その薄さへは、途方もなく長い道のりでした。

iMacの前に座ってみてください。ちょっと驚くようなことが起こります。一瞬であなたを取り巻く世界が消え、あなたは大きくて美しいディスプレイの中に吸い込まれていきます。私たちがつくりたかったのは、この体験。私たちがあらゆる限界を打ち破り、すべての細部を見つめ直し、驚異的な方法でiMacを進化させたのはそのためです。

美しく磨き上げた、究極のオールインワン。

ディスプレイ、プロセッサ、グラフィックス、ストレージ、メモリなどをすべて一つのシンプルで、スタイリッシュなボディの中に組み込んだオールインワンコンピュータ。iMacの誕生はまさに革命でした。それから数えきれないほどの革新を重ねたあと、私たちは再び自分たちのハードルを上げました。このiMacは、私たちがこれまでつくった中で最も先進的で、最も鮮やかなデスクトップディスプレイを持っています。最新の高性能テクノロジーも妥協することなくつめ込みました。しかし、ディスプレイのエッジはわずか5mmという薄さになり、容積は一世代前に比べて最大40パーセントも小さくなっています。これらすべてを達成するためには、従来とはまったく違う技術レベルと想像力が必要でした。だから私たちは新しいテクノロジーを発明し、まだ誰も手にしていない新しい製造技術を開発し、より小さいスペースでより多くのことをするためのまったく新しい方法を編み出したのです。

容積を最大40%小さく
エッジは5mm

イノベーションを分子のレベルで。

新しいデザインに取り組む中で、Appleのエンジニアたちが直面した最大の難関の一つは、前面と背面をどう結合するか、ということでした。ボディがあまりにも薄いので、従来の手法ではパーツを溶接することができなくなってしまったのです。そのため私たちは、あらゆるアイデアをあらゆる場所から探し続けました。そしてたどり着いたのが、摩擦攪拌接合という手法。通常、航空機の翼やロケットのブースターのタンクなど、絶対に失敗が許されないパーツの製作に使われているやり方です。この手法では、極度に高い摩擦熱と圧力を組み合わせて2つのアルミニウム面にある分子を混合することで、継ぎ目がなく、精密で、極めて強度の高い接合を生み出します。あなたの目にはとまらないかもしれませんが、この手法がなければこのiMacをつくることはできませんでした。

iMacの進化

  • 1998
  • 2000
  • 2002
  • 2004
  • 2005
  • 2007
  • 2009
  • 現在

一から設計し直したディスプレイ。夢中になる理由があります。

色に躍動感を与える、個別の色補正。

もしiMacのディスプレイが鮮やかで正確な色を再現できなければ、これまで紹介してきた数々の革新的な技術も意味のないものになってしまいます。だからこそAppleでは、一つひとつのディスプレイに対して厳密な色補正を行っています。この補正では3つの先進的な分光放射計を使用します。1つ目はガンマ値を計測するもの。2つ目は白色点を計測するもの。3つ目はこれら2つの計測器が正確に作動しているか確認するためのものです。この計測器は、色を精密かつ正確に表現するために世界中で採用されている色度標準を満たすように調整されています。

iMacと環境。高いリサイクル効率。より高いエネルギー効率。

エネルギー効率をさらに高く。

このiMacは従来のどのiMacよりもパフォーマンスが向上しているだけでなく、エネルギー効率も一段と優れたものになっています。ディスプレイがオンになった状態で何も操作されていない時に使われるエネルギーは、最大50パーセント少なくなりました。iMacの様々なハードウェアコンポーネントは、オペレーティングシステムと連係して、さらに多くの電力を節約します。

環境への配慮。

iMacは環境に配慮して設計されており、水銀、ヒ素、BFR(臭素系難燃剤)、PVC(ポリ塩化ビニル)などの有害物質を使っていません。しかもリサイクルや再利用しやすい、アルミニウムやガラスなどの素材でできています。

高い評価を受けた設計。

私たちが行ってきた様々な取り組みの結果、iMacは米国環境保護庁(EPA)が設定した厳しい低電力条件に適合し、ENERGY STAR 5.2の認定を受けています。リサイクル効率、エネルギー消費量、設計製造工程を基準に、製品による環境への影響を評価するEPEATからは、最高ランクのGold認定を受けました*。

エネルギー消費を
最大50%少なく
Al
アルミニウム
Si02
ガラス