向井裕一(glyph limited company)
Mac OS Xと日本語タイポグラフィ


これから10回にわたって、Mac OS Xにおけるデジタルフォントと日本語タイポグラフィに関わるいつかの話題について取り上げていきます。

現在のデジタルパブリッシングにおける日本語タイポグラフィの環境は、Mac OS X、OpenType、Adobe-Japan1-5(グリフセット)のリリース、レイアウト・アプリケーションの進歩によって、プロフェッショナルが必要とする要素をほぼ整えたと言える状況にあります。

これらの複雑にからみ合って見える、現在のデジタルパブリッシングにおける日本語タイポグラフィの環境を「見直してみよう」というのがこの連載の目的です。さまざまな日本語タイポグラフィの世界を構成する要素が「デジタル環境においてはどうなっているのか」を再点検することから、いま実現可能な日本語タイポグラフィのヒントを探っていきます。


まず最初に、タイポグラフィの基本要素「書体デザイン」を「ヒラギノ」のデザインを例に考えてみましょう。


ヒラギノ明朝Pro W3

次ページ:ヒラギノシリーズの全体像

Pro/Design

Mac OS Xと日本語タイポグラフィ(第1回ヒラギノはどういう書体か)
1. ヒラギノはどういう書体かINDEX
2. ヒラギノシリーズの全体像
3. ヒラギノ明朝体の特徴
4. ヒラギノ角ゴシック体の特徴
5. ヒラギノ丸ゴシックの特徴



●バックナンバー
第1回:ヒラギノはどういう書体か
第2回:ヒラギノProに仮名はいくつあるのか
第3回:ヒラギノの表情七変化
第4回:ヒラギノProの非漢字
第5回:ヒラギノProの漢字を巡る座談会
第6回:日本語行組版の悩み
第7回:日本語の行頭と行末
第8回:仮想ボディか、実際の字幅か
第9回:行の調整方法と範囲



●筆者プロフィール
向井裕一

グラフィックデザイン、タイポグラフィ、デジタルパブリケーション、写真に関連する企画・編集・デザインを主なフィールドとする。有限会社グリフ代表。