デザインワークにも応用可能なウィジェット


一般的なツールにはない発想と使い勝手


【図.9】

【図.9】 「Pixy」は、スクリーン上での縦横の座標と長さを簡単に計るためのツール(制作者:Flat Black Films)。起点とする部分にルーペを合わせ、マウスクリツクしたまま位置を図りたい部分へカーソルを移動すると現在の位置が座標で表示されます。


【図.10】

【図.10】 画面上に表示されているすべての画像サイズをピクセルで計測する「Super Rule」(制作者:Shadeland Studios)。半透明なので下にあるイメージを見失うこともありません。イメージの作り込み段階で、漠然としたサイズを割り出したいケースなどに重宝します。

毎日のように新しいウィジェットが公開されており、それをアップルのサイトでカテゴリー別にチェックできるのはうれしい限りです。市販ソフトや通常のオンラインウェアのように起動や終了を実行したり、使い勝手がそれぞれ大きく異なっているわけではなく、呼び出し方や基本操作が共通している点がウィジェットの最大の利点でしょう。いざ使おうと思っても操作方法を忘れてしまったり、癖のあるインターフェイスでは効率のいい作業は望めません。デザインやイラストの仕事をする上で関係のない作業は、できるだけ無駄を少なくし、効果的に処理したいものです。

デザインワークでは、メールやウェブブラウジング、テキスト入力といった通常の作業とはまったく関係のないツールが必要になります。私はソフトウェアの画面設計などにも関わっているので、例えば画面上の座標の割り出しや位置関係のサイズを計測するような面倒な作業に困惑することもありました。それがTigerでは、「Pixy」や「Super Rule」といったウィジェットで簡単に済ませることができます。

【図.11】

【図.11】 「getColours」ではベースカラー [RGB値 (Hex)] を設定することで、それに合った色のバリエーションを自動的に抽出してくれます(制作者:オザ)。抽出された色のRGB値はクリップボードにコピー可能。生成されたチップの上にカーソルを移動するとRGB値が表示されます。


【図.12】

【図12】 フォントのプレビューと情報を表示する「Type Cast」(制作者:Code Line Communications)。日本語フォントにも対応しています。表示させる文章はユーザが自由に設定が可能です。

調和の取れたカラーリング資料の制作に便利な「getColours」のように、D&P処理でも使い倒しているツールがあります。「アプリケーション」フォルダに入っているシステム標準の「Digital Color Meter」で抽出した画面上の特定部分の色を、getColoursのベースカラーとして抽出させます。その結果を「コントロールキー」+「shift」+「4」でキャプチャ撮影してからAdobe PhotoshopやIllustratorなどに読み込み、スポイトツールで指定したものをスウォッチに登録します。こんな荒技も、Mac OS Xがカラーマネージメントに正確に対応しているからできる芸当です。

デザイン処理でかなり時間がかかってしまう使用フォントの決定を、実際に組んでみたいテキストで瞬時に確認できる「Type Cast」も手放せません。メニュースライドからフォントを指定すれば、結果をライブで確認できるので、デザインに利用するフォント指定に迷ったときに重宝しています。もちろん「Font Book」でも同様の処理は可能ですが、ウィジェットには手軽さがあり、デザイン処理中の画面を崩さずにフォントを選択していると予想外の発見もあります。

ウィジェットはWebページの作成に使用されているHTML、JavaScript、CSSといった一般的なテクノロジーをベースに、トランジション、アニメーション、ビジュアルエフェクトなどを組み合わせて作成できるため、知識のある人はアイデアをウィジェットとして形にすることが可能です。私はまだ自作するところまで到達していませんが、専門のプログラム言語を使わずにアプリケーションが作成できるMac OS Xの環境は、かなりフレンドリーではないでしょうか。

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