iLife is My Life
海津ヨシノリ氏の連載「Mac OS Xのすすめ」の第6回目は、Macユーザにおなじみの「iLife 06」がテーマ。自分の作品をWebで公開したり、作品にBGMを加えるなど、デザイナーの表現の幅を広げられるツールとしてiLife 06のiWebやGarageBandの魅力を紹介します。
自由な発想で使える高機能なiLife 06
Mac本体に付属していることで「iLife 06」を単なるオマケと解釈されている方も多いようですが、それはとんでもない誤りです。世の中にはさまざまなソフトウェアが氾濫しています。しかし、安くて高機能なうえ、Mac OS Xの通常の操作にも連動しているiLife 06は、たまにしか使わないツールであったとしても混乱することなく作業に集中できます。なにより写真、映像、Web、音楽について必要最低限の表現をセンスよくまとめることができるので、プロでもかなり使えるツールだと感じています。この絶妙に整理された機能が必要不可欠であることを、クリエイターはもっと理解するべきでしょう。
iLife 06に含まれているソフトウェアはそれぞれが本格的な内容。しかも、専門外の者でも自由な発想で使えるという点を大いに評価しています。個人的にはiPhotoを便利に使い倒していますが、本連載ですでに紹介しているので、今回はiWebとGarageBandについて触れてみたいと思います。
iWebはWebが苦手なクリエイターにお勧め
【図.1】カラフルなデザインからフォーマルなデザインまで、豊富に用意されているiWebのテンプレート。写真やイラスト、音楽やムービーをドラッグ&ドロップしてからコメントを入力し、メニューの「.Macに公開」を選択するだけで作業は完了です。
【図.2】 iWebのメディアブラウザはiTunes、iPhoto、iMovie HD、GarageBandと連動しているので、使いたいデータを探し回る必要はありません。
例えば極端な話、Webが作れるから優れたデザイナーというわけではありません。プロ用の複雑で難解なソフトウェアをマスターし、緻密に組み立てていくWebサイトが、必ずしもデザイン的に優れているわけではないからです。設計としてのデザインと、アートとしてのデザインは時系列が完全に違います。大切なのはイマジネーションをカタチにすること。とにかく面倒な作業を省いて、センスのいいホームページやブログの形ができてしまうのがiWebです。メディアブラウザ経由でiWebに写真、映像、音楽データをドラッグ&ドロップするだけで、.Mac上にサイトを作成してくれます。この利便性を否定する理由はどこにもありません。
ホームページやブログを訪れる多くの見学者や閲覧者が、手品のようなページ設計を評価するのは最初だけ。定期的に閲覧してくれる人達が求めるのは、コンテンツです。それはクリエイターにとっての作品そのもの。つまり、作品を公開することが最も大切な最初の一歩になります。だとしたら、iWebほど合理的なツールはないでしょう。アップロードのためにサイトへアクセスすることもなく、更新作業はクリックひとつ。.Macユーザのクリエイターには、かなり使い勝手のいいツールとなるはずです。
クリエイターには完全主義者が多いせいか、しっかりした状態を作らないと何事も始められないと考えている人が多いような気がします。しかし、それはWebの世界では大きなカン違いと言わざるを得ません。ホームページやブログなどは、永遠の未完成を継続して作り続けなくてはならないからです。だからまず、自分の作品を作ることにエネルギーを集中し、ネット上での公開はもっとお気軽に考えてもいいのではないでしょうか。何度も繰り返しますが、大切なのは文章であり絵、あるいは写真だからです。
2006年6月1日から、私もiWebを使って『100 of Photo Imaging & Column』(*1)という過去100点の作品再紹介と、関連する制作秘話などのトピックをブログ形式でアップしています。コメントも付けられます。
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