Special Report
HY 「赤い糸」Special Talk Session
これまでリリースされたアルバムが、インディーズでのリリースでありながら、初の国内ベストセールスチャート1位を獲得するなど、心に染み入るナンバーで多くの音楽ファンを虜にするサウンドを生み出し続けてきた、沖縄出身の5人組バンド、HY。2009年には結成10周年を迎えるなか、今回、話題のケータイ小説を映画と連続ドラマを完全連動させ映像化された『赤い糸』では、主題歌として彼らの楽曲『366日』が起用されました。そのドラマの先行試写会を兼ねた、主演の南沢奈央さんとHYのメンバーによるトークショーが11月29日、アップルストア銀座にて開催されました。
この日に集まったのは、およそ3,000名の応募の中から抽選で選ばれた80名のみなさん。HYのメンバー全員が登場すると、間近で見るその姿に感動の声が上がりました。熱い視線に見守られながら、映画とドラマに関するトークを開始。今回の主題歌となった『366日』の作詞/作曲/ボーカルを務める仲宗根 泉さんの実体験を交えた楽曲制作秘話や、iTunes Storeで配信中のこの曲のプロモーション・ビデオの撮影現場の裏話など、この場でしか聞くことのできない貴重なお話が次々と飛び出しました。最後は、HYのメンバーそれぞれがお客さん1人1人に握手をしてお見送りし、みなさん大満足の表情で会場を後にしていました。
普段はリハーサルなどで録音した音源を、全員それぞれのiPod shuffleに入れ、演奏の確認などに使っているというHYのみなさん。これまでリリースされたすべてのアルバムがiTunes Storeで配信されることもこの日、発表となりました。その感想なども含めて、イベント後のHYのメンバーにお話をお聞きしました。
─今回、会場となったアップルストア銀座には初めていらしたということですが、印象はどうでしたか?
名嘉 上映されたドラマの映像もMacで流してたんですよね?僕はパソコンとかほとんどいじれないので、時代はこんなに進んでいるんだなと思いました(笑)。お店も最初のインパクトがとにかくすごくて。沖縄には絶対にない風景ですね。
新里 エレベーターもすごいですよね、ガラス張りで。とてもインターナショナルな感じがして、海外からの人も普通に来る場所、という感じがしました。
─ありがとうございます。それでは本日のイベントの感想をお願いします。
新里 見に来てくれたお客さんもとても緊張していた感じがしました。だから、はじめは僕たちのファンじゃないのかな?って思っていたんですけど、最後に握手をしようって言ったときに、みなさんから拍手が出たので、緊張していただけなんだなって。楽しみにしていてくれたのがわかってとても嬉しかったです。
“ひとりじゃないよ、私がいるよ”ってみんなに伝えたかった。
─『366日』がドラマと映画の主題歌に起用されました。あの曲はどのようにして作られたのですか?
仲宗根 もともと、私たちのアルバムにバラードを1曲作りたいと思っていたんです。それで、制作中にいただいたファンレターを読んでいたらその中に、“忘れられないんです” “苦しいんです” “誰にも言えない恋だから”と、そういう風なことを、誰にも言えなくて私だけに言いますって書いてある手紙があって。誰にも言えないくらい苦しいんだって。
この人たちみんなに、“ひとりじゃないよ、私がいるよ”って伝えたかったんですけど、1人1人に手紙を書いて返事をするわけにもいかないし、私に唯一できることは、歌しかない。それで、かなりの数のファンレターを読んで、プラス今までの私の経験を引き寄せて、この曲を書きました。
こういう曲の作り方ははじめてだったんですが、書き終わったとき、私がこんな経験した?って思ってしまう程のリアルさを感じました。あとは、私は好きなら好きと言ってしまう激しい恋をするタイプなので、その部分もこの歌詞に出ていると思います。
─『366日』のプロモーション・ビデオもiTunes Storeで配信されています。『赤い糸』に主演の南沢奈央さんが出演し、ドラマのストーリーとリンクした作りになっていますね。また仲宗根さんのグランド・ピアノの弾き語りの姿も印象的でした。
仲宗根 そうですね、珍しいです。あのピアノはすごく音もよくて、弾いていてかなり良かったですね。
名嘉 初のドラマ仕立てのプロモーション・ビデオだし、南沢奈央さんを見ながらの演奏だったので、とても緊張しました。その緊張感が、映像内の僕たちの顔にも出ているんじゃないですかね。いい緊張の中でやっていたので、いい顔をしていると思います。また、映像側のスタッフ、演技者側の世界や仕事が見れたので、それがすごく勉強になって、刺激になりました。
1曲でも多く聴いてもらえるということは、それだけで嬉しいこと。
─『366日』をはじめ、HYさんのこれまでの楽曲が、iTunes Storeで配信されるようになりました。
名嘉 この曲だけが好きという人も、アルバム全部を聴ききたいという人も、リスナーが自由に選べるようになったのは、時代が変わって便利になったんだと思っています。僕たちはアルバムしか出さないから、もちろん全曲聴いて欲しい気持ちもありますけど。とにかく、iTunes Storeのリストに僕たちが加わったってことだけでも、僕たちにとって大きな1歩です。
新里 これまで、僕たちは5人それぞれが曲を作っていて、その5人でHYなんだから、アルバムでリリースしようというのが、なんとなくあったんです。だけど、配信というものが始まって、こういう方法で、1曲でも多くのリスナーに聴いてもらえるということは、それだけで嬉しいことなんだと思うようになりました。
―海外に住むファンの方も、聴きたい時にすぐに聴くことができるようになりました。
新里 本当に嬉しいことですね。アメリカ・ツアーなど、海外ツアーもいろいろやってきたんです。そこにアルバムを届けられるので。
名嘉 今そう言われたら、おお、海外か!って(笑)。すごいですね。たとえば、外国に留学している学生の人たちって、曲を直接買う方法がなかなかないんですよね。こういう風にパソコンにダウンロードして買えるようになったっていうのは、いいことですね。
─最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
許田 来年、結成10周年を迎えて、120本以上のライブをやりますので、ぜひぜひ楽しみにしていただければと思います。
宮里 これからも、新しい曲を作っていきますので、配信という新しい形で楽しんでください。
仲宗根 今回、映画とドラマという新しい形が始まって、HYをはじめて知った人もたくさんいると思いますが、他の曲、1曲1曲にもHYの良さがあるので、ぜひ全部の曲を聴いてみてください。
新里 そうですね。HYをはじめて知った人には、ぜひこの機会に1stアルバムから全部聴いてもらって、アルバムの勢いとか、僕たちの演奏面などの進化も感じてもらえたら嬉しいです。
名嘉 今回のような配信という形で、今までリリースした5枚のアルバムの中から、自分のお気に入りの楽曲を並べて楽しんだりもできると思います。そうやって、iTunes StoreでHYを聴いて、HYを気に入ってくれたら、ぜひライブにも足を運んでください。
─ありがとうございました。
(2008年11月29日 Apple Store, Ginzaにて)
Photo
仲宗根泉さんの恋愛指南もありました。
撮影裏話などトークショーならではの話題が飛び出しました。
Apple Store, 銀座 1階にて。新しいMacBookに興味津々。












