20周年を迎えた小学館の人気トレンド雑誌「DIME」と、TBSラジオの人気番組「X-Radio バツラジ」がジョイントし、Podcasting番組「X-Radio バツラジ」を配信しています。そのDIMEの編集長である松元浩一氏と、番組のパーソナリティを務める宮川賢氏に、iPodが巻き起こしたPodcastingというムーブメントについて語っていただきました。
DIME編集長・松元氏と「X-Radio バツラジ」の宮川氏
Podcastingに対するそれぞれの認識
DIME編集長 松元浩一氏
── 松元氏は、最新トレンドを紹介する雑誌編集長という立場からPodcastingについて、どのような認識を持っているのでしょうか。
松元 : 「Podcastingの面白いところは、“モバイルでありながらパッケージングされている”ところ。iPodで移動しながら手軽に聞けるのに、“番組”というパッケージになっている。昔からパッケージ化されていたコンテンツを持ち運ぶことはしていたけど、ラジオ番組を持ち運ぶことはあまりしていませんでしたよね。だからこそ、Podcastingは新しいスタイルだと思います。」
── 一方の宮川氏は、ラジオパーソナリティ、そしてラジオ制作者としての立場から、Podcastingへの現状認識を話します。
宮川 : 「プロデューサーに、電車の中にiPodで“X-Radio バツラジ”を聞いている人がいたことを聞いて、そういうのはとてもありがたいと思いますね。でも、ラジオとPodcastingは競合しているところもあるんです。地下鉄でもラジオが聞いてもらえるような環境にするために、ラジオ関係者が一生懸命掛け合ってきた経緯もあるわけで…。それをiPodとPodcastingは容易に実現してしまった。ひとつのメディアとしてPodcastingはもう無視できない存在だってことですよね。」
── では、宮川氏が考えるPodcastingの良さとははなんでしょうか。
宮川 : 「まず、音がいいです。いいヘッドホンで聞いたら気持ちいいだろうなと思えるようなモノも作れる。あとは、玉石混合の自由があります。Podcastingするのに条件や資格はないわけで、プロが作ったものもシロウトが作ったものも並列に扱われる。これは何か発信したいと思っている人からすれば良いことでしょう。Podcastingは今すごくインターネット的な広がり方をしていて、プロの僕らがそちら側に引きずり込まれた感があるんです。面白いことをやってくれる人たちがあともう2、3人でも現れたら、Podcastingを取り巻く状況は大きく変わってくると思いますよ。」
── また、ラジオ番組のコンテンツをPodcastingにそのまま流用しようとは思わなかったと言う宮川氏。
宮川 : 「Podcastingで聞けるからラジオは聞かないで寝ちゃっていいやってなっちゃったら困りますよ(笑)。それぞれのメディアの特性を考えた上で別個の体裁をとって、どちらにとっても安売り感を出さないように、ということを考えています。」
GarageBandとiPod。
Podcastingを支える2つのプラットフォーム
── ラジオの作り手である宮川氏に、Podcasting番組の制作ツールとしてのGarageBandについて伺いました。
宮川 : 「直感的でいいですね。一般の方にはこれで必要十分だと思います。時間をかけないで作ることができるから、Podcasting番組を長生きさせることができるわけです。編集作業の細かいバランスなんかはGarageBandにまかせて、それよりお前は中身に時間と能力を費やしなさい、と(笑)。」
── 一方の松元氏は、iPodがもたらした“革命”について、こう語ります。
松元 : 「後発の他社は対抗製品をアピールするときに音質や細かいことを言うんですが、そうではないでしょう? iPodは自分が聴いている曲をすべて持ち運べるようにしたということが非常に画期的だった。そういう意味で、音楽の聞き方を根本的に変えたと言えるでしょう。出かける前にカセットテープやCDでどんな音楽を持っていくのか準備していた、その行為自体をiPodはオミットさせてくれたんです。この革命的なプレイヤーは、他のオーディオメーカーにとってはよほど心してかからないといけないと思わせてくれる希有な存在ですよ。」
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