東京インターナショナルスクール

21世紀に活躍できる人材育成を支える、
MacBookとiLife

東京インターナショナルスクール


今のテクノロジーを活かすのは僕ら次第

続いて、TISで行われている授業を実際に見学し、生徒たちにTISの学習環境について質問しました。生徒たちが授業で使用するアプリケーションは、iMovieやGarageBandなどiLifeやiWorkが中心のようです。自分が取り組んでいるテーマに対して、自分が一番表現したいことをiLifeで自由に表現できることが、生徒たちの創造性を伸ばすことに繋がっていることが、授業の様子から実感できました。GRADE 7(13歳)の生徒たち、インドから来た男の子と、ナイジェリアから来た女の子たちに、ニュウェル氏はこんな質問を投げかけました。

ニュウェル氏「今はどんなテーマを勉強しているの?」
生徒「人体、シェイクスピア、世界の指導者、かな」
ニュウェル氏「MacBookをどんな風に授業で使ってる?」
生徒「先生からテーマを与えられて、そのテーマから自分たちで課題を考えて調べる時に使っているよ。ただ調べるだけじゃなくて、それを自分たちの言葉にして、文書化し、みんなでシェアするんだ」
ニュウェル氏「ソフトウェアは何を使う?」
生徒「iMovie、iWeb、GarageBandかな。ポスターや歌も作ったりするよ」
ニュウェル氏「自分たちのコンピュータがあることはどう感じる?」
生徒「興味のあることをどんどん調べられることが便利。先生が教科書を読んでいるのを聞いているより、自分たちが調べたいことを調べられる方が楽しい」

ニュウェル氏は子どもたちとのやり取りの中で、「君たちがアップルの社員だったら、どうやって他の学校にアップル製品を売り込むかな?」と質問を投げかけました。13歳の子どもたちにはちょっと難しい質問ではないでしょうか? しかし意外にも、TISの生徒なら当然なのでしょうか、こんな答えが返ってきたのです。

“テクノロジーを恐れているのは、大人の方。子どもたちは、教えられなくても自ら進んで使いこなしてしまう。そんな子どもの感性を支配しようとしてはいけない”

—東京インターナショナルスクール
創設者/ビジョンナビゲーター
パトリック・ニュウェル氏

「iLifeでデジタル・ポートフォリオを作って、MacとiLifeを使えばこんなに素晴らしい作品が作れますよ、と見せてみるかな。教科書だけを使って授業するよりも、Macとインターネットを使って生徒たちが知りたいと思う知識を得られるようにしてみませんか、とプレゼンしてみるよ」

また、GRADE 8(14歳)のある生徒は、『21世紀のテクノロジーは、人生をより豊かにするか』というテーマで、最近6週間かけてエッセイを書いたことを話してくれました。その結論は、『テクノロジーが人生を豊かにするかどうかは、それを使う人による。その使い方によって、良くも悪くもなりうる』というもの。その分析はきっとインターネットでたくさんのことを調べ、いろんな人の意見を聞いて導いた結果なのでしょう。その深い洞察に、再び驚かざるを得ませんでした。

挑戦を恐れず、生徒たちから学ぶ姿勢が、今後の教育に一番重要なこと 次にお話を伺ったのは、図書館司書を務めるリアン・ウインザーさん。子どもたちがたくさんのテクノロジーや情報に囲まれている今、21世紀の図書館とはどうあるべきなのでしょうか。

「生徒たちのリサーチを手伝ってあげることが、私の役割だと考えています。情報を得るだけなら、インターネットでも十分かもしれません。しかし、自分の探しだした情報が価値あるものかどうか、子どもたちが見極めるのは難しいと思います。私ができることは、その見極めなんです。 何でも自分たちで考えてやってみること、今のテクノロジーも利用すること、本を読む楽しさを知り、知的好奇心を育てること。これが今の子どもたちに必要なことだと思います。本は知識の宝庫ですし、読書をする習慣があるのとないのとでは、後に大きな差が出ますから」(リアン・ウインザー氏)

情報はインターネットの中だけにあるわけではありません。また、膨大な情報のデータベースの中から自分の必要な情報を見つけるのは、子どもたちにはまだ難しいことでしょう。情報の宝庫である本の目利きとして、図書館司書の役割は決して少なくないのではないでしょうか。

最後に、パトリック・ニュウェル氏に日本の学校へのアドバイスを伺いました。同じ日本で教職に関わる立場として、今後どんな教育を行っていくべきだと考えていらっしゃるのでしょうか?

「“挑戦を恐れるな”、そして“生徒たちから学べ”、ということに尽きるでしょう。ITによるパラダイムシフトは世界中に広がっており、子どもたちの世界だけが旧態依然ということはあり得ません。私たちにとって新しいテクノロジーがこれだけ身近な存在になった以上、教育現場でもそれをどう使いこなすかが重要です。 これからの教師は、今の時代のデジタル・ネイティブである子どもたちが何を求めているのか、彼らにグローバルな視野を与えるにはどうしたらいいのかを、真剣に考えるべきです。また、教師は従来の管理志向を改めるべきだと思います。変えるべきなのは、子どもたちの意識ではなく、自分たちの意識なのです」(パトリック・ニュウェル氏)

TISの他の学校に対する最大の優位性は、「子どもたちが自主性を発揮し、自ら考えて行動できる人間になるためにテクノロジーを使う」という考え方にあると言えるでしょう。未来は誰かに教えてもらうことではなく、自ら創り出すものだということを、TISの生徒たちはきっと実感しているに違いありません。数年後に彼らが大人に成長し、もし教師になったとしたら、果たしてどんな授業をするのでしょうか。