TBSラジオ「X-Radio バツラジ」パーソナリティ 宮川賢

TBSラジオ「X-Radio バツラジ」
パーソナリティ 宮川賢氏

俳優・放送作家とマルチに活躍する宮川賢さんがパーソナリティーを務める「X-Radio バツラジ」は、2003年10月に始まったTBSラジオの人気番組。TBSラジオでは、小学館「DIME」と連動したPodcast番組「X-Radio バツラジ」を配信しており、iPodでも宮川さんの軽妙なトークを楽しめます。iLife '06のGarageBandで誰もがPodcatingをできるようになった今、「面白いPodcast番組の作り方」は実に気になるところ。ラジオとPodcastingの両方を知り尽くした宮川さんに、ズバリ伝授してもらいます。


宮川賢「面白いポッドキャストの作り方」

ここが大切! その1:コンセプトを考える

 

ラジオとPodcastingで多くのリスナーを楽しませている宮川氏。個人によるPodcast番組作りでも、やはり「コンセプト」が重要と言います。
「GarageBandがあるとラジオっぽい番組が簡単に作れるから、つい自己満足に走って、聴いてる人のことを考えずに配信しちゃうことがある。そうじゃなくて、まず誰が聴いているのか、聴いている人をどんな気持ちにさせたいのか、最低限のコンセプトは考えておいたほうがいい。そうすれば、自分のことを知らない人にも聴いてもらえますよ。」

ここが大切! その2:バックグラウンドに曲を流そう

 

MacとGarageBandで番組を作るときのさりげない工夫を、宮川氏は提案します。
「Macに内蔵のマイクは無指向性だから、これで録音すると、どうしても周囲のノイズを拾ってしまうわけです。いくらマイクに近づいて喋ってもノイズは減りませんから、喋りの上手い下手にかかわらず『BG』は必ずあったほうがいいですよ。」 BGとはトークの後ろで流れている音楽、つまりBGMのこと。GarageBnad 3にあらかじめ入っている長めのジングルや、オリジナル曲をバックに流しておくだけでも、ノイズがだいぶ気にならなくなります。

長めのジングルやオリジナル曲をバックに流しておく

ここが大切! その3:トークを短く区切ろう

 

「トークはあまり長くせずに、短く区切りましょう。ラジオ番組でどんなにたくさん喋りたくても、『聴き手の休憩』という意味もあってCMは入れてますから。Podcastでも、ジングルを入れるなどしてトークを区切ったほうがいいですね。」
ジングルとは、ラジオ番組でコーナーの初めと終わりなどに流れる短い曲。GarageBand 3では、あらかじめPodcast向けに200以上のジングルが用意されているので、好きなものを自由に選んで使えます。トークが長くなった場合は、不必要な部分をマウス操作でカットすればOKです。

長くなったトークの不必要な部分をマウス操作でカットする

その一方で、トークの録音中にセリフを噛んでしまっても、あえてそのまま続けたほうがいいとのこと。その真意とは?
「ラジオをやっていると、鼻もすするし、セキもするし、それを逆に聴かせようって僕は思ってるんですよ。目には見えないわけだから、体調から何から、すべてをさらけ出すのも仕事の一部。アナウンサーを目指しているとか、自分の身の丈以上に好かれたいと思っている人こそが、どんどん編集して鼻をすすってる音をカットすればいいんです(笑)。」

ここが大切! その4:エフェクトはピンポイントで

 
ピンポイントでエフェクトを使う

ラジオでよく使われるエコーなどエフェクトの使い方について、宮川氏は次のようにアドバイスします。
「エコーなどは、ここ一番のポイントで使うべきですね。あまり多用しないほうが効果的ですよ。僕は子供のときからラジオが好きだったんですが、『ラジオごっこ』みたいなことをやっていたのと同じように、エフェクトを使って派手に楽しむのはいい。でも、楽しみつつも、番組の中身に対する客観的な目を持ってほしいなと思います。」

ここが大切! その5:番組を生き物として育てる

 

Podcast番組が完成してインターネットに公開。しかし、そこで終わりではありません。自分の番組をこれからどう続けていくか、人気番組のパーソナリティーである宮川氏の言葉が参考になるでしょう。
「Podcastingのいいところって、一度登録すればiTunesを立ち上げたときに自動的に読み込んで、iPodにも転送してくれるという生きているみたいなところであって。ひとつの番組だけに集中するよりは、『生き物』としてどう育てていくかを考えるほうがいいと思うんです。例えば、毎回番組の終わりに次回のお知らせを入れるだけでも違います。そういう『またぎ』があったほうがいいですね。」


最初に挙げて頂いた「コンセプト」こそが、いちばん大事だという宮川氏。
ラジオのクオリティに近づけるのは、GarageBandで驚くほど簡単にできてしまいます。だから細かい制作作業に時間をとられることなく、テキストエディットやスティッキーズに番組のアイデアをまとめるなど、コンセプトや台本に時間をかけるのも、GarageBandでPodcast番組を作る醍醐味のひとつでしょう。次のページでは宮川氏とトレンド雑誌「DIME」編集長の松元浩一氏が、現在のPodcastingブームと、それを支えるGarageBandとiPodについてそれぞれの視点で語ります。

 


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