単機能だから使いやすいTigerの目玉機能
海津ヨシノリ氏による「Mac OS Xのすすめ」の第5回目は、Mac OS X v10.4ならではの特徴のひとつ「ウィジェット」の活用を提案。システム標準で付属するウィジェットはもちろん、サードパーティ製のウィジェットを効果的に組み込むことで、より快適な作業環境を実現できます。
手放せないシステム標準のウィジェット
あらゆる仕事を要求されるようになったデジタル化以降のデザイナーにとっては、余計な作業になるべく振り回されず、アイデアの形成やデザインに専念できる環境が理想的です。Mac OS X v10.4で登場した「Dashboard」の「ウィジェット」は、理想の作業環境を実現させるための存在と言えるでしょう。今回は、私が実際に愛用しているウィジェットを中心に、その利便性について紹介します。
コンピュータで仕事を行っていると、グラフィック関係に限らず、さまざまなツール類の必要に迫られます。多くは市販ソフトやオンラインウェアで解決できるのですが、まだMac OSの日本語環境が存在していなかった頃から漢字Talk時代にかけて、私はDA(デスクトップアクセサリ)と呼ばれていた小さなツールにずいぶん助けられました。そのDAが、時代を超えて復活したのがDashboardのウィジェットと言えるのかもしれません。ウィジェットのシンプルな操作性とセンスには、いかにもアップルらしさを感じます。システム標準で付属するウィジェットのほか、インターネットではあらゆるジャンルのウィジェットが公開されており、ユーザが自由に追加できます(*1)。
ウィジェットの使い勝手のよさの秘訣は、単機能に徹していること。全体を管理するためのウィジェットも備えているため、表示位置や使用のオン・オフの切り替えなどに気を使う必要もありません。システム標準のウィジェットの中で、私が定番的に使い続けているのが「単位換算」と「Weather」です。最近はアップルが無償で公開している「Apple Storeイベント」も加わりました。
【図.1】「ウィジェットを管理」は、デスクトップに散らばるウィジェットを管理するためのウィジェット。新たに追加したウィジェットにはマイナス記号の入ったマークが表示され、これをクリックすると画面から消去できます。
瞬間的に呼び出せる辞書系ウィジェットは便利
仕事中はかなり集中してイラストを描いたりデザインを作り込むため、画面の表示を大きく切り替えるなど、集中力が途切れるようなことは避けたいところです。「F12」キーひとつで表示/非表示を切り替えられるDashboardのウィジェットを活用すれば、作業中の画面をそのままの状態にしてツール類を利用できるので、集中力を維持したまま効果的に仕事を進められます。
また、作業中や原稿執筆中などで調べ物が必要になったとき、いちいちSafariに切り替えてから目的の辞書サイトへアクセスするのは面倒です。今すぐ調べて問題を解決したいという要求には、標準付属の「翻訳」やサードパーティ製の「goo辞書」「シソーラス」といった辞書関係のウィジェットが応えてくれます。辞書や検索のジャンルはウィジェットの定番と言っていいでしょう。
次ページ:デザインワークにも応用可能なウィジェット
本ページに掲載しているすべての商標および登録商標は、それぞれの所有者に帰属します。






