Appleと教育

Apple製品を活用した教育事例

Macで生徒たちの学習意欲を高める。

フィラデルフィアにあるこの公立高校では、Macが革新的なカリキュラムの中心になっています。ここでは、主に生徒たちが作った作品の質で学習成果を評価しています。そして、第一期卒業生のほぼ全員が、現役で大学に合格しました。

きっかけ

2005年、ペンシルバニア州フィラデルフィア教育委員会は、高校レベルの小規模なマグネットスクール(独自のカリキュラムを持つ公立学校)4校の新設を決定しました。高い落第率をはじめとする学区全体の慢性的問題を解決しながら、新しい教育プログラムを導入することが目的です。

フィラデルフィア出身のChris Lehmann氏には、進歩的なテクノロジーの統合を実践するニューヨークシティの学校で9年間英語を教えた経験がありました。彼にとってこの計画は、新しいタイプの学校づくりという自らの構想を実現するチャンスでした。彼のアイデアは、プロジェクトベースの学習とMacなどの最新ツールを組み合わせ、現代社会で必要とされる高度な思考力とスキルを生徒に身につけさせるというものです。

この提案は受け入れられ、Lehmann氏は思い描いていた高校の創設者兼校長になりました。こうして生まれたScience Leadership Academyには、2006年9月に第一期生が入学して以来、フィラデルフィア中から生徒たちが集まっています。世界的に有名な科学博物館Franklin Instituteと提携している同校では、研究プロジェクトの作成を通じて生徒たちが学習する、特殊なカリキュラムを実施しています。プロジェクトの目的は、授業中に挙げられた根本的な疑問に対する答えを見つけることです。成績には試験の結果だけでなく、生徒たちがどれだけ効果的に議論を展開し、研究結果を発表できたかという点も反映されます。

この研究に役立つのが、入学時に9年生の生徒一人ひとりに支給されるMacです。Macはとても使いやすいため、初めてコンピュータを使う生徒でも、学習成果を発表するプロジェクトを作ることができます。iLifeとiWorkは直感的に使うことができ、一つのアプリケーションの使い方を覚えれば、ほかのアプリケーションを習得するのも簡単です。生徒たちは、テキスト、ビデオ、サウンドを盛り込んだ、洗練されたKeynote、Pages、iWebプレゼンテーション、iMovieやFinal Cut Proで編集した精巧なムービー、GarageBandで作った表現力豊かなPodcastやサウンドトラックを使って、学習結果をまとめていきます。質の高いプレゼンテーションの作成に重点が置かれているため、生徒たちは世界一の傑作を目指しながら、プロジェクト作りに熱心に取り組みます。そのプロジェクトが成功すれば、テーマに対する関心がさらに高まります。

Macは、生徒たちを強く結びつける共同学習と学校の教育理念を支える一方で、カリキュラムの主要コンポーネントにもなっています。例えば、生徒と教職員は、インターネットで課題について調べたり、iChatでプロジェクトについて話し合ったり、学校のウェブサイトで宿題を提出したり、学校のオンライン掲示板「SLA Talk」で情報を伝えています。Macなら、シームレスなネットワーク接続機能により、コンテンツを共有するのも、作成と同様に簡単です。学校は、教育関連のソーシャルネットワーキングサイトで生徒たちがブログやPodcastを公開することも奨励しています。

「Macプラットフォームを選んだのは、最高にパワフルな
コンテンツ制作デバイスだからです」

- Science Leadership Academy 校長 Chris Lehmann氏

実践

Macは学校のカリキュラムを支える重要な役割を担っているため、Science Leadership Academyの管理者、教師、生徒全員のためのMac購入資金は学校の経営予算に組み込まれています。

新任教師のほとんどが同校の学習方法についてよく知っているものの、カリキュラムとテクノロジーに関する一週間の研修には全員が参加します。学年度中、教職員は毎週2時間の専門能力開発ミーティングに参加し、それぞれの実践方法を検討したり、教室で感じたことや学んだことを共有します。能力開発は学校のウェブサイトでも継続され、教師はフォーラムやブログで、ツールやリソースについて話し合ったり、専門分野の壁を越えて共有する単元学習プランの投稿も行っています。

新入生である9年生の大部分は、ノートパソコンを使った経験がほとんどありません。そのため全員がテクノロジー入門ワークショップに必ず参加し、Macの基本操作やiMovie、Keynote、GarageBandの使い方を学びます。また、生徒たちがワークショップで身につけたスキルを教室でのプロジェクトに活かせるように、クラスを指導するテクノロジーコーディネーターが9年生の担当教師たちと綿密に連携していきます。生徒たちはすぐに適応し、主要なツールや情報源として、教室と自宅でコンピュータを使うようになります。

さらに、Lehmann氏とテクノロジー担当スタッフは年に一度、すべてのMacに搭載されている共通アプリケーションのセットをアップグレードします。それにより、教室で共同作業やプレゼンテーションを行う際に、スタッフと生徒のコンピュータの間で互換性の問題が発生するのを防いでいるのです。Macは非常に信頼性が高く、ウイルスにも感染しないので、日常的なメンテナンスのほとんどには生徒と教師だけで対応できます。ただし、Macは生徒一人ひとりの学習に欠かせないことから、校内に保守修理センターを設け、認定技術者とトレーニングを受けた助手を常駐させています。

結果

開校から4年経った現在、Science Leadership Academyは、生徒たちを成功に導いた革新的な教育手法によって世界中で知られるようになりました。ペンシルバニア州の高校2年生全員が毎年受ける一斉試験では、Science Leadership Academyの生徒たちは市と州の平均を常に上回っています。さらに、2010年度の卒業生の97パーセントが現役で大学に合格しました。

Cell Block 501

MacとiWorkは、11年生が三角法を理解するのにも役立っています。

Science Leadership Academyでは、常に学習成果を具体的な方法で証明していきます。「Cell Block 501」を見ると、その学習スタイルがよくわかります。これは、勉強熱心な11年生のグループが、数学の授業で正弦定理と余弦定理について学んだことを発表するために作った、説得力のあるプレゼンテーションプロジェクトです。生徒たちはMacのノートブックでiWeb、Keynote、GarageBandを使い、数学の概念についての知識を、写真やアニメーション、サウンドと組み合わせて発表しました。ビデオを見る

Cell Block 501のサイトを見る

使用されている製品

iLife

iPhoto、iMovie、GarageBandの最新バージョンを使って、フォトブック、ムービー、Podcast、音楽など、様々なものを作ることができます。 iLifeについてさらに詳しく

iWork

美しい文書、スプレッドシート、プレゼンテーションをMacで簡単に作成できます。 iWorkについてさらに詳しく

Final Cut Pro X

さらに高度なビデオ編集に挑戦したくなったら、Final Cut Pro Xが最適です。 Final Cut Pro Xについてさらに詳しく

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