SING LIKE TALKINGのヴォーカリストとして活躍し、現在ソロとして活躍中の佐藤竹善さんがカバーアルバムシリーズ『CORNERSTONES』の第四弾となる『ウタヂカラ〜CORNERSTONES 4〜』をリリース。その完成記念として11月17日、Apple Store, Ginzaにてアコースティックライブを行いました。
このイベントは今回のアルバムリリースを記念した、全国縦断48時間インストアマラソンの一部として、またLiveで全世界に配信されるYahoo!ライブトークとの合同企画として行われました。このライブの模様は現在、iTunes Storeにて『Live Session (iTunes Exclusive) - EP』として配信中です。
この日は『ウタヂカラ〜CORNERSTONES 4〜』の楽曲を中心に、弾き語りスタイルで全6曲を披露。ラストには『The Christmas Song』をしっとりとアカペラで歌い上げ、ファンには一足早いクリスマスプレゼントとなりました。
今回は佐藤竹善さんに、11月14日にリリースされたニューアルバム『ウタヂカラ〜CORNERSTONES 4〜』の制作秘話、そして普段ご使用になっているアップル製品についてお話をお伺いしました。
カバー曲はオリジナル以上に大事な部分がある。
─1995年にカバーアルバムの『CORNERSTONES』をリリースしたきっかけを教えていただけますか。
この時はSING LIKE TALKINGとしてデビューして、アルバムも7作品リリースした後で、自分たちの音楽性もある程度形にできた時期でした。同時にもっといろんな音楽に対しての興味が深まっていたんですね。
それまでやってきたR&B、AOR、ポップス、ロックの更にルーツとなるゴスペル、ジャズ、カントリー、クラシックにも興味が向いていました。ライブでもカバーをやっていましたが、より本格的に取り組んで、素晴らしい音楽を吸収したいと思ったんですね。また、いろんな時代やスタイルの楽曲を、いろんな世代の人に紹介したいという思いもあったんです。
─音楽活動を振り返るという意味でも、カバーアルバムは重要なのでしょうか。
例えばスティービー・ワンダーなども初期の頃はカバー曲中心のアルバムを作っているんですが、その後の作品の作り方を見ると、カバーというのはアーティストにとって、ある意味でオリジナル以上に大事な部分があると思います。
僕もミュージシャンとしての轍は踏むべきだろうという思いがありました。1995年に『CORNERSTONES』を始めた当時は若かったので、特にそういう気持ちが強かったですよね(笑)。
─今回の『ウタヂカラ〜CORNERSTONES 4〜』では、どのように楽曲をセレクトしたのでしょうか。
『CORNERSTONES 3』までで、これまでの自分の音楽へのスタンスをある程度見せられたかなということで、4枚目からは作品ごとに特化してもいいかなと思ったんです。
SING LIKE TALKINGや僕の音楽には洋楽的な香りがイメージ的にはあるんだけれども、実はフォークや歌謡曲も昔から好きだった、というところで『ウタヂカラ〜CORNERSTONES 4〜』は邦楽に限定しようと。
選曲の基準としては、オリコン100位以内に30週以上(約半年間)チャートインし続けた楽曲から選んでいるんです。1969年から2000年まで、200曲ほどあった楽曲の中から、特に思い入れのある曲を選びました。
─『ウタヂカラ〜CORNERSTONES 4〜』の収録曲にはオリジナル曲に対するリスペクトを強く感じました。
『CORNERSTONES』はポップスの部分を大事にするというスタンスなので、原曲のメロディやもともとのアレンジの中にある美しい音を活かしつつ、同時にいかに自分の音楽性を出すか。そこは自分の中でバランスを取りながらやりました。
例えば『真夏の果実』のようにコードワークや楽器の種類やアンサンブルが変わっていても、かなり原曲に近い形のものもありますし、逆に『初恋』のように完全に和音やアンサンブルを変えた曲もあります。
─『初恋』は原曲とはかなりイメージが違いますが、不思議と匂いみたいな部分は同じですよね。
『初恋』はメロディがフォーキーで、しかも良い意味ですごく歌謡曲的なので、オリジナルに近い形でアレンジするとただの懐メロになっちゃうんですよね。だから大胆にアレンジしてもいいんじゃないかと。
ちょうど制作をしているときにスティーリー・ダンが来日していたので、冗談半分で「トリビュート・トゥ・スティーリー・ダンで」という話をしていたんですね。『初恋』にスティーリー・ダン的なアプローチは一か八かでしたが、この曲のプロデュースをされた佐橋佳幸さんがよい形で融合させてくれました。さすがだなと思いましたね。
iTunes Storeでライブを世界中に届けられるのは非常にうれしいこと。
─Apple Store, Ginzaで行われたライブはいかがでしたか?
