Appleのこれまでの環境への取り組み。
企業が環境に与える影響を正確に評価するためには、その製品が世界に与える影響に目を向けることが必要です。
包括的なライフサイクル分析で、合計1,020万トンの温室効果ガス1がどこで発生するか見きわめています。
製造
原料の採取と製品の組み立てを含む製造は、Appleの温室効果ガス総排出量の38パーセントを占めています。
3,873,000トンの
温室効果ガス排出量
材料の使用。
Appleは、より薄く、小さく、軽い製品をデザインすることで、必要な材料を減らしています。MacBook Proでは革新的なユニボディを採用し、たくさんのパーツの代わりに、リサイクル可能な一枚のアルミニウムを使っています。また、現在の20インチiMacでは、第1世代の15インチモデルと比べて、材料を55パーセントも減らしています。その結果、iMacを100万台販売するごとに、一般的なハイブリッド車の7,200台分にあたる、10,000トンの材料を節約しています。
有害物質の排除。
環境に配慮した製品をデザインするためには、使用する材料が環境に与える影響を考えることが必要です。製品をつくるガラス、プラスチック、金属からパッケージに使う紙やインクまで、Appleは環境に有害な物質の削減と排除で業界をリードし続けることを目指しています。
今日、私たちコンピュータ業界が直面している最大の環境的課題は、製品に含まれるヒ素、臭素化系難燃剤(BFR)、水銀、フタル酸エステル、ポリ塩化ビニル(PVC)です。Appleは、10年以上も前から、自社の哲学に従い、このような有害物質が法律で禁じられる前に行動してきました。そして、他社よりも数年早く、Mac、iPod、iPhoneからPVC2 とBFRを排除するだけでなく、数千もの部品から臭素と塩素の要素を取り除きました。さらに、すべてのMacBook Proモデルで、無水銀バックライトと無ヒ素ガラスを使っています。
・特定化学物質の含有について(JIS C 0950)
責任ある製造。
Appleは、サプライチェーンにおける作業環境の安全性、労働者への敬意と尊敬の念をもった対応、そして環境に配慮した製造工程を徹底しています。サプライヤー責任のページでは、サプライヤー行動規範とサプライヤー監査報告書をご覧いただけます。
*内部ケーブルのみ
輸送
Appleの温室効果ガス排出量の5パーセントは、組み立て工場から販売地域の流通センターへ製品を輸送することによって発生します。
547,000トンの
温室効果ガス排出量
パッケージをさらに小さく。
効率的なパッケージデザインは、輸送中に発生する温室効果ガスの削減に役立ちます。たとえば、13インチMacBook Proのパッケージは、旧モデルのMacBookと比べて41パーセントも小さくなっています。
その結果、それぞれの輸送用パレットに搭載する箱の数を50パーセント増やすことができます。一度に輸送できるパレットの数も増えるので、輸送に使う船や飛行機の数が減り、二酸化酸素排出量が削減されます。
2006年から2009年にかけてパッケージを40パーセント以上小型化することで、飛行機の輸送用コンテナに搭載できる箱の数が50パーセント増えました。その結果、出荷台数32,000台につき、ボーイング747型機1機分のスペースを節約できるようになりました*。
*米国の機材構成で計算
製品の使用
Apple製品の使用により、Appleの温室効果ガス総排出量の53パーセントが発生します3。
5,352,000トンの
温室効果ガス排出量
エネルギー効率。
Appleの温室効果ガス排出量の大部分は、製品の電源を入れて使い始める時に発生します。エネルギー効率を最大限に高めた製品をAppleがデザインしているのは、そのためです。たとえばMac miniは、典型的な電球の消費電力のわずか4分の1で稼働する4、世界でもっともエネルギー効率の高いデスクトップコンピュータです5。
Appleは、このようにスマートな電源管理に必要なハードウェアとソフトウェアの両方をデザインしています。そのため、製造するすべての製品のエネルギー効率を高めることができます。事実、Appleは、デスクトップとノートブックの全製品が米国環境保護庁の厳密なENERGY STAR規格に適合している、コンピュータ業界で唯一の企業です。
エネルギー効率について詳しく知る
*ディスプレイをオンにした、アイドル状態のシステムで計算。Mac OS Xの読み込みを完了し、ディスプレイの輝度を最大に設定。米国の平均的な電力網による二酸化炭素換算排出量を想定。製品別の詳しい消費電力については、製品環境報告書をご覧ください。
