ICT活用した授業が、
児童たちの思考力・表現力を豊かにする。
杉並区立桃井第二小学校
ニュース番組制作を通しての変化
今回のニュース制作を通して、児童たちにどのような変化が現れたのでしょうか。児童たちは「テレビニュースを見ていて重要なところがわかるようになった」、「原稿や作文を書く際、いままで以上に“てにをは”(接続詞)に気をつけるようになった」と、「友だちが書いたニュースを聞くと、もっとこうしたらいいのにと改良点が解るようになった」など、今回の学習を通じて国語力の向上に手応えを感じている様子でした。 また中島先生はニュース制作を通じて児童たちの表現力の向上や、重要な情報に優先度をつけることが出来るなどの変化を感じるようになりました。
「当初は日常の出来事をただニュースにするだけだったのですが、徐々に自分が伝えたい意見が入ってくるようになりました。そしてニュースを見る側の立場になって正確に伝えていこうとする態度も見え始めてきました。また、一日の様々な出来事の中からニュースとして伝えられる情報に優先度をつけて選べるようにもなりました。」(中島先生)
“児童たちにとってもやりたいことが比較的簡単にできて、複雑な操作を覚えなくていいのはMacの良いところだと思います”
杉並区立桃井第二小学校
中島武史先生
さらに、Podcastのニュース番組は、 児童の家族にも、 これまでなかなか知る機会がなかった児童たちの日頃の学校生活を知ることができ大変好評です。 「保護者がPodcastを見れば、児童たちが撮った写真と生の声で、今日一日どんな事があったのか、給食の献立や、感想を知る事ができます。そこから家族の会話も広がるのではないでしょうか。」(中島先生)
Macだからできる、簡単Podcast制作
デジタルカメラやコンピュータといった複雑な操作を必要とする授業となると、先生が児童たちにマンツーマンで操作法の指導をしないと覚えられないのではないか、というイメージがあります。シンプルな操作で直感的に扱えるMacだからこそ今回の授業が実現できたと中島先生は語ります。
「Macのアプリケーションはどれも操作が簡単です。共通している操作も多いので、一つのアプリケーションの操作を覚えてしまえば、他のアプリケーションに応用することができます。操作を教える時間が少ないので、内容を深くするために時間が掛けられるんです。また、 制作の手順は全員に教えたわけではなく、一番最初にPodcast制作をする児童に教え、その児童が次の児童に伝えていきました。また、興味のある児童はMacの横で手順を見て覚え、その後監督役となって自主的に指導をしていく姿も見られました。児童たちにとってもやりたいことが比較的簡単にできて、複雑な操作を覚えなくていいのはMacの良いところだと思います。」(中島先生)
先生が直接コンピュータ操作の指導をする必要がなく、負担を軽減できたこともMacとiLifeを使用した大きなメリットと言えるでしょう。児童たちも「Macはワンクリックで簡単に、録音できる」、「写真を並べるのもマウスで出来るので簡単」と、Macの簡単さや楽しさを実感していました。毎日わずか20分でできる手軽さが、ストレスを感じずに続けていける秘訣なのかもしれません。また、こうしたコンテンツをPodcast形式で配信するにあたってはプライバシーやセキュリティの問題も見逃せませんが、iWebとMobileMeを使用すれば、パスワードを設定して公開できるので、限られた人たちだけに公開することができます。
広がりをみせる、ICTを活用した授業
『Podcastで6年1組ニュース制作』では、児童たちの思考力・表現力からICTスキルの向上など、様々な効果が生まれています。杉並区立桃井第二小学校では、今後、今回の試みをまず6年生全体に、さらには5年生へと広げていく予定です。中島先生はその他にも、新たな授業案の作成を模索しています。 「今後はiMovieを使って英語の歌のプロモーションビデオの制作を考えています。英語の歌は、恥ずかしいのかなかなか歌ってくれないんです。でもiMovieを使って自分たちが格好よく映っているビデオを作れば、それを見ながら楽しく歌ってくれるのではないでしょうか。」(中島先生)また、iChatを使用した外部講師の授業も視野にいれているそうです。
この『Podcastで6年1組ニュース制作』の授業案は、Apple Learning Interchangeでダウンロードできます。是非ご活用ください。アップルでは、今後も杉並区立桃井第二小学校の試みのように、さらなるイノベイティブな授業が誕生するよう、ICTを積極的に活用する先生を応援していきます。
