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InDesignを使ったこのような試みは初めてでした。「PDFで入稿できますか」と京極さんから最初にお話がきた時、全くお話の意味が分からなかったくらいなのです。 凸版さんに相談したところ紺野さんが飛んできてくれました、毎年きつい進行で編集している京極作品ですが、今回は、直感的に工期の短縮になるだろうと思いました。工期の短縮は20日以上です。ここまで短くなるとは、正直驚きでした。 このシステムへの取り組みは、編集者教育としても非常に有意義であると思います。編集者とは何ぞやという永遠の課題をつきつけられた思いもあります。 |
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Mac OS X、InDesignは、禁則というルールを持っていないと制作できません。今まで一般の編集者は、印刷会社さんとの阿吽の呼吸で行っており、校正畑で無い限り、正直言って禁則処理に関する意識が薄いのも確かです。 鉄砲の時代になって、いくら強い騎馬隊でも勝てないのと同様、編集者側の意識改革が必要です。凸版印刷さんにご協力いただきInDesignの勉強会もスタートさせました。 このシステムを使ってはじめて、「(京極作品が)あの長大な作品世界を一瞬のものとして読者に錯覚させてしまう秘密」がわかったような気がします。京極さんの息づかいがきこえてくるような気がしました。 |
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作家ご自身からの相談ということで、当初は驚きました。それもPDF入稿したいというお話で、まさかそこまで本当にできるのか?やれるのか?というところは正直疑問でした。 私は、InDesignでの入稿はともかくPDF入稿というのは実際の動きとしてはまだもう少しかかるかな、と思っていたのです。ですが、訪問して見せていただいた京極さんのPDFは、すでに完成したものでした。 今まで、京極さんと同じ努力を、印刷会社でも二度手間をかけてやっていたのです。この新システムなら、作家自身が表現の意図に従って版を組むことができます。しかも、そのデータは自由自在に転用できるので、さらに新しい試みが始まるかもしれません。新システムのお手伝いができて、私にとってもよい経験になりました。 ともかく大変嬉しいオファーを京極さんからいただき、凸版印刷としても積極的に取組ませていただきました。京極さんに続く若い世代にも影響を与えているようなので新しいムーブメントになると予感しています。 |
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