信頼できるオペレーティングシステム
グラフィックデザイナー、イラストレーターであり、3DCGやDTPへの造詣も深い海津ヨシノリ氏。同氏は日々のワークフローの中で、Mac OS Xを積極的に活用することで、快適に高い生産性を実現している一人でもあります。この連載では、デザイナーの皆様にMac OS Xのメリットを理解していただくために、海津氏自身にデザイナーの視点から見たMac OS Xのメリットや、スムーズにMac OS Xに移行する方法を解説していただきます。毎日使い込んでいるパワーユーザならではの「Tips」も併せて紹介する予定です。 第1回となる今回は、Mac OS Xの基本性能がもたらすメリットと便利さがテーマです。
システムの安定性
Power Mac G5、PowerBook G4、Apple Cinema DisplayとMac OS Xによる、海津ヨシノリ氏の快適な仕事環境。
コンピュータによるワークフローでもっともやっかいなのはシステムエラーやソフトウェアのトラブルです。人が作り込むソフトウェアに100%完全というものはないことは理解できていても、肝心なときにシステムが落ちてしまって泣いたことのある方は多いはずです。あともう少しでレンダリングが終了するといった時などは怒りさえ覚えます。しかし、Mac OS Xに換えてから2年の間、私はシステムエラーを体験していません。従来システムの安定性に神経をすり減らし、仕事柄膨大な数のフォントやツール類のインストールにピリピリしていたことが嘘のような環境です。
いくつかのアプリケーションを同時に起動している時に、万が一ひとつのアプリケーションがエラーで終了してしまったとしてもシステムが落ちることはありません。Mac OS Xであればシステムが落ちることにビクビクしながら作業を行わなくても済むので、制作に神経を集中できるようになります。
並列処理のパフォーマンス
デザインワークは時間との勝負です。そのためリアルタイムで変更や追加の作成といった要請が舞い込んできます。例えば大きなファイルをダウンロード中、あるいは3Dイメージをレンダリング中に、はたまた大がかりなAppleScriptを実行中に緊急案件のメールが入り、すぐさま指示された作業に入らなければならないといった場合が多いのではないでしょうか。そんな場合でも、Mac OS Xならパフォーマンスを犠牲にすることなく両方の処理を並列で行うことができます。
もちろん高度なグラフィック処理を行う場合にはメモリーを潤沢に搭載する必要がありますが、例えばシステムディスクと同容量のハードディスクさえ用意すれば、デフォルト環境だけでも簡単にRAIDを組むこともできるなど、パフォーマンスを簡単に高めることができます。
簡単なネットワーク設定
Windows環境での検証が必要な仕事に関わっている私にとって、相互の環境をネットワークで繋ぐことが必要ですが、Mac OS Xからなら特別なソフトウェアを用意することなくFinderの「移動」メニューから「サーバへ接続...」を実行し、「smb://123.456.789.123」のようにWindows側のIPアドレスを入力するだけで簡単に接続できます。このIPアドレスは、接続したいWindowsマシンの「コントロール パネル>ネットワーク接続>ローカルエリア接続」で確認できます。
また大学での講義用や仕事の打ち合わせ、あるいはセミナーなどに機動力を発揮しているPowerBookには、あらかじめAirMacが内蔵されているので、ネットワーク設定を「自動」にさえしておけば様々な場所のAirMacからインターネットへ接続することがシームレスで行えます。
外付けハードディスクやUSBメモリなどはマシンの起動中であってもダイレクトに接続でき、解除も特別なソフトを起動したりせず、単にアイコンをゴミ箱に捨てるか、イジェクトマークをクリックするだけの手軽さです。
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