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Keynote 2のスライド作成機能では、これまで以上に豊かな表現力と作業効率を実現しています。もっとも基本的なテキストのハンドリングから、作表、グラフィック、そしてiLife '05とのシームレスな連動やダイナミックなトランジション、アニメーションまで、Keynote 2には医療関連ユーザの皆様のプレゼンテーションを強力にサポートする、さまざまな機能が搭載されています。

進化したスライド作成機能
文字やグラフィックス、アニメーションを効果的に表示


1. 効率的なテキストフィールド操作



プレゼンテーションのスライドでは文字や図、表の配置によって見やすさが決まります。特に文字を入力するテキストボックス内の表示位置の調整は頻雑な作業のひとつです。Keynoteではテキストボックス内の文書を選択するとルーラー上のマーカーを使った位置調整を行うことができます。調整可能な項目は——、

(1) 行頭記号のインデントの長さ(箇条書きテキストボックスでのみ表示)
(2) 行頭記号からテキストまでの間隔
(3) 複数行テキストの次の行の左側余白
(4) テキスト中のタブ位置
(5) テキストの右側余白(通常のテキストボックスでのみ表示)
(6) 小数点揃えタプ

——の6種類です。このうち(4)のマーカーの位置は、テキストボックス内の目的の行にカーソルを合わせ、ドラッグ&ドロップで設定します。通常は入力したタブの後の文字をマーカーの位置で左揃えに設定します。マーカーをクリックすると「左揃え/右揃え/中央揃え/小数点位置揃え」が順に切り替えられるほか、Ctrl+クリックでメニューから選択することができます。

2. スタイルにあわせてペースト
別のスライドやファイルからテキストをコピー&ペーストする場合に問題となるのが、文字の色やスタイルなどです。コピー元からテキストの内容だけをペーストしたい場合でも、これまではペースト後に文字種を変更する必要がありました。しかしKeynote 2では「編集」メニューに「スタイルを合わせてペースト」の機能が追加されました。メニューから選択することで、ペーストする先のテキストボックスと同じ形式に合わせてテキストを貼り付けることができます。

3. 表計算ソフトとの柔軟な機能
さまざまな症例や経過をデータとして掲示する場合には、表形式のスライドが多く使われます。Keynote 2では通常Excelなどの表計算ソフトから表データをコピー&ペーストした場合、スライド上に元の表と同じイメージで表が作成され、それぞれの行や列ごとに柔軟な設定を行うことができます。まず、各セルごとにテキストフィールドと同様のインデントや文字揃えを指定することができます。またセルに対してグラフィックを貼り込み、文字と同様の均等配置といったことも行えます。さらにセルや行、列単位でエフェクトを与えることが可能です。



表の操作はインスペクタのほか、control+クリックで表示されるコンテクストメニューからも行えます。行/列の追加や結合、分割、均等配置などの表そのものの設定のほか、カット&ペーストといった編集作業も行えます。罫線の太さや有無なども自由に設定できます。スライド上の罫線をそのままクリックすると縦/横の全体を、optionキーを押しながらクリックするとセルの一辺をそれぞれ選択できます。またoption+commandキーを押しながらクリックすると、複数の別の場所のセルの一辺を同時に選択することができます。

これに加えてKeynote 2では、すでにスライド上に作成してある表に対してセル単位でデータを貼り込んでいく機能が用意されています。この機能を使うと元の表計算のシート状況にかかわらず、スライド上の表の行/列数に合わせてデータが流し込まれます。


4. 柔軟なグラフィックスの取り扱い
医療関係のプレゼンテーションでは、データやグラフのほかにXPやCT、MRなどの医療画像機器の画像をスライドの中で利用する機会が多数あります。また模式図などの画像などを資料として添付することも多いものです。Keynote 2ではこれらの画像ファイルをスライドに貼り付けて自由に配置することができます。貼り付け作業はFinderからのドラッグ&ドロップで簡単に行うことができます。扱える形式は、PDFやJPEG、TIFF、EPG、PNGなど主要なほとんどの静止画フォーマットに加え、QuickTimeのMOV形式のムービーにも対応します。貼り込んだ画像やムービーはスライド上でサイズを変更したり、文字や表と同じく位置揃えを反映させることができます。

