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![]() そして、もう1つ大きく進化した点が、アーカイブされた映像のプレゼンテーション環境です。以前は、カンファレンスルームの大型ビデオモニタにオンデマンドで映し出せるシステムを構築していました。現在では、カンファレンスルームに設置されたPowerBook G4から、DVI接続のDLP方式プロジェクタ「PLUS V-1100Z Limited」を使ってタッチパネル式スクリーンに投影することで、術前や術後に行われる検討会を、よりインタラクティブに行うことが可能になりました。
同医局のシステムでは、CTやMRI画像のフィルム、レントゲンフィルムなどをリアルタイムでPowerBook G4に入力し、プロジェクタで投影することも可能です。WolfVisionという書画カメラを用いると、数メートル離れたシャーカステンに貼り付けたフィルムをズームで撮影し、クリアでシャープな映像を得ることができます。WolfVisionからの映像は、ビデオキャプチャボックスを経由してPowerBook G4のFireWireポートに入力され、キャプチャソフトウェアであるBTVを用いてリアルタイムに再生できます。 ![]() 「SmartBoardを導入したことで、あらゆるフォーマットの動画や静止画、PDFデータをスクリーンに投影し、インタラクティブに操作できるようになりました。主治医が話しながら術中の映像を再生しつつ、マーカで書き込んだり、映像を一時停止したりといったことが自由自在です。Apple Wireless Mouseを使っていますので、少し離れた場所で、例えばマネキンを前に説明をしつつ、マウスでMacを操作することもあります。また、WolfVisonを使ってCTやMRI、レントゲンなども同時に見せることも可能です。これにより、わかりやすくて内容のある検討会や教育を実現できました」 片倉先生のお話を伺うと、PowerBook G4が「医療関係者にとってのデジタルハブ」として機能しているようすがわかります。 扱えるデータの種類が増え、インタラクティブな検討会が行えるようになった一方で、新たな課題となったのがデータの管理やセキュリティです。 「術中ビデオは増えていきますので、Xserve RAIDの導入も視野に入れています。そして、各患者さんごとのフォルダの中に収めている動画やその他の各種ファイルを、今後はファイルメーカー Proを使うなどしてデータベースとしてきちんと管理し、データを活用していくことが課題だと思います。また、Mac OS X v10.4 Tigerの検索機能(Spotlight)にも期待しています。セキュリティに関しては、オープンディレクトリについて勉強中です。将来的には、外部のネットワークからXserveへセキュアにアクセスできるようにしたいと考えています」 片倉先生は、入出力環境の高度化にも期待を持っており、とくに「Mac OS X v10.4 Tigerで組み込まれるH.264コーデックで、より高いクオリティが実現するのでは」と話します。現在のところ、顕微鏡下手術の映像をHDで記録できる機器はありませんが、それが実現した際には、CompressorやFinal Cut Pro HDがさらに活用されることになります。 Xserve RAIDによる大容量かつ堅牢なサーバ環境と、各種のデータを効率よく管理するデータベースシステム、そして入出力機器の高度化が実現すれば、山形大学 脳神経外科のビデオアーカイブ&オンデマンドシステムはより完成度が高まり、質の高い医療の実現に大きく貢献することでしょう。
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