生産性を改善し、顧客価値を向上させ企業の競争力を強化させるためには、Mac OS X、PDF-X1/aといった新世代のD&P環境が不可欠です。その中でも重要な鍵の一つを握るのが「カラーマネージメント」です。アップルでは2005年6月10日(金)、東京・初台のアップルセミナールームにおいて、カラーマネージメントの概要とメリット、そしてソリューションをご紹介する「アップル カラーマネージメント ファクトリー」を開催しました。セミナ−と、ワークショップともに多くの来場者を迎え、カラーマネージメントへの関心の高さが伺えました。
Mac OS Xで加速するカラーマネージメント
まずはじめに、アップルコンピュータのプロダクトマーケティング担当・小尾秀男が、カラーマネージメントの概要とMac OS Xを利用するメリットについてご紹介しました。
2004年の印刷白書によると、印刷産業市場は1997年をピークに売り上げが下がっています。コミュニケーションの手段が紙媒体だけではなくなったことの影響を受けていると言えるでしょう。出版はもとより、商業印刷の分野でもWebやメールによるコミュニケーションが台頭しているほか、事務系印刷においては「内製化」というトレンドもあり「従来の印刷ビジネスだけでは成長が難しい」(小尾)という状況にあります。
ビジネスの成長のためには、高い競争力が必要です。ここで言う「競争力」は「顧客価値」に置き換えることができます。顧客価値を上げるためには、コストを下げながら成果物のクオリティを向上させることが必要です。そして、それを可能にするのがMac OS Xを核とした新世代ワークフローというわけです。
ここで成功事例として、株式会社トリムの代表取締役・豊田真治氏がビデオで登場しました。ビデオの中で豊田氏は、「自社の印刷基準カラーを決めてワークフローを改革し、社内でのプルーフ出力やPDF/X-1aでの印刷入稿などを行った結果、制作時間50から70%削減された」と、新世代ワークフローのメリットを語りました。同社ではさらに、XserveRAIDを導入し、データの一元管理も実施することで、データの二次利用も極めて容易になったそうです。これらの取り組みにより「クライアントから"もっと使ってもらえる"制作会社になった」という豊田氏のコメントには説得力があります。
続いて小尾が、カラーマネージメントの概念とメリットを解説しました。「デバイスの色特性をICCプロファイルで吸収し、一貫した色再現を行う」のが、カラーマネージメントです。ディスプレイで見ているものと、プリンタで出力したもの、そして印刷の成果物の色が一致すれば、従来の色校正のような無駄なやり取りはなくなり、制作時のコミュニケーションが円滑になります。
そして小尾は「Mac OS Xはカラーマネジメントにもっとも適したOSである」ことを紹介しました。Mac OS Xには「ColorSync」というカラーマネージメントを実現する仕組みが備わっており、ICCプロファイルを容易に運用することが可能です。ColorSyncはOSレベルで色を管理しており、Mac OS X上でイメージを開くときも、すでにOSレベルでカラーマネージメントが行われているのです。また、OSだけでなくApple Cinema Displayシリーズの存在も重要です。換算なデジタル接続で、CRTのような不安定要素のないApple Cinema Displayシリーズは、画面上でプルーフを行うためのデバイスとして、SWOPの認定を得ていることが紹介されました。
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