
6月16日(土)、Apple Store, Ginzaで開催された音楽トークイベント『もっとロックの話をしよう』。ロックをはじめとするポピュラーミュージックの良質な音源を、iTunesとハイエンドオーディオ機器で再生し、ホストのお二人が掛け合いで音楽を流しながらトークを進めていくという、ロックファンもオーディオファンも思わず唸ってしまうイベントが展開されました。
iTunesとハイエンドオーディオでロックを楽しむ
このイベントのホストをつとめたのは“ロックなオーディオ評論家”として『Stereo Sound』誌などで活躍されている和田博巳氏と、ブロードキャスターとして活躍するピーター・バラカン氏。それぞれが掛け合いで音楽を流しながらトークを進めていく“しりとりDJパーティ”が繰り広げられました。
60年代後半からロック喫茶のマスター、伝説のバンド『はちみつぱい』のベーシスト、そしてピチカートファイブやオリジナルラブ、あがた森魚など多数のアーティストのアルバムプロデュースと、時代に応じてさまざまな形で「良い音で、良い音楽を」を実践してきた和田氏。そして、80年代の『ポッパーズMTV』を筆頭に、TVやFM、書籍というメディアを通じて良質の音楽を紹介してきたピーター・バラカン氏。このお二人の活動は、多くの人達にロックを聞く楽しさを伝えてきました。その活動を通じてロックに開眼したというリスナーも多いことでしょう。
一方、iTunesやiPodを使っている多くの方が「音楽をもっと聞くようになった」「音楽の新しい発見・再発見があった」とおっしゃるように、アップルの提案するデジタルミュージックは音楽そのものをもっと身近にする、ということに真骨頂があります。『もっとロックの話をしよう』というテーマで行われた今回のApple Storeイベントも、お二人の一連の活動とシンクすることで、音楽に触れる新しい機会となりました。
2時間にも及んだイベントでは、ロックを良い音で聴き、曲が録音された時代背景、演奏するミュージシャンの系譜など、二人の膨大な知識に裏打ちされた解説を聞くことで、約3分の音楽の中に数々のドラマが詰まっていることを知った観客から思わず感嘆の声が何度も上がっていました。
iTunes + AirMac Expressで、劣化のないデジタル転送
冒頭に「本日はビンテージワインを堪能するような気分で、音楽を楽しんでください」と挨拶をしたピーター・バラカン氏。なぜなら、この日のApple Store, Ginzaには、3Fのシアタールームで大音量を鳴らすことを想定して和田氏にセレクトされた、「フェラーリが一台買えてしまうほど」の最高級オーディオシステムが用意されたからです。
この日のポイントは、音源を出力するのが高級CDトランスポートではなく、MacBook+iTunesだったことです。iTunesによる再生というと、MacやPCに接続されたパワードスピーカーで再生するというのが一般的なイメージですが、この日、ハイエンドのオーディオシステムに繋いでAppleロスレスフォーマットの優れた音を鳴らしたiTunesは、手軽さだけではなく、クオリティの高さ、とういデジタルミュージックのポテンシャルをも明らかにしました。
和田氏曰く「デジタルを受けるのに相性の良い真空管」を使ったプリアンプや、氏も個人的にご愛用のYG Acoustics社製のスピーカー『Anat Reference Studio』が鳴らす音は圧巻の一言。シアタールームの椅子に深々と座り、目をつぶって聴いていると、通常だと音像の中に沈み込んでしまうような様々な音が音が、実はその曲の個性を決定づけていることが発見できるという、貴重な体験の連続でした。 品質の高いシステムで、ひとつひとつの音楽につまっている情報量を真剣にうけとめることでのみ見えてくる音楽のよろこびがある、ということにはじめて気づいた方もいらっしゃったと思います。
例えば、和田氏のセレクトによって流されたBob Marley & The Wailersの名曲、『Concrete Jungle』のジャマイカでのオリジナル録音バージョン。もともと決して良好な録音状態とは言えない音源であるものの、今回のオーディオシステムで再生すると、最近のリマスター技術ともあいまって、曲がもっている本来のパワーが痛いほどリアルに伝わってきます。まるでBob Marleyが目の前で演奏しているような、本来の音楽が持つ生々しい情感が再現されていました。それは他の曲でも同じで、バラカン氏ですら「この曲にこんな音が入っていたなんて知らなかった」と驚く場面もありました。
最近MacBookを使い始めたという和田氏は、「14万円ほどのMacBookで、これほどのクオリティの音が出せるなんて、Macもやるなあという感じですね」とMacBookとiTunesの音源再生の能力を評価されていました。
良質の音とアートワークで、音楽そのものに迫る
さらに「僕も自宅で原稿を書きながら音楽を聴くときはiTunesを使っています。ワイヤレスで飛ばせばいちいちCDを交換しにいかなくていいですから」とMacBookとiTunesの音源再生の能力と、iTunesならではの便利さを評価されています。この他、今回のイベントで、iTunesのCover Flow機能で大型スクリーンに映し出されたアルバムのアートワークも、デジタルミュージックがコンピュータ上で管理される単なる「ファイル」ではなく、むしろアナログLP盤を聞く感覚を思い起こさせるもので、音楽を今まで以上に身近にするiTunesならではの楽しさがここでも伝わってきました。
AirMac Expressさえあれば、誰でもご自宅のオーディオシステムでiTunesのライブラリ上にある音楽を楽しむことができます。iTunes Plusで購入した高音質の音源データや、CDから取り込んだAppleロスレスの音源であれば、お持ちのオーディオシステムで最高の音を再現すると共に、iPodに入れて、良い音をどこででも楽しめるのです。iPodとともに使うヘッドフォンの音質にこだわるのも、また楽しいものです。
