夕張市立清水沢中学校

メディアリテラシー教育の現場で
活躍するMacとiLife

夕張市立清水沢中学校


現在北海道夕張市立清水沢中学校では、北海道放送(HBC)と共同でメディアリテラシー教育を行っています。この試みは『夕張・清中 発信!ばりばり TVプロジェクト』と銘打ち、清水沢中学校の生徒さんたちが実践的な番組制作を学習。その後、実際に生徒さんたちだけで3分以内の映像を制作しています。そこではiMacとiLifeが大いに活用されていました。

iMovieを使って映像編集を勉強する

10月8日、夕張市立清水沢中学校の教室は祝日にも関わらず、大勢の生徒さんたちが賑やかにiMacを囲んでいました。iMacのディスプレイに映し出されていたのはiMovieの編集画面。清水沢中学校の生徒さんたちは北星学園大学短期大学部の学生に基本操作の指導を受けながら、iMovieを使ってオリジナルの映像制作を行っていました。

映像制作のテーマは生徒さんたちが現在生活をしている「夕張市」について。6人ほどの生徒さんたちが一つのグループとなり、撮影、音声、出演、編集などを全て担当してドキュメンタリー作品を制作します。この日は近隣の店舗や夕張の観光名所などを回って収録してきた素材を、iMovieに取り込んでの編集作業。生徒さんたちは自分たちのイメージ通りの作品に近づけるため頭を悩ませつつも、教室は時折大きな笑い声に包まれるなど実に楽しそうに映像制作を進めていました。

夕張市の生徒がメディアリテラシー教育を受ける意義

この『夕張・清中 発信!ばりばり TVプロジェクト』の企画立ち上げから学生たちの指導に至るまで、全てに目を配るのは北海道放送(HBC)テレビ本部編成制作局制作部のプロデューサー、粥川暁氏。今回のようなメディアリテラシー教育は夕張市に住む学生たちにこそ必要なことだったと粥川氏は言います。

「HBCはラジオ放送を含めると55年の歴史があるのですが、メディアリテラシー教育に本格的に取り込むのは今回が初めてです。そこでHBCがどんな人たちを対象にメディアリテラシー教育を行うかと考えたとき、北海道の放送局としては夕張しかないだろうということになったんです。なぜかというと、夕張市には昨年の財政破綻報道以来、札幌の放送局だけでなく日本中のあらゆるメディアが殺到している状態なんです。もちろん学生たちも取材対象になる可能性が十分にあるわけですね。現在もメディアとの誤解から生まれる衝突が少なからず起きている状態ですが、夕張はこれから18年先まで借金を返し続けないといけない。それまではメディアとの接触が続くわけです。それならばなるべく早い段階で生徒たちにメディアの仕組みを知ってもらうことが、お互いにとって良い関係に繋がると考えたのです」