レコードショップのようなお店で歌うのも、お客さんとの良い意味での身近さがあるんですけど、Apple Store, Ginzaは身近さと共にちょっとしたホールの空気感があって、そこは銀座のApple Storeならではだなって思いましたね。ライブをするにあたって音響は非常に重要なポイントだと思うのですが、音の響きも良かったですしね。
─今回披露された楽曲は『Live Session (iTunes Exclusive) 』としてiTunes Storeで配信されています。
ライブで意識することは、与えられた時間の中でどのような選曲でやったらお客さんに喜んでもらえるか、自分自身が楽しめるかですよね。『Live Session (iTunes Exclusive) 』では普段日常的にやっている僕のアコースティックライブの雰囲気がそのまま出ているんじゃないかと思います。
また、ファンの人たちの中にはドイツや南アフリカとか、いろんな国に転勤や結婚で住んでいる人も多いので、そういう人たちにスタジオで録音されたものじゃない、普段着のライブをiTunes Storeで世界中に届けられるのは非常にうれしいですよね。
─佐藤竹善さんは普段アップル製品をお使いになっているのでしょうか。
なにげにMacユーザーですよ。ノートはPowerBook G4を買って、デモテープを作る為にDigitalPerformerを使っていたのですが、今では家でMac ProとPro Toolsを使っています。MacはDVD見るのもそうだし、インターネットラジオを聴きながらメールやインターネットをしたりとか。いろんな事を同時にできるので便利に使っています。
─iPodもお使いになっていますか?
iPodは全部で4つ持っているんです。iPod miniと、iPodとiPod U2 Special EditionとiPod nano。
普段は60GのiPodを持ち歩いてます。やっぱり仕事で使う比率が非常に高くて、レコーディングでTD(トラックダウン)が終わるとすぐiPodに入れて聴いています。CD-Rだとどんどんかさばって行くし、エコにも良くないですからね(笑)。
─最後に、今後のご活動について教えていただけますでしょうか。
年末は『WITH the CORNERSTONES 2007』 というミニツアーを松原正樹さん、今剛さんという素晴らしいギタリストの方々とやっています。それが終わったら、次のオリジナルアルバムを家のMac Proに向かって作りますよ。
─ありがとうございました。
(2007.11.21 UNIVERSAL Jにて)
佐藤竹善さんによるアコースティックライブがスタート。
ファンから届いた質問メールにもお答えいただきました。
『生まれ来る子供たちのために』ではタンバリンを披露。
熱のこもった歌声が、シアタールームに響き渡りました。
立ち見が出るほど多くのファンにお集まりいただきました。
iTunes Live Sessions

- Live Session (iTunes Exclusive) - EP
佐藤竹善
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Profile
- 佐藤竹善
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'88年、SING LIKE TALKINGのメンバーとしてデビュー。現在までに11枚のオリジナルアルバムを発表し、そのノン・ジャンル、ノン・カテゴリーの高品質な音楽は5枚目のアルバム『HUMANITY』以降すべてのアルバムをオリコンのTOP20に送りこみつづけ高い評価を得ている。
そうしたバンドとしての活動と平行して、'95年に発表したアルバム『CORNERSTONES』から本格的にソロ活動開始。その卓越したボーカルとコンポーサーとしての才能は他を圧倒するものがある。'96年には、元オルケスタ・デ・ラルスの塩谷哲とのユニット"SALT&SUGAR"として作品を発表するほか、小田和正とのユニット"PLUS ONE"にも参加(Victoria'97年WINTERキャンペーンCMソングとなる)するなど、ソロとしても多才な活動をみせている。
また、これまでにクリスタル・ケイやV6などへの楽曲提供やプロデュースをするなどまさにマルチ・クリエイターとしての顔を持っているアーティストでもある。










