「広角カメラで撮影したり、映像の明度を下げたりすることで、より動物の視界に近いものを作っていきたい」と意気込みを語ってくれました。このAnimal Eyeのコンテンツを二次的に利用するのが、RFID(非接触型認証システム)を使った「Animalizer」。展示会場で、動物の視界を大画面で見ることのできる装置です。
そして3つめのPodcasting「otonoha」は、プロジェクトの前身である「いのかしらサウンドマップ」の進化形とも言えるインフォメーションツール。動物園側が情報を「提供」するのではなく、体験者である子供たち自身の声を配信することで「共有」し、リスナーの興味を喚起する狙いがあります。「会期中は自由にPodcastingを聞いてもらえるよう、園内エントランスでiPodの無料貸出を行います。もちろん、コンテンツを自分のiPodにダウンロードして持ってきてもらうこともできます。これらのコンテンツをきっかけに、井の頭自然文化園に行ってみたい、と思ってもらえたらうれしいですね」と話すのは、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科の鈴木さん。
一方、園内の資料館では体験型のワークショップも開催されます。「ねんど劇場はな子」は、オリジナルのクレイアニメをつくるワークショップ。園内で象のはな子を観察、その後粘土を使ってオリジナルの「はな子」をつくり、写真撮影を行います。iPhotoで写真を取り込んで、iMovieでアニメーションを制作と、ここでもMacが活躍しています。子供たちによる「はな子」のアニメーションは、「ウェブでもリアルタイムに近い形で公開していきたい」と話すのはワークショップ担当、明治学院大学国際学部の安東さんと新井さん。
「本」みたいに持ち歩きたいMacBook
これだけの豊富なコンテンツを制作しているプロジェクトメンバーですが、「Macを使ったのは初めて」という人がほとんど。iLifeアプリケーションの使い方を効率よく習得するために、Apple Store, Ginzaで開催されているセミナーに参加したといいます。「基本的な操作を教えてもらって、分からなかったことはストアのスタッフの方に聞いて、ひとつずつ解決していきました」と安東さん。
「プロジェクトと直接関係はないんですが、そのときに教えてもらった『TunesTEXT』というウィジェットをよく使っています。iTunesで再生している曲の歌詞が出てくるウィジェットなんですが、Macでよく音楽を聴いているのですごく便利です」と話してくれたのは新井さん。
今ではいつもMacを持ち歩いて、どこでもプロジェクトに取り組んでいるという米川さんは「デザインがとてもかわいいので、どこにでも持ち歩きたくなります。MacBookっていう名前の通り、本当に本かノートみたいだなと思っていて。スリープからの起動も早いので、思い立ったときにさっと開いて使えるのがいいですね」と言います。
「使い始める前は、周りにMacユーザがいなかったこともあって、『難しいんじゃないか?』と思ってたんですが、使ってみたら思っていたよりずっと簡単でした。よく分からないままに使っていても、『これかな?』と思って触ってみるとだいたい合ってる(笑)。そんなふうに使っていけるのは、アイコンなどのデザインが視覚的に分かりやすいからだと思います」と中村さん。使っているうちになじんできて、どんどん使いこなしたくなる。Macはそんな感覚で活用されているようでした。
「Being いきてること展」プロジェクトは、プロジェクト全体の成果や展望などを5月中旬にApple Store, Ginzaにて発表します。会期終了後もプロジェクト自体は継続し、コンテンツやシステムを更新したり、新しいツールを提案したりしていきたいとのこと。今年のゴールデンウィークはiPodを持って、井の頭自然文化園に出かけてみませんか?
Gallery
子供たちが作った「ゾウのはな子」を動かして、クレイアニメを制作するワークショップも開催。
動物の心音をモチーフにしたサウンドスケープ「HeartBeat」は、GarageBandで制作しています。
「AnimalEye」は、動物の視界を再現するビデオPodcast。写真はモルモットの視界です。
RFIDを利用した「Animalizer」。ゾウのフィギュアを台に置くと、ゾウの視界が大画面に広がります。
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科のキャンパスは無線LANが整備されているため、天気の良い日は外でのミーティングや作業も可能です。
Being いきてること展

