できる素晴らしい人の一人だと思ってて、その人が福岡出身だっていうのも福岡に住んだ理由の一つです。嬉しいことに日本中の友達が「ここに住みなよ」って誘ってくれたんだけど、自分が自分らしくいられて、なおかつもっと高みに上がれることを考えると福岡だった。

ボクたちの街に響く音

Profile

JUZU a.k.a. MOOCHY

13才の時ギターとターンテーブルを手に入れ、グラインドコアのバンドとDJ両方の音楽活動を並行して始める。19才の時に結成したバンドEVILPOWERSMEの楽曲が著名なイラストレーター、パスヘッドのレーベルからリリース。DJとしては90年代初頭、今や伝説化したパーティRHYTHM FREAKSのオーガナイズ及びレジデントDJとして一世を風靡。 90年代の終わりから打ち込みでのトラック・メイキングを開始。その一方で楽器演奏をメインとしたバンドNXSのリーダーとしても活動を展開。民族音楽と電子音楽の融合を模索中。DJ、楽器演奏、プログラミング、エンジニアリング、バンド活動、パーティーオーガナイズまでをもこなす、音楽に対し貪欲で雑多、雑食な姿勢を持ち続ける希なアーティスト。

JUZU a.k.a. MOOCHY公式サイト

JUZU a.k.a. MOOCHY MySpace

Information
BIG BANG THEROY SHUFFLE
RE-MOMENTS ~INTRODUCTION~ (CD ALBUM)
JUZU a.k.a. MOOCHY
2007.7.6発売
詳しくはこちら
Live Information
7月6日(金)"FAM" @Warp Kichijyouji Tokyo
7月7日(土)"ASANTE"〜WORLD MUSIC PARTY〜
@room heaven&earth Shimokitazawa Tokyo
7月13日(金)Momentos @Sound Channel Taisho Osaka
7月14日(土)MELTPLANET 2007.7.14〜15
@岐阜県多治見市八曽の里キャンプ場 Gifu
7月21日(土)ECLIPSE2OO9 奄美皆既日食音楽祭Countdown Party 2007
@Hana Hana EastAmami Oshima Kagoshima
7月27日(金)CONNECT&NIGHTLIFE @Love Tribe Kyoto Kyoto
紹介スポット:福岡天神
Apple Store Fukuoka Tenjin
福岡県福岡市中央区天神2-3-24天神ルーチェ   詳しくはこちら
TICRO MARKET
福岡県福岡市中央区大名1-15-30天神ミーズビル203   詳しくはこちら
舞鶴公園
福岡市中央区城内   詳しくはこちら
親富孝通り
福岡県福岡市中央区天神地区   詳しくはこちら
まぐろの紀文
福岡市中央区天神2-14-8福岡天神センタービルB1F   詳しくはこちら
BAR ROSA ROSA
福岡県福岡市中央区警固2-18-14 アバンダント91ビル1F   詳しくはこちら
あなたにぴったりのiPodは?
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