ボクたちの街に響く音 札幌 + THA BLUE HERB

遂に彼らが再始動する。待ち望んだ第3幕が開こうとしている。この5年、メンバーそれぞれが様々なプロジェクトで活動し、その経験を持ち帰って、創り上げた待望のアルバムがこの5月に届くという。3月21日発売の先行シングル『PHASE3』を聴いて浮かんだ言葉は「普遍」と「成熟」。そんな彼らに話を聞きたくて札幌へと足を運んだ。地元で会う彼らは程よくリラックスしていて、状態の良さを感じさせる。アルバム制作中の貴重な時間をもらってゆっくりと話しを伺った。

俺らにしか唄えない事がきっとあるから、それを探して唄っていきたいと思う。

─シングルを聴かせてもらって、まず浮かんだ言葉が「普遍」と「成熟」でした。

ILL-BOSSTINO もう俺らも手柄に目がくらんでる子供じゃねーからさ。そういう時代も良かったけど、確実に変化はやってくるんだ。いい加減に女がどうとか、金がどうとか、そういうものだけではもう無いからさ。同じ事を何回も唄うつもりもないし、且つ、訂正するつもりもない。ただ新しい事をどんどん探し、良いものを創りたいだけなんだ。そういう姿勢を唄って行きたい気持ちはずっと変わらない。他の同業者なんて、それぞれベストを尽くしてくれとしか思ってない。今までは確かに、いわゆる同業者の人達と摩擦を起こす事で、接点を持ってたけど、今やそれすらも無い。もちろん仲いいのも沢山いるよ。頑張ってる奴も沢山いるし、そういうHIP HOP云々、同業者云々っていうのを超えて仲いい奴も沢山いるけどさ、俺ら、もちろんHIP HOP聴くし、大好きだけど、THA BLUE HERBは俺らの大切なストーリーで、ずっとここまでやって来て、それをどう成熟させていくかという事にしか興味ないんだ。

─それはご自身や周りの変化もあってということでしょうか?

ILL-BOSSTINO ずっと札幌に住んで、内側の景色を見てると、皆が時を重ねて、子供産まれたり、それなりに成熟してる訳よ。俺らと同じ年の大多数の人から見れば、相変わらずずいぶんとちゃらんぽらんなんだけどね。それでも、それでも人生はちょっとずつ進んでいるっていうか、良い事も悪い事も色んな事がある訳じゃん。そういう事を唄わないと意味がないって思うからさ。いよいよそういう領域に入ってる気がするんだ。「オレが一番偉いんだ」とか、「オレが一番強いんだ」って云う事が、ドンドンどうでもよくなっててさ。もっと普遍的な、人生の事とか唄いたくなってるんだ。俺らにしか唄えない事がきっとあるから、それを探して唄っていきたいと思うようになってから、もうかなり時間経ってるからね。オレもガキの頃はそんなこと絶対分かんなかったし、分かりたいとも思わなかったけど、歳を喰えば絶対にそういう時期は来るから。今それを自分たちで創っておこうって思ってる。日本語のソウルミュージックをね。

─年齢を重ね、少しずつ大人になって見えてきたものを、自分たちなりに表現するということですか?

ILL-BOSSTINO うーん。俺ね、そういうHIP HOPを知らないのよ。ロックやソウルやファンクやハウスとかのミュージシャンたちって、みんな俺たちより遙かに年上でさ、音楽的な進化でも、人生の答えって意味でも、俺たちより何十年も前に1つの到達点を極めちゃってるじゃん。じゃあ、そういう人達のレベルになった時のHIP HOPがあるのかというと、俺の耳まで届いてこないっていうか、結局は20代前半のHIP HOPばかりがHIP HOPでさ、結局言っちゃえば暴力だったり、金だったり、女だったりでしょ。だからそういう成熟したHIP HOP知らないんだ。だからそこを目指しての今回の制作は逆にフレッシュだったよ。

─お2人にとって音楽ってどんなものですか?

ILL-BOSSTINO 楽しみかな。ワクワクっていうかさ。例えば、あと10年たった時に、俺がどんな音楽創ってるんだろうって楽しみに思うし。今だって自分を振り返ってみたら、本当に面白い音楽聴いて、面白い音楽創ってさ、もちろん制作してる時は、全力で悩んで、あがいてるけど、実はこんな楽しい日々を過ごせる事なんてなかなかないでしょ?