また、新たに加わった機能にグラフィックのマスクがあります。これは貼り込んだ画像の使いたい部分だけをスライド上で表示させる機能で、Photoshopなどの画像編集ソフトを使わずに画像の中で表示したい部分を抽出することができます。マスク指定は解除も可能で、スライド編集時にマスク範囲を変更できます。
* なおこの機能はスライドに直接画像を配置したときのみ有効で、表のセルに貼り込んだものでは利用できません。

5. メディアブラウザによるiLifeとの連係
Mac OS Xには主にデジタルカメラで撮影した画像を管理する「iPhoto」や映像を編集できる「iMovie」、音楽を扱う「iTunes」など、各種メディアを扱うアプリケーションが付属しています。Keynote 2にはこれらのアプリケーションが管理しているメディアファイルを簡単に取り込める「メディアブラウザ」機能が用意されています。



iPhotoとiTunesからはそれぞれが管理しているライブラリを、各アプリケーションと同じ分類方法で表示できます。またiPhotoではアルバムごとに画像をサムネイル表示して確認することができます。「ムービー」機能はiPhotoやiTunesとは異なり、ユーザーのムービーフォルダに納められた動画ファイルが一覧表示されます。再生ボタンを押すとサムネイル上で実際に再生して確認することができます。

このメディアブラウザからファイルをスライドにドラッグ&ドロップすることで簡単にメディアファイルをスライドに貼り込めるのです。さまざまな資料写真をiPhotoで管理されていれば、メディアブラウザを最大限に活用することができます。


6. 新しいトランジションとアニメーション
表示をダイナミックに演出し、注目されるスライド作りに欠かせないのがテキストアニメーションやグラフィカルなトランジション機能です。医療関連のプレゼンテーションでも、もっともアピールしたい場面で効果的に使うことで、聴衆の意識を強く引きつけることができます。Keynote 2ではKeynoteに用意されていたものに加え、新しいトランジション/エフェクトを用意しています。

画像をクリックするとQuickTimeムービーが御覧いただけます
さらにこれらのトランジションやエフェクトの効果をより高めるのが「自動ビルド」機能です。これまでのトランジションやエフェクトは1つの効果を与えるごとに表示が止まり、そのつど発表者がスライドを先へ進める必要がありました。しかし自動ビルド機能ではトランジションやエフェクトを連続/時間指定で次々に表示させることができます。例えば言葉で解説するよりも一連の動きで見せた方がわかりやすいものや継続的な流れの中で理解させたい事象を説明する場合に効果的なほか、決められた時間内ですべてのスライドを効率よく見せる上でも役立ちます。



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ベクトルデータで数式を
貼り込む


Keynote 2のテキストフィールドには、そのままでは複雑な数式を入力することはできません。このような場合には別途数式エディタを使って入力し、コピー&ペーストすることでベクトル形式のきれいな数式をスライドに貼り込むことができます。Keynote 2と連携する場合に便利な数式エディタにはDesign Science社の「MathType」やApple Worksにも付属する「Equation Editor」、J. McKenzie Alexander氏作の「LaTex Equation Editor」などがあります。中でも「Equation Editor」は「Math Type」の機能縮小版で、手軽に利用することができます。

複数のインスペクタを表示
Keynote 2でのレイアウト作業中には、個々のオブジェクトの設定をインスペクタで行います。通常インスペクタはテキストやビルド等のモードごとに切り替えて表示しますが、場合によっては同時に別々のインスペクタの内容を確認したいケースもあるでしょう。この場合にはインスペクタのモード変更ボタンをoptionキーを押しながらクリックします。これでクリックしたインスペクタを別ウィンドウで表示することができます。それぞれのウィンドウの内容は、選択したオブジェクトに添って自動的に切り替わります。

貼り込んだムービーファイルを保存

Keynoteではオーディオやムービーなどをスライドに貼り込むことができますが、初期状態ではこれらのファイルはスライドファイルに含まれていません。他のコンピュータなど別の環境でもスライドを正しく表示するためには、「別名でファイルを保存」を選択して「詳細オプション」で「オーディオとムービーを書類にコピー」をチェックします。これでオーディオやムービーのファイルもスライドファイルに含まれます。
学会などの発表にファイルを持参する場合や、CDやDVD、USBメモリなどのメディアに収録して他の人に渡す場合などは、このようにオーディオやムービーを含めたファイルとして保存することをおすすめします。それによって、大切なデータをコピーし忘れることを未然に防ぐことができます。
一方、ファイルをメール添付で送信する場合など、容量が大きいと問題が生じる場合には、オーディオやムービーのような大容量のファイルを含めない方がよいでしょう。




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