リサイクル
Appleの温室効果ガス総排出量の1パーセントは、リサイクルに関連しています。
90,600トンの
温室効果ガス排出量
製品のリサイクル効率。
Appleのリサイクルへの取り組みは、必要な材料が少ない、コンパクトで効率的な製品をつくるデザイン段階から始まります。無ヒ素ガラス、高純度アルミニウム、丈夫なポリカーボネートなど、Appleが使う材料はリサイクル効率の高さが特長です。
Appleのリサイクルプログラム。
Appleは、自社製品を販売している国々の95パーセントでリサイクルプログラムを実施しており、1994年以来、本来埋め立てごみとして処理されていた8,300ポンドの電子廃棄物を回収しています。また、2008年には3,300ポンドの電子機器のごみをリサイクルし、全世界でのリサイクル率41.9パーセント以上という新記録を達成しました。(このリサイクル率の計算では、製品寿命を7年間と想定する、Dellが提案した計算方法を使っています。また、Appleが毎年リサイクルする材料の重量を、Appleが7年前に販売した製品の合計重量と比較しています。)Appleは、2010年までに、業界屈指のリサイクル率である50パーセントの達成を目指しています。
責任あるリサイクル。
Appleが全世界で実施しているプログラムのもとで回収された電子機器廃棄物は、すべてその地域で処理されています。廃棄物を国外に運んで処分することはありません。リサイクル業者は、適用される安全衛生法を順守しなければならず、Appleはリサイクルの全工程で囚人の労働を禁止しています。さらにAppleは、固形廃棄物埋め立て処理施設と焼却炉における有害電子廃棄物の処分も禁じています。
iPod、コンピュータをリサイクルする準備ができたら、Appleのリサイクルプログラムでスタートしましょう。
*7年前に販売した製品の合計重量に対する割合
施設
オフィス、流通センター、データセンター、Apple Storeを含むAppleの施設は、Appleの温室効果ガス総排出量の3パーセントを占めています。
275,718トンの
温室効果ガス排出量
地球規模で施設を考える。
DellやHPなどの企業は、環境への影響を報告する際に、自社施設を主な評価基準にしています。でも、消灯やオフィスごみのリサイクルだけでは十分とはいえません。コンピュータ業界では、企業がつくる製品が環境に最大の影響を与えます。Appleが製品デザインと革新に焦点をあてているのは、そのためです。さらにAppleは、世界中の施設による温室効果ガス排出量を減らすための重要な対策を講じています。
エネルギーの使用。
Appleは、さまざまな方法で、自社施設でのエネルギー使用量を減らしています。エネルギー効率の高い照明器具を取り付け、モーションセンサーによる自動消灯機能を追加することで、2006年以来200万キロワット時以上を節約しました。また、2008年には、再生可能エネルギーのみでオースティンの施設全体とコークの施設の25パーセントに給電し、数千トンの二酸化炭素換算排出を削減しました。さらに、2009年末までには、コークとエルクグローブの両施設が再生可能エネルギーのみで操業する予定です。もちろん、Appleのすべての施設では、エネルギー効率の高いApple製コンピュータを使っています。
従業員通勤プログラム。
Appleは、自家用車に代わる通勤手段を従業員に提供しています。多数の従業員が、公共交通機関による通勤を奨励するAppleのプログラムに参加しています。また、最大で600人の従業員が、バイオディーゼル燃料を利用した無料バスで毎日通勤しています。このプログラムにより、運転手のみが乗っている自動車の走行距離を400マイル減らしています。これは、1営業日あたり7.2トンの二酸化炭素換算排出量削減に相当します。
- 温室効果ガス排出量は、ISO14040およびISO14044で規定されたガイドラインおよび条件をもとに計算しています。計算には、Apple製品の生産、輸送、使用、リサイクルによる排出量と、Apple施設および社員の通勤による排出量が含まれます。製品使用による排出量は、前会計年度に販売されたハンドヘルド型製品の3年間の使用、またはMacコンピュータの4年間の使用による電力消費を反映しています。
- AC電源コードを除きます。
- Macの4年間の使用とiPhoneまたはiPodの3年間の使用を基準に計算。
- 60ワット白熱電球との比較。
- 2009年8月のEPA ENERGY STAR 5.0データベースに掲載されたエネルギー効率カテゴリーにもとづきます。








