10年以上前から学生に一人一台のノートパソコンを無償譲渡している名古屋商科大学が、2005年度、更に進化しました。基幹のインターネットサーバをLinuxからMac OS X Serverに切り替えた他、学内に500台ほどある固定端末についてもNetbootによる管理を採用し、より柔軟かつ安定した情報教育環境を実現しています。

情報教育推進のため、Macを積極的に活用してきた名古屋商科大学

名古屋商科大学は、1992年から「パソコン無償譲渡制度」を続けていることで知られる情報教育の先進校です。新入生は入学時に一人一台のiBookやPowerBookを与えられ、その累計配布数は15000台に達しようとしています。広いキャンパス内には、AirMacベースステーションが至るところに設置されており、あらゆる場所でiBook/PowerBookを開いてワイヤレスでインターネットに接続し、e-learningや課題作成に取り組む学生の姿が見慣れた風景になっています。

学校法人 栗本学園 経営企画室長
栗本博行氏

更に、ISビル内の「ワークショップ」には32台のiMac G5が設置されて休日も学生に開放されています。情報センター(図書館)にも56台のiMac G5が設置されているなど、キャンパス内の固定端末は優に500台を越えます。およそ4000人の在学生にとって、まさに夢のようなコンピュータ環境だといえます。


Macを採用し続ける理由は、使いやすさと表現力

情報教育に熱心な名古屋商科大学が、Mac製品をコンピュータ環境の主軸に採用し続けてきた理由は何でしょうか。


名古屋商科大学が教育において最も重視しているのは、‘コミュニケーション能力’、とりわけ自分の考えを的確に相手に伝える ‘プレゼンテーション能力’の開発です。そして、この狙いに合致する道具として、操作が容易で、かつ多彩な表現や高度な編集が可能な機能を備えたMacに勝るものはありません。

— 学校法人 栗本学園 経営企画室長 栗本博行氏

情報環境は、常に進化するもの

Macの場合、他社製パッケージソフトの数が比較的少ないというハンディがあったのは確かですが、名古屋商科大学では積極的にWebベースのソフトウェアを採用し、Flashを活用した履修登録システムやblogベースの掲示板システムなど、最新の技術を柔軟に取り入れた自前の環境を開発してきました。その試みが、かえって既存パッケージよりも使い勝手の良い現在のシステムの実現につながっています。

基幹システムにXserveを採用

2005年春、同大ではインターネット系のサーバ群を従来のLinuxベースのものからMac OS X Server に入れ替えるとともに、学内に500台以上ある固定端末の管理に20台のXserveによるNetbootを採用し、基幹システムを再構築しました。

名古屋商科大学では学生向けのコンピュータだけでなく、事務職員の業務用コンピュータとしてもMacが使われています。基幹システムもMacに統一することで、運営上のトラブルや管理の手間を削減できると判断したのです。

— 名古屋商科大学 教学部門・コンピュータセンター
サブリーダー、青木雄一氏

現在、Xserveは期待通りに安定稼動しており、学内に快適なインターネット接続環境を提供しています。従来のLinuxサーバでは、学生によるインターネットの利用頻度増大に伴いメールの送受信さえ滞るようになっていましたが、そのパフォーマンスの問題も解決しました。

名古屋商科大学
教学部門・コンピュータセンター
サブリーダー 青木雄一氏

「これまでの個々の端末から起動させていたローカルブートの状況では、学生が使っているうちに各端末の環境が少しずつ異なってきてしまうという問題がありました。 Netbootによる集中管理で500台のMacの利用環境が均一に保たれるというメリットは非常に大きいです。同時にXserve RAID1台をファイルサーバとして導入したのですが、アクセスの集中する時間帯でも負荷なく利用できるので驚いています。」(青木氏)


また、2005年度の全新入学生は、iBookだけではなく「iPod Shuffle」も併せて配布され、語学学習や情報教育に活用しています。 常に情報教育環境を最新に保ち、現状に甘んじない名古屋商科大学は、これからの時代にもっとも必要とされる人材を輩出し続けていくことでしょう。