即戦力の映像プロを育成
大阪電気通信大学 総合情報学部
デジタルアート・アニメーション学科
実習室に並ぶPower Mac G5には、Final Cut ProやLogic Proのほか、グラフィック/Web制作関連のソフトウェアがインストールされている。
1978年に対話型情報教育システムを整えるなど、教育環境にいち早くコンピュータを取り入れてきた大阪電気通信大学。総合情報学部のデジタルアート・アニメーション学科では、アップルの映像ソリューションを採用し、プロフェッショナルの映像制作現場で通用する力を身に付けられるカリキュラムを展開しています。学生たちの手によるテレビドラマシリーズの制作でも話題を呼んだ同大学に、お話を伺いました。
Macなら一貫した環境で映像や音楽を制作できる
デジタルアート・アニメーション学科でCGや映像制作等を担当する寺山直哉氏。
総合情報学部では2000年の開設当初からMacを導入していますが、その背景について寺山氏は「アップル製品はインターフェイスの使いやすさだけでなく、モノを作りたくなる雰囲気を持っています。面白さとモチベーションを一緒に上げていけるのが、Macの良さです」と述べます。そして機材の導入から習熟、実践に至るまでの段階を、アップルの映像ソリューションはステップアップしながら学んでいけると付け加えます。
「映像の初心者である入学直後の学生が、プロを目指していく過程で、まずMacにバンドルされているiLifeのiMovieという初心者向けのビデオ編集ソフトウェアで基礎技術を学ぶことができます。さらにステップアップして、ハイエンドのFinal Cut Studioが用意されており、特にFinal Cut Proは学生が卒業後も、プロの制作現場でそのまま使える点が大きい」(寺山氏)。映像制作業界での普及率が高いFinal Cut Proは、DVやHDV、DVCPRO HDなど対応フォーマットが多く、あらゆるビデオカメラや映像データをネイティブで扱える点を寺山氏は高く評価しています。
実写映像の制作を担当する助教授の馬野訓子氏。
現在、同学科では入学時に全学科生がMacBookを購入し、授業のレポートや制作活動などに利用しています。iLifeのiWebで学内イントラネット上にWebページを作り、iMovieやGarageBandなどで、オリジナルの映像、音楽を公開する基礎カリキュラムが組まれるなど、幅広く活用されています。映像デザイン/視覚メディアデザイン担当の馬野訓子助教授は「Macは映像、写真から音楽まで一貫した環境で学べるのがいい」と話します。
情報処理教育センター長、教授の松村雅史氏。
「iLifeを使っているうちに、自然とMacの操作を覚えていくんです。映像編集の授業はiMovieから初めるのですが、iMovieでは制作できない部分をFinal Cut Proを使って連携させたり、自発的に次の段階に進む学生もいます」(馬野氏)。
「工学系で培った情報教育のノウハウと、プロフェッショナルな映像制作環境を持ち合わせた演習環境の実現には、 アップルのプロダクトが不可欠でした。現在、情報処理教育センターでは、技術を持つ学生をスタッフとして雇用し、学生向けのサポートや学生スタッフ主催の講習会を開催しています。iMovieやFinal Cut Proの講習会が人気ですね」(情報処理教育センター長 松村雅史教授)。
アップルソリューションはプロの制作環境との架け橋
Macを使うことで、学生のうちからプロの制作現場と同一の環境に『つながり』が持てる。将来、学生たちが映像制作の第一線に出るためには、アップルのプロダクトが欠かせなくなっています。
大阪電気通信大学 総合情報学部 デジタルアート・アニメーション学科 山路敦司助教授
音楽制作やサウンドデザインを担当する山路敦司氏。
情報処理教育センターの実習教室には54台のPower Mac G5が常設されており、Final Cut ProやLogic Proといったプロ向けのソフトウェアを使用した制作を行います。
「Macを使うことで、学生のうちからプロの制作現場と同一の環境に『つながり』が持てる。将来、学生たちが映像制作の第一線に出るためには、アップルのプロダクトが欠かせなくなっています」と言うのは、コンピュータ音楽/音楽情報デザインを担当する山路敦司助教授です。
実習教室は授業時間以外、夏休みや春休みなどの長期休暇期間も含めて学生に開放されています。Macを学生がいつでも利用できるようにしたことで、自由に作品を制作できる以上のメリットが得られたとのことです。
学生主体の活動から生まれた全13話の連続テレビドラマ
デジタルアート・アニメーション学科の学生たち。「恋するユーレイ」の放送時には番組連動のイベントとして、Apple Store, Shinsaibashiでのカレッジナイトも企画・開催している。
「この作品は学生たちが自ら企画を立ち上げて、実習教室のFinal Cut Proなどを活用し、協力を仰いだ外部プロダクションと連携しながら制作されたものです。こうした取り組みは、学生たちが自由に活動できる環境があってこそ、初めて実現できたのだと思います」(寺山氏)。ドラマ制作チームは1班5〜6人の2〜3班態勢を取りながら、撮影班、CG班、編集班など、プロのワークフローをそのまま実践して制作を行いました。サウンド編集やMAを含めた完パケまでを制作し、放送局への納品用テープに変換する部分は外部プロダクションに依頼したそうです。
学生たちは授業時間以外にも自らの課題や作品の制作に取り組んでいる。
制作チームの中心メンバーはMacやFinal Cut Proについて、こう感想を述べています。「大学に入って初めてMacを使ったんですが、予想以上にすんなり入り込めて、Final Cut Proの操作にもすぐに慣れました」「Final Cut Proは、ひとつひとつの映像を確実に編集できる安心感がありました」。また、同学科では自主制作した楽曲をiTunes Storeで配信している学生もいます。「音楽を作る上では、Macのような雰囲気のあるデザインは魅力ですね。個人で音楽を簡単に配信できるようになったのも、iTunesのおかげです」。
大阪電気通信大学では『恋するユーレイ』の成功を機に次年度も新しい試みを検討しているそうですが、学生をサポートする上で、MacやFinal Cut Proといったアップルの映像ソリューションが欠かせない存在となっています。
