バーチャルカラープルーフィングの基礎
Apple Cinema Displayの準備
バーチャルカラープルーフィングを適切に行うには、まずApple Cinema Displayの見え方を確認します。Apple Cinema Displayは、これから行うすべての操作を確認するウインドウになります。つまり、制作者の画面上で見えているものとクライアントがバーチャルプルーフや最終出力として見るものが確実に一致するように、ディスプレイのキャリブレーションとプロファイル設定を適切に行う必要があるのです。
ディスプレイのキャリブレーションおよびプロファイル設定に必要なMac OS Xツール
ディスプレイを接続したら、約30分間ウォーミングアップさせ、画面の輝度を落としたり暗転させる恐れのある省電力機能をすべてオフにします。Macintoshは、自動的に業界標準情報をディスプレイに確認します。ColorSyncはこのデータからファクトリーディスプレイプロファイルを作成し、自動的に割り当てを行います。つまり、Mac OS X 10.3(以降のバージョン)を実行するMacであれば、ユーザが何もしなくてもすべて正確な色を表示してくれるというわけです。色をさらに調整したい場合は、キャリブレーションを行うか、自分のディスプレイ専用のカスタムプロファイルを作成します。
- キャリブレーションを行うと、ディスプレイではプロファイル設定に必要な安定した動作を行います。一連の色をディスプレイに再現させ、要求した色と実際に表示された色を比較します。結果は、システム内の適切な場所に自動的に保存されます。
- ディスプレイのキャリブレーションが完了すると、そのディスプレイ専用のカスタムICCプロファイルを作成できます。
- これらの作業は、Mac OS X Pantherに組み込まれたディスプレイキャリブレータ・アシスタントで実行できます。最新のディスプレイキャリブレータには、アップルディスプレイの色空間プロファイルをより細かくカスタマイズするための新機能が搭載されています。
ディスプレイキャリブレータ・アシスタントを使用するには、[システム環境設定]で[ディスプレイ]を選択します。[カラー]タブをクリックし、[補正...]ボタンをクリックすると、ディスプレイキャリブレータ・アシスタントの画面が表示されます。[詳細モード]にチェックを入れ、[続ける]をクリックしてください。
画面の指示に従って、キャリブレーションとプロファイルの設定を行ってください。最後に、カスタムプロファイルに名前をつけて保存します。
周囲の条件やディスプレイの色が変化することもあるため、ディスプレイのキャリブレーションとプロファイル設定は、ひと月に一度程度行ってください。
さらに精度の高いキャリブレーション
色の精度を極めるには、MonacoOPTIXxrや、GretagMacbethのEye-One Matchソフトウェアと連携動作するGretagMacbeth Eye-One Displayなど、キャリブレーションやプロファイル設定専用のハードウェアデバイスの購入も検討してください。測色計MonacoOPTIXは、ディスプレイ上の色の見え方を模倣してディスプレイのキャリブレーションやプロファイル設定を行います。Eye-One Displayは、モニタに接続するリーズナブルな分光光度計で、ディスプレイ上の色の測定や定義を行います
いずれのソフトウェアパッケージも、画面上の指示に従って、ディスプレイのキャリブレーションとプロファイル設定を行います。ソフトウェアには、あらかじめいくつかの設定が用意されており、カスタマイズするのでない限り、自動的に作業が完了します。熟練ユーザであれば、上級モードで輝度、白色点、およびコントラストの設定を独自に作成することもできます。プロファイル設定キットによるディスプレイのキャリブレーションとカスタムプロファイルの作成が完了すると、Mac OS Xは、作成したプロファイルをシステム内のすべてのアプリケーションに適用します。
ここで、クライアントのディスプレイでも制作者の意図した色と正確に一致する色が表示されるように、クライアントにキャリブレーションを依頼します。
GretagMacbethソリューションおよびX-Riteソリューションの詳細については、それぞれのサイトを参照してください。
プロファイルの埋め込み
制作者とクライアントの間でディスプレイの見え方について一致できたら、イメージまたはレイアウトに、プリンタ、プルーファ、その他の出力デバイスのプロファイルのタグを設定します。デバイスのプロファイルは、市販のプリンタの製造元で入手できます。
デバイスのプロファイルが入手できたら、プロファイルを/Library/ColorSync/Profilesにインストールし、クライアントにも同じ作業を依頼します。基本的に、イメージにタグ付けする作業は、出力デバイスを説明するカラープロファイルをデジタルデータでイメージファイルに埋め込むことを意味します。イメージのタグ付けが終わると、ソフトプルーフで作成された最終出力のバーチャルなプリントアウトが画面上に表示されているはずです。
バーチャルプルーフは、出力デバイスのプロファイルで指定されている色の特性が反映されるように、ソースドキュメントまたはイメージの色を変換するだけで簡単に作成できます。以下のページでは、編集用アプリケーションや画像処理アプリケーションでこれを行う方法を説明します。


