
東北福祉大学がWindows PCからMacBookにスイッチした理由
東北福祉大学
2008年の4月より、学生さん一人につき一台のMacBookとiPod nanoを無償貸与することになった東北福祉大学。東北福祉大学ではこれまで3年間、Windowsのノートパソコンを学生さんに提供してきましたが、今年度からMacBookにスイッチすることで、さらに魅力的な学習環境を提供することができました。また同校では、iPod nanoとPodcastを活用した学習や、iPod touch用のSDK (Software Development Kit)の開発も視野に入れているようです。
8社11機種の中から選ばれたMacBook
東北の中心地、宮城県仙台市にキャンパスを構え現在約5000名の学生が通う東北福祉大学。東北福祉大学では学部の再編に伴い、3年前より1 to 1環境(学生一人に一台のコンピュータ)を整備してきました。そして今年度からはこれまでのWindowsのノートパソコンからMacBookへとスイッチ。今年入学された約1400名の学生さんたちには、Boot CampによりMacOSとWindowsOSの両方を使うことができる魅力的なデジタル環境が提供されています。
東北福祉大学ではノートパソコン導入の際、8社11機種を比較検討したそうです。それではなぜ、これらの多くのノートパソコンの中からMacBookが選ばれたのでしょうか。東北福祉大学のPCサポートセンター長であり、情報福祉マネジメント学科准教授の大内誠氏がその理由を語ってくれました。
「最近ではマルチメディアコンテンツを利用した授業が当たり前になってきており、また、学生たちの表現力を高めるため、課題を映像やWebを制作して提出するというケースも増えて来ています。MacBookとiLifeがあれば、そうしたマルチメディアコンテンツを容易に制作することができるところに期待しています。また、もう一つの理由として、学生たちのコンピュータの稼働率を上げたいという思いがありました。ノートパソコンの無償貸与は大学側としても大規模な出費となります。高価なものですし、できることならたくさん活用してもらいたい。その点Macは触っているだけでも楽しく、デザインも含め若者の感性に訴えかけるようなパワーを持っていると思うんですよね。Macを使うことで、結果的に学生たちがコンピュータに興味を持つひとつのきっかけになればうれしいと思っています」
また、PCサポートセンターの副センター長であり、医療経営管理学科准教授の似内寛氏は、MacBookが導入されたことで、新たな可能性が生まれることに期待を寄せています。
「これまで使っていたWindowsマシンの場合ですと“コンピュータは勉強するための道具”だと思っている学生が多かったと思います。将来の就職や資格のために必要なソフトウェアの勉強をして、“あと何を覚えればいいですかね?”と質問してくるような学生が多い。でもコンピュータは勉強だけでなく、情報収集や趣味といった日常的なツールとして使ってほしいんです。日常的に使うことで結果的にコンピュータ・リテラシーが高まりますからね。MacBookは製品としての魅力はもちろん、iLifeといったソフトウェアが最初からバンドルされていますので、学生たち自身が自発的にいろんな使い方をしてくれるんじゃないかという期待をしています。また、MacBookであればMacOS、WindowsOS、Unixと、様々なOSを触ることができます。若いうちにいろんなOSを体験できることも、また一つの魅力ですね」
MacBookは愛着の沸くコンピュータ
東北福祉大学内のPCサポートセンターには、毎日200人ほどの学生たちがコンピュータに関する様々な相談に訪れるそうです。そこでサポートを通して学生たちのITリテラシーを向上させたいという舘野圭介氏。舘野氏自身も学生時代にWindowsからMacにスイッチし、煩わしいウイルスに悩まされることなく、また動作が安定しているMacOSに感心したといいます。「未だに強制終了の仕方を覚えていないぐらい」と冗談まじりに語る舘野氏ですが、MacBookに対する学生さんたちの反応をこう語ります。
「MacBookを引き渡す際の講習会で“おおー”という感動の声が上がったんです。過去3年間、ノートパソコンを学生一人に一台配布してきましたが、これまでとは全く違う反応でしたね。女子学生なんかはやはり、箱を開けた瞬間に“かわいい!”と喜んでいました。iPodを配布するということも含めて、かなり反響は大きかったですね」(東北福祉大学 PCサポートセンター 舘野圭介氏)
「MacBookは触っているだけでも楽しくて、愛着の沸くコンピュータ。それはすごく大事なことだと思います。学生の間だけでも少なくとも4年間は使い続けるものですから」(大内氏)

東北福祉大学は1962年(昭和37年)に四年制大学として新たにスタート。現在、福祉、マネジメント、教育、健康など4学部9学科に約5000人の学生が学んでいる。建学の精神は「行学一如」。理論と実践の融合を目指し、その積み重ねが昨今、文部科学省が推し進めるGP採択に選ばれるといった形で実を結んでいる。