O.N.O なんだろうな。遊ぶのも音楽だし、食べていくのも音楽だし。音楽って枠が無いしさ、もしそこに入んなくなったら、自分でその枠をずらせばいいだけだしね。枠なんて自分で決めてるだけだからさ。音楽は本当に自由だよ。

俺らみたいな内に入っていくモノを作るには、やっぱり札幌が向いてるんだよ。

─札幌で表現することを選んだ理由とは何でしょうか?

ILL-BOSSTINO 結果的に札幌で知り合ったヤツとか、札幌で知ったり、学んだりした事とか多いからね。俺は札幌で充分楽しいからかな。

O.N.O 音作るに関しても、何にしても生活の中心が札幌なだけなんだよね。

ILL-BOSSTINO 今はもう地理的有利とか関係ないでしょ。10年くらい前だったら、やっぱり東京の方が、情報もあったし、何でも集中してたけど。今はインターネットとかあるからさ、もう関係ないよね。最近、そういう人多いでしょ。東京に住んでたけど地元に帰って自分の好きな音楽やってる人とか沢山いるでしょ。確かに東京は色んな人が集まって、金も集中してるし、そういう面じゃ東京はダントツだけど、俺らみたいに日々の生活からのインスピレーションで物を創るっていうんだったら、わざわざ出て行く事は考えられない。

─札幌の良さって何だと思いますか?

ILL-BOSSTINO 冬かな。寒くなって、雪降ったら外に出る機会一気に減るからね。集中するのに凄く向いていると思うよ。

O.N.O 雪あると静かだし冬の方が曲作っている気がするね。寒い時に曲作る方がスムースだよ。

ボクたちの街に響く音

Profile

THA BLUE HERB

ラッパーILL-BOSSTINO、トラックメイカーO.N.O、ライヴDJ DYEの3人からなる一個小隊。'97年札幌で結成。以後も札幌を拠点に自ら運営するレーベルからリリースを重ねる。'98年に1st ALBUM『STILLING,STILL DREAMING』、'02年に2nd ALBUM『SELL OUR SOUL』を発表。'04年には映画『HEAT』のサウンドトラックを手がけグループの可能性を広げる。HIP HOPの精神性を堅持しながらも、楽曲においては多種多様な音楽の要素を取り入れ、同時にあらゆるジャンルのアーティストと交流を持つ。’04年、列島100ヶ所以上に渡って行われたライヴでは、1MC1DJの極限に挑む音と言葉のぶつかり合いから発する情熱が各地の音楽好きを解放している。
再びバックパックを背負った長い放浪を経て、遂に完成した3枚目のアルバムを携え、'07年戦線に復帰。

THA BLUE HERB公式サイト

Information
PHASE 3 (MAXI CD SINGLE)
THA BLUE HERB
PHASE 3 (MAXI CD SINGLE)
2007.3.21発売
HIPHOP番外地/この夜だけは (12 INCH ANALOG)
THA BLUE HERB
HIPHOP番外地/この夜だけは (12 INCH ANALOG)
2007.4.20発売
Life Story
THA BLUE HERB
Life Story (CD ALBUM)
2007.5.23発売
紹介スポット:札幌エリア
Apple Store Sapporo
北海道札幌市中央区南一条西3丁目8-20 QB 札幌   詳しくはこちら
soup curry yellow(イエロー)
札幌市中央区南3条西1丁目エルムビル1階
吉田バー
札幌市中央区南2条西7丁目 M's スペース2F
平岸駅
北海道札幌市豊平区平岸2条7丁目にある札幌市営地下鉄南北線の駅
すすきの交差点
北海道札幌市中央区
平岸の公園
あなたにぴったりのiPodは?
あなたにぴったりのiPodは?

24時間音楽と一緒に過ごしたい。お気に入りの音楽を持ち歩く。個性あふれるアクセサリと共に、iPodをファッショナブルに楽しみましょう。もちろん、ビデオ、Podcast、ゲームだってポケットに。

詳しくはこちら
iTunes 7
iTunes 7

iPodで楽しむ音楽の管理はiTunesにすべて任せましょう。お手持ちのCDを読み込んだり、iTunes Storeから曲をダウンロードしたり、Podcastを検索してお気に入りを購読することもできます。

詳しくはこちら
アップルから最新ニュースをお届けします。
アップルから最新ニュースをお届けします。

アップルの新製品、キャンペーン情報、イベントレポートなど、選りすぐりの情報をタイムリーにお届けします。ニュースメールに登録して、誰よりも早く最新情報をキャッチしてください。