生徒たちの自由な感性の表現をサポートするMac
鎌倉女学院高等学校
iMac約40台、MacBook約50台を揃えた充実したコンピュータ環境を持つ鎌倉女学院高等学校では、生徒たちが地元鎌倉に関する情報を制作、発信、分析するという実社会さながらの実践的な授業「土曜講座 情報」が行われています。「将来は情報を発信する側で働いてみたい」と、生徒が将来の職業について考える機会にもなったこの授業では、プロモーションの成果物の制作からPodcastでのスムーズな情報発信まで、生徒たちの表現をMacがサポートしています。
テクノロジーの習得だけでなく、
質の高い情報発信が目標
鎌倉女学院高等学校は、「鎌倉学」、「国際・環境学」というプログラムを中心に中学・高校6ヵ年一貫教育を行っています。国際社会で通用する能力とともに、芸術、スポーツ、コンピュータなど、幅広い分野の知識と教養を身につけた生徒の育成に力を入れているのが特徴です。 こうした教育方針の一環として、通常の授業以外に、国際理解、日本伝統文化、環境、福祉などさまざまな分野で知識を深めたい生徒を対象に、土曜講座を希望制で開講しています。「情報」もこの講座のひとつで、2001年に開講しました。過去には授業で作った作品が日本科学未来館館長賞を受賞するなど、その授業内容は高い評価を受けています。
「情報講座の目的には、生徒のインターネットの知識を深めるということがひとつあります。インターネットを用いたコミュケーションの表現方法やルールについて、ワークショップ形式で学ぶようになっています。また、最先端のテクノロジーに触れながら、情報の発信方法や収集方法も学習します。ただし、単に技術の習得に終わるのではなく、質の高い情報を発信できるようになるために、情報の中身にしっかり取り組ませることを重視しています」と語るのは同校情報科教諭の佐藤正二先生です。
毎回、地元鎌倉に密着した題材を取り上げているこの情報講座。2008年の5月から7月にかけて行われた授業では、由比ガ浜のトンビ被害を扱った「鎌倉 夏のぶっトビ大作戦!」と題した地域活性化プロモーションを展開、生徒が中心となって情報を発信しました。
キャッチフレーズは、
「仕掛け人になろう!」
土曜講座の大きな特徴のひとつは、各業界の第一線で活躍している人物を講師に迎えている点です。今回の授業でボランティアで講師を務めたのは、ビーコン コミュニケーションズ(株)の大隅慎也氏と(株)電通テックの古川ヒロシ氏。実際の制作現場の話やアイデア発想のヒントといったプロモーションの全体像とともに、生徒の手で進めていく地域プロモーション活動の企画および制作を指導しました。
今回の授業でプロモーションを取り上げたのは、どんな理由からだったのでしょうか。佐藤先生はこう語ります。
「講師のお二人は、プロモーションの第一線にいる方たちです。最先端のテクノロジーと合わせて、プロモーションという広告業界の最先端のものを学べるメリットは大きいと思いました。プロモーションには、CM、Webサイト、ポスターなど、たくさんの要素があります。また、イベントのチラシ配りといった、テクノロジーを介さず人に直接情報を伝達する方法も学べます。情報の伝達には、さまざまな形があるということを学ぶには、プロモーションは効果的だと考えました」 キャッチフレーズ「仕掛け人になろう!」を合い言葉に、小道具を使ってネーミングやキャッチコピーを考える練習や、コミュニケーションテーマの発想法のポイントなど、実践的な内容ですすめていきました。通常の授業にはないユニークなスタイルの授業。生徒の声がそのまま授業に反映されていくという、今までにない新しい体験を通して、生徒は自分で考える力や物事を多角的に見る力を養いました。

明治37年(1904年)に、田辺新之助氏が女子教育を目的として創立。豊かな自然と数多くの文化遺産に囲まれた恵まれた環境に位置する。明治、大正、昭和、平成という時代を歩み、知的で洗練された女性エリートを数多く輩出してきた。平成3年(1993年)には、高校募集を停止し、完全な中高一貫校となる。21世紀の国際社会で活躍する女性の育成を目指し、「日本文化理解」「国際理解」「環境」「情報」各分野の教養を体験的に学ぶ特色のあるカリキュラムを提供している。