札幌市立大学

世界を視野にMacとPodcastで地域の魅力を発信

札幌市立大学


Final Cut Proで、よりクオリティーの高い作品にチャレンジしたい

—Final Cut Proを使って、どのような感想を持ちましたか?
(女子学生Dさん)これまでiMovieで短編映画の制作などをしていました。でも、Final Cut Proはプロ仕様の映像編集ができるので、自分の求めているイメージに近づけられます。画面が見やすいので作業もしやすいですし、音声と映像をいくつも重ね合わせてクオリティーの高い作品を作れるのが嬉しいです。

—今後ビデオPodcastプロジェクトでどのような作品を制作していきたいですか?
(女子学生Aさん)講義で学んできたことを、そろそろ映像表現に応用できそうな気がしているので、まずは形にしたいです。
(女子学生Bさん)何度も見たい、持ち歩いて見たい、と多くの人に思ってもらえるような美しい作品を作りたいです。
(女子学生Dさん)札幌は道路が広くてまっすぐで、その空間がとても美しいと思います。その中で自分が気づいたものを映像にしてみたいです。
(男子学生Fさん)僕は音楽も映像も大好きなので、Podcastでミュージックビデオを作りたいですね。

“iPodやPodcastの登場によって、新しい生態系が生まれたと感じます。”

—札幌市立大学デザイン学部
メディアデザインコース助手
須之内元洋先生

良質な道具でしか、良質な作品が生まれない

このプロジェクトで学生さんたちが制作した作品は、今年9月に札幌で開催された「アイアン・フィルムメーカー・コンテスト」で準グランプリを獲得。さらに「札幌アートフェスタ」の最優秀作品に選ばれるなど、Final Cut ProでビデオPodcast制作を学んで、わずか1カ月で高い評価を受けました。 武邑先生は、「デジタル作品も料理と同じで、良質な素材、良質な道具からクオリティーの高いものが作れるのだと思います。ですから、Mac、Final Cut Pro、ビデオカメラなどの道具は最良であれ、というのが基本です」と言います。さらに、「最先端のクリエイティブがどういったソフトを使っているかが我々にとって非常に重要です。なぜなら、その共通言語を持ち合わせていなければ表現も学べず、世界との格差が生じてしまうからです」。Final Cut Proは操作が難しいと言う人もいますが、「世界で支持されているハードやソフトのスキルを共有することは教育現場では不可欠だと考えています」。

社会貢献の可能性も拡げるPodcast

YouTubeをはじめ、映像によるコミュニケーションが拡大してきている今、Podcastについて「Podcastは誰でも自由にコンテンツを作れるのが大きな魅力」と、デザイン学部メディアデザインコース助手・須之内元洋先生は言います。そして、「iPodやPodcastの登場によって、情報の受け手と発信者を取り込むひとつの生態系が生まれた、と私は考えています。つまり、Mac、iPod、iTunes、Podcastが私たちの生活の中により深く浸透し、受け手と発信者の距離が急速に近づいたと感じています」と分析しています。
また、武邑先生は「Podcastの魅力は、我々にしかできない映像を作り、発信できる点ですね。今までのメディアとは別の角度から世の中が見える、まったく新しい媒体だと思います。例えばPodcastジャーナリズム、Podcastドキュメンタリー、Podcastミュージックビデオと言うべきメディアが大きく動いている実感があります」と解説します。

講義をPodcastで配信している大学はありますが、地域文化の魅力を大学が発信していくという試みは、全国でも珍しいケースです。今後、同大学では企業協賛によるビデオPodcastの制作も予定しているそうです。武邑先生は、「何本か映像を作るうちに地域の方や企業の方に注目していただけるようになりました。このプロジェクトはサミット終了と同時に終わるものではありません。我々が継続していくことで地域ブランドの強化へつながり、社会に貢献できると信じています」と、大学の大きな夢を語ってくださいました。