徳之島出身で、デザイン学校入学を機に福岡に出てきた弟、POPY OILと、アメリカ留学中に音源製作を始め、DJで訪れた福岡の良さに惚れて住み着いた兄、OLIVE OIL。それがひとつ屋根の下で、兄弟ならではのコミュニケーションで独自の音楽とヴィジュアルを産み続けるOILWORKS。いま注目のクリエイティブユニットである。この取材中にも街の至る所で知人に声をかけられていた。彼らは福岡という街にも愛されている。そんなアーティスト兄弟に話を伺った。
最初から2人ありきで成立する仕事をやってみたいですね。
─兄弟で活動しているということですが、それぞれ専門分野というのは?
OLIVE OIL DJ兼トラックメーカーのOLIVE OILと、弟がVJ兼イラスト、デザインなどを製作するPOPY OIL。この2人でOILWORKSという名前でクリエイティブユニットもやってます。
─アルバムを聴かせてもらっても、ジャズの影響を感じたのですが、昔からジャズが好きだったんですか?
OLIVE OIL 親父がすっとジャズばっかり聴いてる人だったんです。島だったんで、学校行くのに40分くらいかかるんですけど、いつも車で送ってもらってて。その車中でジャズや、レゲエなんかが流れてました。その時は子供だから「もうやだやだー」って感じでしたけど、今思えば良い環境だったのかなぁ(笑)。
─それはかなりの英才教育ですよね。
POPY OIL 親父は考えてたのかなぁ?でも年齢重ねるにつれて聴かせてくれる音が違うんですよ。最近はサイケロックとかになったりしてて。
OLIVE OIL 親父のレコードコレクションも見せてもらったんですけど、結構ヤバいの持ってて、欲しいレコード多いんですよ(笑)。
─映像は最近何を作られてるんですか?
POPY OIL EL NINOのDVDと、MIC JACK PRODUCTIONのPV作ってます。あとは自分のVJの素材作りですね。
─今も一緒に住んでいるそうですが、自宅でアイディアのやりとりかなり行われるんですか?
POPY OIL ありますけど、基本的には急にデザインをお願いされることが多いです(苦笑)。はじめてのVJの時も「明日パーティあるからよろしく!」って言われて…(笑)。仕方ないからG4デスクトップのモニターをビデオカメラで映してました。
─どんな風に作業は進んでいくのですか?
POPY OIL 基本的にトラックを作っている最初の段階から見てたりするんですよ。
OLIVE OIL もう素材選んでいるところから一緒にいますからね。最初を見せて軽く話した後は、それぞれお互いの部屋に籠もって、作業して、24時間ぶりに居間で確認し合うみたいな感じが多いですね。
POPY OIL でもちょっと油断してると、こっちのペースの3倍ぐらい先まで行っちゃたりしてて(笑)。
─兄弟で音もヴィジュアルも作れるのはメリットが多そうですね。
OLIVE OIL コスト的にもそうですし、いちいち人に相談しなくていいし。2人だと修正もあんまり無いですからね。ちなみに今使っているMacは弟のおさがりです(笑)。
POPY OIL 情報的なコストで考えた時のメリットはかなり大きいですね。ウチの場合は兄貴から音の情報はゲットできるし、その逆もある訳で。
─今まで活動して来てターニングポイントになった出来事はありますか?
OLIVE OIL MIC JACK PRODUCTIONのBIG JOEの12インチ『LOST DOPE』のリミックスをやったことです。それまで福岡以外の人は、自分の事をアブストラクトHIP HOPとかエレクトロニカっていうイメージで見てたと思うんですけど、それをリリースしてから認知というか、受け皿が広がった感じがしました。その12インチのジャケットは弟がやったんですよ。
─それはどういった経緯でやられたんですか?
OLIVE OIL MIC JACK PRODUCTIONが福岡に来た時に、その中のDJ DOGGと遊んでて、音源聴かせたり、弟の作品見せてたりしてたら、驚いて気に入ってくれたのがきっかけです。
POPY OIL それで目の前でリミックスも作って、ジャケットのデザインも目の前で作ったら、それがそのまま12インチになったという素晴らしい出会いで。その影響でデザインの仕事も増えましたし。
─それは良い話ですね。これからOILWORKSとしてやってみたいことはありますか?
POPY OIL 最初から2人ありきで成立する仕事をやってみたいですね。例えば「CMの映像と音をやってください」みたいな。
OLIVE OIL 「OILWORKSでお願いします」って依頼が来た方が、俺たちのカラーをわかってくれてる感じがして嬉しいですね。後は俺が映像やって、弟が音をやるっていうのもやってみたいですね。これまでOILWORKS、4年間やってきるんですけど、機材1個も買ってなかったんです。だから今年は一気に機材買い足して、新しいプロジェクトに取りかかろうかと思ってます。いま考えているシステム組めれば、弟も音出せるし、俺も映像出せるし、しかもそれら全てをMIDIでつないで、音と映像全部リンクすることができる。だから誰が何やってもいいみたいなシステムになるんですよ。それを早く実現させたいですね。
ボクたちの街に響く音
Profile
- OILWORKS
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DJ/サウンドクリエイターのOLIVE OILと映像/グラフィックアーティストで実の弟POPY OILとのクリエイティブユニット。
OLIVE OIL
HIP HOP/エレクトロニカ/ドラムンベース/Dub/音響/テクノ/ハウスなどをユニークな観点から昇華し、傑出したミックス/コラージュ感覚でフリースタイルにライブで表現。実際のプレイでもいつ何がどう生まれるのか全く持って想像がつかない極めてスリリングなスタイルを信条とする。POPY OIL
OILWORKSのアートディレクションを担当し、映像、VJデザイン等を手掛ける。ペイント/コラージュ/スクリーン/オイル/デジタル等を仕様し、詩集『アストロノート』(萩原朔太郎賞)等のカバー仕事や、OILWORKSとしてSONAR SOUNDフェスで演出を手掛けた。
Sound Gallery
HERRIT
先輩DJの洋服屋さんです。家からも近いので新しい曲ができたら、必ず遊びにお邪魔してお店のサウンドシステムで新曲を聴いたりしています。日頃から凄くお世話になってます。初めて先輩のDJプレーを見た4、5年前に、この曲を2枚使いしてたのを覚えてます。ちなみに同じネタで僕もトラック組みました(笑)。

