中国の学校が採用した、教育の革新的なアプローチ。

北京にある人大附中西山学校は、MacのOne-to-Oneプログラムに参加した中国で初めての学校です。テストでの高い成績を維持しながら、学習をみんなが協力し合う、熱中できる体験に変えています。

きっかけ

従来、中国の教育では、主要な知識の獲得と上位校の厳しい入試を突破することに重点が置かれていました。ところが、北京の公立中学校である人大附中西山学校の校長、Shu Dajun氏によると、こうした目標に集中することは時に個人の成長、創造性、革新性の妨げになってきたそうです。

2010年、中国政府は教育改革のための国家計画を発表しました。中国の教育は国家の要求から「遅れて」おり、国の教育哲学や手法は時代に合っていないと認めたのです。その後、政府は「国家の将来は教育にかかっている」と宣言し、各地域の学校に実験的な教育改革を実施するよう要請しました。

「結果よりも過程が大切です。挑むべき対象は、問題そのものではなく、いかにして解決方法を見つけるかだと考えています」

— 人大附中西山学校 生徒 Xinranさん

人大附中西山学校はこの挑戦に取り組みました。1950年の創立以来、同校は中等教育において圧倒的な成果を上げていました。過去20年にわたり、高等教育機関への入学率が北京で最も高い学校の一つであり続けてきたのです。

このような成功にもかかわらず、人大附中西山学校の指導者たちは、さらに向上できると信じていました。そこで2010年、Shu校長は中学1年生、2年生、3年生を対象とした実験校、人大附中西山学校未来班を開設しました。この学校の目標は、21世紀の課題に対処できる技能を生徒に習得させ、従来の中国の教育の限界を超えることです。

同校は、北京師範大学の研究員と協力し合ってこのプログラムを設計しました。
北京師範大学教授のYu Shengquan氏は、中国の大部分の学校ではすでに教室内でマルチメディアが活用されているものの、教師が講義を行うために使われているケースがほとんどだと言います。Yu教授は、人大附中西山学校では、テクノロジーを単なるテクノロジー以上のものにすることが重要だと考えていました。教授にとっては、テクノロジーを生徒たちがものごとを認識するためのツールとして実装し、最終的には学習をより高いレベルに引き上げることが真の課題だったのです。

実践

Shu校長にとって最初の一歩は、生徒と教師のためにApple製品を入手することでした。人大附中西山学校が学校へのコンピュータの導入を初めて開始した時には、Apple製品は政府の購入指定リストに載っていませんでした。しかし、Shu氏はこのプロジェクトに最適なパートナーはAppleであると感じていました。「Appleのクリエイティブなスピリットは、私たちの学校の教師や生徒の教育哲学に深くとけ込んでいます」と彼は言います。

その後、人大附中西山学校はMacのOne-to-Oneプログラムに参加した中国初の公立校となり、一人ひとりの生徒にMacBook Proが提供されました。教師たちは、指導にはiPadを、コミュニケーションにはiPhoneを使っています。さらに同校の新しい試験的導入プログラムでは、200台のiPadを生徒に提供し、教室で使えるようにしました。

人大附中西山学校の教師も生徒も、すべての教科でApple製品を使って新しい学習方法を見つけています。英語の授業では、iMovieを使ってニュース番組を撮影して編集し、生徒たちが英語を声に出して話す練習をしています。音楽の授業では、教師と生徒がGarageBandを使ってオリジナル曲を作曲し、楽譜にしています。中国語の授業では、生徒たちがMacを使ってブログ記事を書いたり、課題や教材をWikiで共有しています。生徒たちが教室で課題を発表する時は、Keynoteなどのソフトウェアが使われています。さらに教師たちは、3D画像やオーディオ&ビデオコンテンツを豊富に含む、生徒たちが夢中になれるダイナミックなiPad用テキストブックをiBooks Authorでつくり始めました。

「生徒たちは、Apple製品を使って自分たちでつくったものを気に入っています。できあがったもので自分たちの考えや個性を表せるので、学校での課題をとても楽しんでいるのです」

— 人大附中西山学校 数学教師
Jin Zhengguo氏

教師にも生徒にも、全員にApple製デバイスが支給されているため、結果的に学習プロセスの中で協力関係が生まれました。これは中国の教育システムにとって極めて革命的なことです。「もう単に教師が教え、生徒が学ぶ、ということではなくなりました」とShu氏は話します。「関係が対等になりました。何かをつくることや、知識の共有においては、誰もが対等なのです」。中国人は知識体系を重視し、西洋では生徒個人の成長に焦点が合わせられている、という点から、Yu氏は同校の取り組みは東洋と西洋の教育哲学を調和させたものだと考えています。

人大附中西山学校では、月に1度、公開授業を行っています。そこでは、ほかの都市から来た教師たちが、授業にAppleのテクノロジーを取り入れることで学校がどのように革新を進めているかを見学しています。

結果

このプログラムが開始されて以来、生徒、教師、管理者たちは、目覚ましい成果を目にしてきました。複数の調査や定性的データによると、人大附中西山学校未来班の生徒たちは、このプログラムに参加していない生徒たちに比べ、独立した思考スキルが高まり、自主的な学習能力が向上し、より大きな自信を持てるようになっています。

「私たちは、変化を引き起こせる生徒、卓越した存在になれる生徒、世界を変えたいと考え、それを行う勇気を持てる生徒を世に送り出したいと考えています」

— 人大附中西山学校 校長 Shu Dajun氏

教室では、生徒たちが以前よりも積極的に自分を表現し、発言し、質問しています。しかも、実験を行っていない学校と比べて、はるかに複雑な課題を修了することができています。

しかも、これらはすべて、テストでの成績を犠牲にすることなく成し遂げられました。人大附中西山学校未来班の生徒は、実験プログラムに参加していない同校の生徒と比べて、GPAの得点がはるかに高く、数学と中国語のテストでもより高い点数をとっています。

使用されている製品

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iPad

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