ICT活用した授業が、
児童たちの思考力・表現力を豊かにする。
杉並区立桃井第二小学校
アップルではICTを積極的に活用し、従来の枠にとらわれない授業に挑戦するイノベイティブな先生たちをサポートし、共に授業案の開発を進めています。今回はそんな先生の一人である、東京都杉並区立桃井第二小学校の中島武史先生のMacとiLifeを活用した授業実践『Podcastで6年1組ニュース制作』を紹介します。学習にICTを取り入れることにどのような狙いがあったのでしょうか。また、どのような変化や効果があったのでしょうか。
6年1組のニュース番組をつくる
杉並区立桃井第二小学校では2008年10月より国語の学習の一環として、『Podcastで6年1組ニュース制作』を開始しました。毎日日直の児童たちが学校の一日の出来事をデジタルカメラで撮影し、放課後にクラスニュースとして、音声に写真を組み合わせたPodcastを制作して、保護者に配信するというものです。
今回、日直日誌や学級新聞といった紙媒体ではなく、ICTを使用してニュース番組を制作することにしたきっかけを中島先生はこう語ります。
「以前、学校の記録用にと自分で写真を撮影していたのですが、児童にデジカメを渡してみたら、すごく面白い写真をたくさん撮ってきたんですね。その写真に言葉を付けたらもっと面白いだろうと思ったのがきっかけです。文章よりも、画像や音声で表現した方が、児童たちにとって手軽ですし、ニュースの内容も伝わりやすいと考え、紙ではなくPodcastの制作を始めました。」(杉並区立桃井第二小学校・中島武史先生)
分かりやすく伝える方法を考えて番組を制作
児童たちはどのようにニュース番組を制作しているのでしょうか。まず始めに、国語の授業で、5W1H(いつ、どこで、誰が、なにを、どのように、どうした)について学習し、バラエティ番組とニュース番組の違いを通して、番組の内容によって伝え方が異なることを学習します。そして「声の調子を変えて伝える」「重要なところはテロップを入れている」などといった、分かりやすく伝えるための表現の工夫についても学びます。
ニュースの基礎について学んだ後は、毎日日直の二人がニュース番組を制作していきます。日直はその日の朝、デジタルカメラを先生に借りて、一日の出来事を撮影します。そして、休み時間と放課後を利用して、二人で議論しながら1枚のニュースの原稿を書き上げます。
放課後の20分を利用して、番組制作が行われます。日直はデジタルカメラをMacにつないでiPhotoに写真を取り込み、GarageBand上に選択した4〜5枚の写真を並べます。そして、書き上げた原稿を読み上げ、音声を収録していきます。収録した音声は二人でその場ですぐに再生してチェックし、編集を加えて約1分間の番組を完成させます。完成したニュースはPodcast形式に書き出し、iWeb、MobileMeで『桃二小6年1組ニュース』として公開し、児童の保護者に向けて配信されます。

昭和3年4月、東京府豊多摩郡桃井第二小学校として開校した杉並区立桃井第二小学校は平成20年に開校80周年を迎えました。中央線荻窪駅の南側に位置し、通学区域は賑やか商店街と閑静な住宅街からなっています。歌人の与謝野晶子作詞の校歌がうたいつがれ、「白旗桜」を始め多くの木々が校舎を囲み、ソニー池やビオトープ等の緑豊かな環境となっています。「進んで学ぶ子ども」「仲良く助け合う子ども」「進んで体をきたえるこども」を教育目標として掲げ、「心身ともにたくましい子どもの育成」を目指しています。