生徒たちのイマジネーションと
クリエイティビティを刺激するMac
沖縄県立浦添工業高校
高校卒業後も役立つMacのスキル
大城先生はMAMOYAという実践的なデザイン活動を経験することで、他の生徒よりも1年早く社会人としての経験を得ることができると考えています。MAMOYAを経験した卒業生たちは、売れるデザインを考える難しさ、商品管理の難しさ、チームワークの大変さなどの苦労を口にする一方で、ブランドコンセプトが決まったときの嬉しさや自分がデザインしたTシャツを一般のお客さんが買い、それを着てくれることに大きな充実感を感じたそうです。
卒業生の江田さんはMAMOYAの活動を通して企画の楽しさを知り、現在は大学で企業システムのマーケティングを勉強しています。高校3年生までパソコンが苦手だったという彼女。しかしMAMOYAを通してMacに触れ、現在は 同じ大学の仲間がWordでレポートを制作するなかで、Illustratorを使って見た目にもこだわったレポートを提出しているという本格派。「Macはフォルダの階層が一目で分かるので、データがどこにあるかがすごくわかりやすかった。それに見た目がかわいいので、学校でMacBookを触っていると、“いいなー”ってうらやましがられます」
“生徒たちにはプロの現場で使われている質の高いツールを使用させたい。それが結果的に高いモチベーションやクオリティに繋がる”
沖縄県立浦添工業高等学校
デザイン科 大城守先生
卒業生のみなさんは、学生のうちにMacを使っていたことで現在の仕事や学校でアドバンテージを築くことができたと口を揃えます。現在は情報誌の会社でデザインを担当しているという洲鎌さんは「会社の人に学生のうちにMacを触っていたと言ったら“おーっ”という反応でした。デザインの仕事をするときはMacを使っています」といいます。彼女もMAMOYAで初めてMacに触れ「とにかくひたすら触って慣れていった」ことが、現在の仕事にも役立っているようです。
また、入学時にMacBookを配布されたというデザイン系の専門学校に通う親川さんは「学校のみんなより先にMacを触っていたので、人よりも早く課題が作成できました。あとはMAMOYAで学んだことを生かして、修了制作で良い成績を修めることができました」といいます。「Macは感覚的に使えて、デザインがパッと浮かんだ時にすぐ起動して使えるのがいいですね」
サーバを導入できない環境でも独自のシステムで対応
現在約80台のMacが稼働している浦添工業高等学校ですが、ひとつの問題がありました。それは常時クーラーを入れられる教室がないということ。本来80台という多くのMacが稼働していればMac OS X Serverを導入し管理をしたいところですが、 県立校という特性上それができませんでした。
そこで大城先生は 各学年、授業毎にファイルサーバを用意、リモートデスクトップを使って最小単位のグループを管理、さらに全台をPower Mac G5で管理するなど、学校独自のシステムを築き上げて対応しています。「専用のサーバや高度な知識がなくてもシステムが運用できるのもMacの良いところです」(大城先生)
Macを活用した今後の授業展開に期待
4月からMAMOYAの活動をスタートしたスクリーン印刷班のみなさん。まだスタートしてから3ヶ月あまりですが、徐々にチームワークの大切さやデザイナーとしての自覚も芽生えてきたようです。
「一つのブランドを一から作り上げることがこんなに大変だと思わなかった」
「いままでは個人制作がほとんどで、共同制作をする機会がなかった。自分の作品を指摘されたこともなかったから、そういうのがすごくドキドキする」「デザインについて注意されたりするとちょっとへこむけど、誰かにほめられるととっても嬉しかったり。ああ、デザイナーの仕事ってこういう感じなんだなって実感できて、それがすごく楽しいし刺激になる」「これまで人に伝わるように話す機会がなかったので、一番勉強になったのはプレゼンテーション」
と反応もさまざまで期待と不安を膨らませていますが、本当に大変なのはこれから。10月の『T-Shirts Shop MAMOYA』オープンに向けてさらに忙しい日々を迎えることになるでしょう。
大城先生は今後のMAMOYAの展開、そしてMacをさらに活用した授業展開に意欲を燃やしています。「現在でも企業や各種イベントでデザインの依頼が来るのですが、生徒たちにはMAMOYAというブランドを上手く利用していって欲しいと思っています。Macを使った展開としては、ホームページやブログを使った広報活動や、“MAMOYAポッドキャスト”のようなものができたら面白いですね。デザイン科の授業としては、MacにはせっかくiLifeをはじめとするマルチメディアのアプリケーションがあるので、オーサリングを含めた授業展開をしていきたいと思っています。学校にはいろんなコンテンツがあるのにそれが活用されていないんですね。例えばデザイン科だったら年賀状やポスターの作り方、インテリア科だったら家具の制作や修理の仕方、調理科だったら料理のレシピとか…。そういった学校にある面白いネタをポッドキャストで配信して、いずれは沖縄県内学校全体のアーカイヴが作れればいいなあなんて思っています」(大城先生)
