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![]() 予想もしなかったアプローチで企業や製品を若返らせる──佐藤可士和氏は、いま日本でもっとも注目されるクリエイティブディレクターと言えます。広告やパッケージのデザインに限らず、店舗全体のイメージ戦略や街の景観を含めたアイストップなど、表現するモノに最適な手法を提案し続ける佐藤氏。先ごろ移転した新しいオフィスでは、Power Mac G5によるネットワークを構築し、クリエイティブ環境そのものを刷新しました。佐藤氏が導入した新しい環境のポイントやMacとの関わりをうかがいます。 コミュニケーションをデザインする 大手広告代理店でアートディレクターとしてキャリアをスタートした佐藤氏ですが、現在の仕事はアートディレクションに止まらず、商品の開発やプロモーション、施設の開発設計まで多岐に渡っています。佐藤氏が一躍に注目されたのは1995年に手掛けた車の広告からでした。それまで「かっこいいポスターを作りたい!」というデザイナーとしての発想で仕事に向かっていた視点が、このときから変わってきたと言います。 「デザインって結局、形をいじることではなくて、ビジョンとか企業や商品の“考え方を形にする”ことが仕事。言語外言語というか、空間であったり、映像であったり、グラフィックや音楽、Webなど、メディアは何でもいいんだと思います。形をいじる仕事だと思っていると先に進めないんですよ。もちろん、それぞれのビジュアルはとても重要なんです。なぜなら、それがインターフェイスになるから。ビジュアルを通して、人と人がコミュニケーションするから、そこの精度が高くないと伝わらない。だから、すごく重要なんですけど、その奥にあるものを考えるようにしないといけない。それを考えるのがぼくの本当の仕事だと思っています。」 1995年の車の広告では、機能を売るのではなく、車を含めてその世界観をアピールしようというブランドイメージ訴求を行いました。 「最初のころはポスターやテレビの画面の中だけを見ていたんですけど、ぼくがやりたいなと思ったのは、状況をデザインするっていうこと。画面の中だけじゃなくて、たとえばその商品が街に出て行ったらどうなるか、コンビニに置いたらどうなるか。今はそういうことを考えて、いろいろなプロジェクトについて考えています。つまり、コミュニケーションをデザインしているといってもいいかもしれません。」 佐藤氏が例にあげるのは、小学校の子どもの社会。運動会でヒーローになったり、面白いことを言ったり、喧嘩がつよかったり、そういういろいろな方法で子供たちは、回りとコミュニケーションを取っています。それと同じようなコミュニケーションのあり方を今、社会に対してデザインしていると佐藤氏は言います。ある企業の持っている能力を、今までとは違う視点や位置で見せる。佐藤氏は、こうやればその企業がヒーローになれるのではないかという、企業と社会とのコミュニケーションの取り方を提案しているのです。最終的にはそれがパッケージや広告という形になって現れるというわけです。 次ページ:Xserve G5でプロジェクト管理が大幅に効率化 |
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