東北福祉大学

東北福祉大学がWindows PCからMacBookにスイッチした理由

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PodcastとiLifeによって高まるコンピュータ・リテラシー

MacBookとiPod nanoに対する学生たちの反応は上々のようですが、授業を教える側である先生方の反応はどうだったのでしょうか。大内氏は「今年4月からの導入ということもあり、先生方へのインフォメーションはこれから」としながらも、語学系の先生方からは導入以前からiPod とPodcastingを授業に活用してみたいという声が数多く上がっていたそうです。今回、学生たちにiPod nanoが配布されたことにより、まずは語学系の授業からiPod nanoとPodcastingが活用されることになりそうです。
また、東北福祉大学では平成19年度に採択された学生支援GP(文部科学省が優れた取り組みに対して財政支援するプロジェクト)で食育実践プログラムの活動を行っています。学生たちの食を見直すべきだとして提案されたこの食育実践プログラムでは、宮城県の郷土料理の紹介や学生考案のレシピ集を印刷物やDVDにして学生たちに配布しています。こうしたメディアに関しても今後はMacを使って学生たち自身が制作することを期待しています。

「今後はiLifeを中心にして、学生たちだけでこれらのメディアを制作してもらいたいというもくろみがあります。また、せっかく作ったレシピ集が埋もれてしまうのはもったいないので、ポッドキャストで配信し、それを元に食育プロジェクトを進められるように今年度中にはもって行きたいですね」(大内氏)

iPod touchを利用した新たな介護用デバイスの可能性

東北福祉大学では障害者向けのコンピュータのシステム開発やデバイス開発も行っています。今後はMacを活用し、視覚障害者や聴覚障害者の方に使ってもらえるようなシステムの開発にも力を入れていきたいとのこと。障害者向けのシステム開発や機材といったものは大きなビジネスマーケットにならないことから、一般の企業がなかなか参入して来ないことが一つの問題点。しかしiPod touchと、iPod touch用のSDK(Software Development Kit)で介護用のアプリケーションを大学内で開発できれば、「介護士が現場で使用する新たな入力デバイスとして活躍するのでは」と似内氏と大内氏は期待を寄せています。

“MacBookは触っているだけでも楽しくて、愛着の沸くコンピュータ。それはすごく大事なことだと思います”

—東北福祉大学
情報福祉マネジメント学科
准教授 大内誠氏

「携帯端末の開発ができるメリットはかなり大きいです。現状の在宅介護の場合、一日の記録をメモに取り、それを事務所に戻ってから端末に入力しないといけないんです。これには多くの時間を要しますので介護士の負担が非常に大きいんです。しかしワイヤレス通信のできるiPod touchがあれば、その場でデーターベースに接続したり情報を入力できたりと、これまでとは違うことができるのではないかと思います」(似内氏)

「iPodやMacBookを持つことで学生のモチベーションが上がるのなら、iPod touchを持たせてあげればヘルパーさんたちのモチベーションも上がるのではないでしょうか。またこれからはiPod touchを使った障害者向けのアプリケーションなんかも作っていきたいですね」(大内氏)

福祉や介護の世界では常に新しいIT技術が求められています。MacやiPod touchを活用した画期的なシステムやアプリケーション。それらが東北福祉大学から発信される日はそう遠くないのかもしれません。