専用システムの処理能力を向上させるための従来型のアプローチは、専用プロセッサ(DSP)を搭載する高価な拡張カードや外部ハードウェアへの追加投資を必要とされました。しかし、最新のLogic
Pro 7では、1台以上のPower Mac G5をGigabit Ethernetでつなぐだけで最高128系統のステレオ音声を扱うことができます。このオーディオ分散処理機能により、Logic
Pro 7は、簡単な曲のスケッチから大規模なオーディオポストプロダクションまで、幅広いニーズに対応できるというわけです。
拡張カードを挿す必要がないので、コンピュータ本体を開ける必要はありません。それ自体が大きなアドバンテージである単に「つなぐ」という行為だけで、最新のプロセッサパワーが瞬く間に利用できるようになります。Logic
Pro 7を走らせるMacと、1台以上の別のPower Mac G5をGigabit Ethernetでつないでみてください。たったこれだけで、専用システムでは想像もできないほどの処理能力を備えたオーディオ&音楽制作システムが現実のものとなります。
プロジェクトスタジオ
オーディオの分散処理機能を利用すると、PowerBookとPower Mac G5をプロジェクトスタジオの中で完全にリンクさせることができます。PowerBookがスタジオ外でも作業できる頼りがいのある制作&録音のパートナーなら、Power Mac G5はスタジオ内でパワーを発揮する理想的な動力源。この両者を一体化して働かせることで、ワークフローを最適化し、生産性を最大限に高められるのです。
モバイルコンピュータとスタジオの据え置きシステムの間でプロジェクトの受け渡しをパーフェクトに行おうとすると、かなり複雑なファイル管理が要求されます。つまり、両方のコンピュータで、同じサンプル、インストゥルメント(ソフトウェア音源)、プラグインに加えて、それぞれの設定、オーディオファイルを用意しておかなければなりません。また、外付けのオーディオハードウェアが変わるような場合には、その入出力を、オーディオないしオーディオインストゥルメントトラックに割り当て直す必要も生じます。
しかし、オーディオの分散処理機能を使う場合には、必要なファイルはマスターシステムのローカルドライブ(例えば、PowerBookの内蔵ハードディスク)にだけ用意しておけば十分です。ツアー中に書きためたアイディアを元にスタジオで作業を始めるという場合に必要なのは、PowerBookとスタジオのPower Mac G5を「Ethernetでつなぐ」という作業だけ。あとは、いつも通りの創作ワークをPowerBookで続けるわけですが、いつも通りでないのは「処理能力が圧倒的に大きくなる」ということです。
オーディオの分散処理機能を利用すれば、外部のスタジオを瞬時にフル活用できるだけでなく、高いコストがかかるスタジオのレンタル時間も有効に使うことができます。Nodeアプリケーションを(もし入っていなければ)スタジオのMacにインストールし、スタジオに持ち込んだ自分のMacと標準的なEthernetケーブルで接続するというお手軽さ。これだけで、スタジオをフル活用できるというわけです。おなじみの長々としたセットアップ作業などはありません。
ネットワークの利便性
スタジオの規模が大きくなるほど、オーディオの分散処理によるメリットも拡大します。これは、ミックス作業、音楽制作、ポストプロダクション業務、サウンドデザインなど、その内容に応じて柔軟に、コスト効果の高い方法で処理能力を引き出せるからです。Logic Pro 7なら、各スタジオにおびただしい数のコンピュータや専用DSPを積んだハードウェアをセットする必要がありません。つまり、NodeアプリケーションをインストールしたMacをスタジオ施設の中心(サーバルーム)に集めておけば、いつでもネットワークに接続されたどのコンピュータからでも必要なパワーにアクセスできるようになります。
Logic Pro 7のオーディオ分散処理機能は、ネットワーク技術の将来的な発展と共に進化できます。そのプロトコルには標準的なTCPを使っているので、特定のネットワークハードウェアに依存しません。さらにメンテナンスも容易です。例えば、Nodeコンピュータは簡単に交換できるので、故障したNodeコンピュータの修理のためにプロダクション作業が中断するということはありません。また、Nodeコンピュータは実際に作業するスタジオルームの外に置けるので、スタジオ機器のために場所を空けたり、スタジオルーム内のノイズや熱を減らすこともできます。
有機的に拡大
Logic Pro 7は現行のMac全モデルに最適化され、G4またはG5ベースのシングル/デュアルシステムで、とても効率的にCPUパワーを使用します。このため、さらに多くのソフトウェア音源やエフェクトを使って、これまで以上に複雑なアレンジができるようになります。新しいオーディオ分散処理機能は、さらに多くの処理能力をネットワーク接続したコンピュータから手に入れることができるプラグ&プレイのソリューションです。標準的なネットワーク技術を使っていることから、新たにNodeコンピュータを1台用意する場合も、既存のNodeコンピュータに2台目以降を追加していく場合もセットアップはとても簡単です。処理能力を高める必要が生じたら、手軽にネットワークを広げるだけで最新プロセッサの恩恵もすぐに受けることができます。
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