AppleApple StoreiPod+iTunes.MacQuickTimeサポートMac OS X
ホットニュースMacをはじめようハードウェアソフトウェアMade4Mac教育Pro医療デベロッパ製品の購入

モニタ&リモートプルーフの実践 〜バーチャルプルーフの時代へ〜

最後のセッションでは、コダック ポリクローム グラフィックス株式会社より、「モニタ&リモートプルーフ」というソリューションが紹介されました。モニタ&リモートプルーフとは、モニタ(ディスプレイ画面)を使ってリモートプルーフを行うもので、欧米ではすでに実用化が進んでいるとのことです。

コダック ポリクローム グラフィックス株式会社 プロダクトマーケティング担当 郡 正也氏

モニタ&リモートプルーフは、従来の色校正の問題点を解決するものです。今までの色校正は、バイク便や営業マンのハンドキャリーなど、物理的な手段で校正紙がデリバリーされることがほとんどでした。しかし、実際に色校正を見ている時間はほんの数十分であるにも関わらず、デリバリーの部分で時間とコストがかかっていたのです。

また、校正メンバーが多い場合には、プルーフを何枚も配布したり、順次回覧してチェックするなど、校正確認に多くの時間が費やされているのが現状です。 短納期化に対応するためには、これらをどれだけ改善できるかがポイントとなります。

同社のソリューションは、「RealTimeProof」と「Matchprint Virtual Proof」で構成されます。概念自体はシンプルなものです。制作者がデータをサーバにアップし、クライアントなどがインターネット経由で閲覧し、フィードバックをするというものです。校正に関わるメンバー全員が、すべての作業をオンラインで、そして画面上で行えるので、「1日単位ではなく数時間単位で仕事ができる」と、同社の郡 正也氏は説明します。

画面上でプルーフを行うには、画面表示がいかに印刷の色を正確に再現できるかが重要となります。Matchprint Virtual Proofにおいても、ディスプレイのキャリブレーションは必須です。サーバ側では、CMYKデータを適切にRGBに変換して表示させるためのカラーマネージメントモジュールが動いており、ICCプロファイルをサーバに登録して運用します。そして閲覧するためのマシンには、Mac OS XとキャリブレーションされたApple Cinema Displayを用いることで、モニタ&リモートプルーフが実現するのです。

セミナーでは、実際にデモ画面を見ることができました。高解像度のデータがとても素早く表示されるほか、画面上で複数のメンバーが修正コメントを入力したり、初校と再校を比較するなどと言った、校正作業を支援する機能も注目されていました。ジョブ単位、クライアント単位などでワークスペースを設定し、メンバーに異なる権限を付与できるので、ジョブ管理のためのシステムとして利用できるのも特徴です。

画面上で修正コメントを入力

すでに欧米では500社以上が導入済みで、10,000人がオンライン校正を利用しているという「RealTimeProof」と「Matchprint Virtual Proof」。米国Time社と大手印刷会社のQuad Graphics社では、なんとディスプレイに表示させたプルーフを印刷時の「色見本」として利用しているという先進的な事例も紹介されました。

インクジェットプリンタによるプルーフ、そしてディスプレイによるプルーフは、コストダウンと品質の向上を図りたい印刷会社・制作会社にとって魅力的に映ったことでしょう。Mac OS Xを中心とした新世代ワークフロー、そしてカラーマネージメントを導入することでどのような未来が開けるのか、その具体例をかいま見ることができたセミナーと言えるでしょう。