バージニア州立工科大学:ハイコストパフォーマンスのスーパーコンピューティング

バージニア州ブラックスバーグ — スリニディ・バラダラジャン(Srinidhi Varadarajan)博士は、以前から世界に通用するスーパーコンピュータを構築したいと思っていました。彼はまた、バージニア工科大学が擁する、世界一流のコンピュータサイエンスプログラムの地位を確固たるものにしたいとも願っていました。しかし、多くのスーパーコンピューティングの場合とは異なり、巨額の予算を当てられない状況下では、彼の願いは夢のまた夢にすぎませんでした。彼は、その夢を実現できそうなベンダーを片っ端から回り、この話を持ちかけました。しかし、さまざまな検討を重ねた結果、それらのベンダーが扱っているプラットフォームやチップを利用してスーパーコンピュータを構築するという選択肢は、すべて捨て去らざるを得ませんでした。2003年6月、アップルがPower Mac G5を発表したというニュースが報道され、彼は気付きました。この夢を実現するためのパワーは、64ビットの演算処理能力で十分まかなえ、予算をオーバーすることもないのだ、ということに。

この発表からほどなくして、バラダラジャン博士の下に、初めて使うことになるMac OS X搭載のPowerBookが届きました。そして数日後には、彼はデュアルプロセッサ搭載のPower Mac G5を1,100台注文していました。これらのコンピュータは現在、バージニア工科大学の新しいスーパーコンピュータとして稼動しています。この選択は賢かったと言えるでしょう。2003年11月、System Xと名付けられたこの巨大なシステムは、世界で3番目に速いスーパーコンピュータとなったからです。

System Xは、従来の高性能スーパーコンピュータとは根本的に異なっています。なぜなら大部分のスーパーコンピュータと違って、System XはPower Mac G5で構成される“スーパークラスタ”を基盤としているからです。Power Mac G5の各マシンは、4GBのメインメモリと160GBのシリアルATAストレージを備えています。またSystem Xは、処理能力が世界でも最速レベルに並ぶだけでなく、最強の“自作”スーパーコンピュータです。そのコストパフォーマンスは、スーパーコンピュータのTop 500リストの中でも、恐らく最高のものでしょう。


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スティーブ・ジョブズは、2004年1月にサンフランシスコで開催されたMacworldの基調講演で、バージニア工科大学の成功事例を取り上げました。ビデオをご覧になりたい方はこちら


概要
チャレンジ
世界最速級のスーパーコンピュータを3カ月で構築すること
一般的、または“市販”のコンポーネントだけを利用してシステムを構築すること
2003年のスーパーコンピュータランキングリスト“Top 500”のランク入りに間に合うよう、秋の稼動を目指してシステム構築を完成させること
ソリューション
1,100台のデュアルプロセッサ搭載Power Mac G5を採用
Mac OS X v10.3 “Panther”
プライマリ接続:Mellanox製ホストチャネルアダプタおよびスイッチで、InfiniBand*通信ファブリックを利用
セカンダリ接続:Cisco Systems社のスイッチでギガビットEthernetを接続
Liebert製のカスタム設計のラックと新しい冷却システムを利用
耐障害性の高いチェックポイント、再起動、移行ソフトウェア、Déjà vuを利用
広範なオープンソースソフトウェアを利用
利点
構築したスーパーコンピュータは3カ月弱でフル稼動できるようになった。同等の性能を有するスーパーコンピュータ構築にかかるコストの10分の1で完成
世界で3番目に速いスーパーコンピュータとして、バージニア工科大学の科学者に強力な演算能力を提供
バージニア工科大は、全米科学財団(NSF)のサイバーインフラストラクチャプログラムが提供する、10億ドルの資金援助の一部を受ける資格を獲得
スーパーコンピュータ構築により、バージニア工科大の世界的なコンピュータサイエンスプログラムの地位がさらに確固たるものとなった

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