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A.D.O.R.
Let It All Hang Out
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今泉珈琲店
福岡に引っ越してきてすぐの頃、天神を歩いる時に、その良い匂いに一発でやられて入った美味しいコーヒー屋さん。 その頃作ってたミックスCDに毎回入れていたイメージがあるUNKLE。彼らの音の作り方にはかなり影響受けました。

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UNKLE
Guns Blazing(Drums of Death,Rt.1
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THIRTY THREE
いつも遊びに行くレコード屋さん。ここでインストア・イベントとかもやらしてもらったりと、色んな形で協力、サポートしてくれる心強いお店です。感謝!

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Olive Oil
Tenjin Drunkers Night
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Planning ES
ここはPOPY OILのやってる別プロジェクトLOWORKSがデザインした壁がある秘密スポット。いつもMacの画面でしか見ないものが壁のデザインになってるのを見て感激しました。この曲RYDEEN 79/07はそのスポットに行くまでの景色になんとなくリンクします。

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イエロー・マジック・オーケストラ
RYDEEN 79/07
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YURURI
後輩に教えてもらった24H営業の居酒屋さんです。パーティー終わりの朝方だと行ける場所が限られるのですが、ここはオススメ。お酒の種類も多く、珍味も、ご飯も美味しくて居心地も良く最高の場所。時間を忘れて朝の11時まで飲んでたこともありました(笑)。

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Medeski, Martin & Wood
Start-Stop
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