バージニア州立工科大学:ハイコストパフォーマンスのスーパーコンピューティング
アーキテクチャ

Power Mac G5:スーパーコンピューティングの新時代
バージニア工科大では、今回の規模ほどではありませんが、これまでに多くの高性能クラスタを構築してきました。それが2003年6月、2.0GHz G5デュアルプロセッサと最高8GBのメインシステムメモリを搭載したPower Mac G5が発表されると、スーパーコンピュータを取り巻く状況は好転しました。この発表からすぐ、同大学はPower Mac G5を利用したスーパーコンピュータ構築を試算しました。というのも、Power Mac G5は、市場にあるどのシステムよりもコストパフォーマンスが高かったからです。

“PowerPC 970が私たちにとって理想のプロセッサだということに気づきました。乗加算命令の実行により、浮動小数点演算の性能はIntelのItanium2プロセッサに勝るとも劣らないものとなっています。” — スリニディ・バラダラジャン博士

「私たちは当時、すでに他のハードウェアメーカーと話し合いを進めていました」と、ロックハート氏は振り返ります。「IBM PowerPC 970プロセッサはスーパーコンピューティング分野での優れた業績もあり、とても魅力的なのは明らかでした。私たちは何カ月もの間、“市場の評判”に注目していて、Power Mac G5が私たちにとって新しいプラットフォームの選択肢となりうるかどうかをとても気にしていました。6月にPower Mac G5が発表されると、他のプラットフォームを選ぶという議論は終わりにして、アップルという新しい道を進むことにしたのです。」

記録破りの処理速度
ロックハート氏によると、Power Mac G5のいくつかの機能は、バージニア工科大にとって特に魅力的なものだったそうです。「AMD社のOpteronは、クロックサイクルごとに倍精度浮動小数点の命令を2つしかこなせず、システム性能を制限してしまっていました」と彼は説明します。その点、G5プロセッサは2基の浮動小数点数ユニットを備えているため、Opteronとは違って乗加算命令を実行できます。これにより、クロックサイクルあたり4つの命令を処理し、2.0GHzプロセッサで理論限界の8ギガフロップを達成します。その上さらに、G5プロセッサには、Velocity Engineの浮動小数点ユニットと整数ユニットがありました。

ロックハート氏は言います。「他のプラットフォームでは、10テラフロップという目標を達成するのに必要な性能を備えるためには、もっとたくさんのノードを購入しなくてはならなかったことでしょう。しかし、新しいMacのHyperTransport技術を用いたメモリアーキテクチャのおかげで、(スピードが)とても速くなりました。また、システム内にPCI-Xバスを装備しているため、通信ファブリックに必要となるバンド幅が得られました。」

バージニア州立工科大学
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バラダラジャン博士が付け加えます。「さまざまなマシンやプラットフォームを評価していると、PowerPC 970が私たちにとって理想のプロセッサだということに気付きました。乗加算命令の実行により、浮動小数点演算の性能はIntelのItanium2プロセッサに勝るとも劣らないものとなっています。私たちがスーパーコンピュータプロジェクトで設定していた目標を達成するのに、Power Mac G5が力となるということが、発表後すぐに分かりました。」

PowerPC G5の高い性能は、Microprocessor Report誌の「2001年度・アナリストの選ぶ最優秀ワークステーション/サーバプロセッサ賞」を受賞した、IBM社の64ビットプロセッサ、POWER4の実行コアから生まれています。アップルは、この業界きってのプロセッサデザインをPower Mac G5で利用すべくIBM社と共同作業を進め、最適化したVelocity Engine(スーパースカラー・スーパーパイプライン構造を採り入れ、200以上のインフライト命令を同時処理できる新しい実行コアで構成)を組み合わせました。

G5プロセッサの詳細については、こちらをご覧ください

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