iTunesで好きなアルバムや好きな曲を瞬時に探し出し再生したり、アートワークを見ながらその日の気分でアルバムを選んだり、好きな曲を好きな順序で並べたプレイリストを作ったりと、デジタルミュージックならではの利便性は、結局、音楽に近づくための手段ですが、さらにクオリティを追求することで、音楽の楽しみ方がさらに深くなります。あなたが持っている“ロックの名盤”をiTunesに取り込み、じっくりと耳を傾ければ、音楽の新たな楽しみが見つかることでしょう。
「もっとロックの話をしよう」選曲リスト
- 1.Red Hot Chili Peppers /HUMP DE BUMP
- アルバム『Stadium Arcadium』より(和田博巳氏セレクト)
- 2.The Derek Trucks Band /I Wish I Knew (How It Would Feel To Be Free)
- アルバム『Songlines』より(ピーター・バラカン氏セレクト)
- 3. Steven Tyler with Robert Randolph /I want to take you Higher
- アルバム『Different Strokes By Differentfolks』より(和田博巳氏セレクト)
- 4. Stephen Stills-Manassas /Rock & Roll Crazies,Cuban Bluegrass
- アルバム『Manassas』より(ピーター・バラカン氏セレクト)
- 5.Prince/A Case of You
- アルバム『A Tribute to Joni Mitchell』より(和田博巳氏セレクト)
- 6.David Crosby/What Are Their Names
- アルバム『If I Could Only Remember My Name』より(ピーター・バラカン氏セレクト)
- 7.Patti Smith/Helpless
- アルバム『Twelve』より(和田博巳氏セレクト)
- 8.Cassandra Wilson/A Little Warm Death
- アルバム『New Moon Daughter』より(ピーター・バラカン氏セレクト)
- 9.Joe Henry/Richard Pryor Addresses a Tearful Nation
- 10.Sly & the Family Stone/Family Affair
- アルバム『There's a Riot Goin' On』より(ピーター・バラカン氏セレクト)
- 11.Bob Marley & The Wailers/Concrete Jungle
- アルバム『Catch a Fire』より(和田博巳氏セレクト)
- 12. Hummingbird/A friend forever
- アルバム『We can't go on meeting like this』より(ピーター・バラカン氏セレクト)
Information

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AirMacExpress
ワイヤレスでインターネット接続を可能にするAirMacの機能に加えて、iTunesで再生した音楽をワイヤレスで劣化無しにオーディオシステムへ伝送するAirTunes機能を搭載。AirMac Expressはオプティカルデジタルケーブルもしくはアナログケーブルでオーディオと接続できるため、お手持ちのオーディオシステムにマッチした組み方が可能です。
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イベントで使用したオーディオシステム
MacBook+iTunesでロスレス圧縮された音源を再生し、それをAirTunes機能によりワイヤレスでデジタル伝送。CDの読み取りヘッドやケーブルなど物理的要因でデータが劣化することなく、ピュアな形でAirMac Expressへ送られたデジタルデータは、オプティカルケーブルを使って専用DACに入力され、そこでアナログ信号に変換された後、アンプとスピーカーを通して鳴らされました。使用した機材は以下のとおりです。
イギリスCHORD 社製のDAコンバーター
『DAC64 Mk2』
ドイツOCTAVE社製の真空管のプリアンプ
『HP500SE』
アメリカHOVLAND社製のモノラルパワーアンプ
『STRATOS』
アメリカYG Acoustics社製のスピーカー
『Anat Reference Studio』
iTunesの音楽データ
iTunesの標準的な音楽データ形式は128KbpsのAACコーデックですが、iTunesの環境設定から、より高いビットレートのAACエンコードや、CDの音質を一切劣化させることなくiTunesに取り込めるAppleロスレス形式を選択できます。またiTunes Storeでは、標準ビットレートの2倍のより高音質な256 Kbps AACエンコーディングが施された音源を購入できるiTunes Plusを選べます。いずれの形式もiPodで再生可能です。

- iTunes 7
アルバムのアートワーク一望し、アナログレコードやCDを探すような感覚でアルバムを探すことができるCover Flow、高品質でDRMフリーの音楽を購入できるiTunes Plusに対応した最新のiTunes。MacとWindows PCに対応し、無料でダウンロードできます。
詳しくはこちら
Gallery
当日披露されたサウンドシステムの紹介。
当日はとっておきの曲をご用意していただきました。
和田さんもバラカンさんも楽しそうにトークを進めます。
Apple Store, Ginzaには多くのお客様が詰めかけました。
ロックファンもオーディオファンも楽しめるトークイベントとなりました。


