Mac OS Xと日本語タイポグラフィ
第六回:日本語行組版の悩み


活字を配列し印字(表示)する技芸である“日本語タイポグラフィ”は、さまざまな要素がからみ合って、いまだに解決できない悩みを日々仕事の現場で問いかけてきます。
日本語は漢字・平仮名・片仮名・ローマ字など、色々な文字体系を混在させて表記します。これらの複雑な表記を使用する他にも(「第三回:ヒラギノの表情七変化」でも少しふれましたが)悩ましい事柄が日本語行組版の現場では発生しています。
ローマ字の使用は“和欧混植”、あるいは縦組みにおけるローマ字(アラビア数字)の向き、また、縦組み横組み両用の表記が可能な日本語では、その組み方に課題が発生します。文字間ゼロのベタ組みをしようとしても、ほとんどの文章は完全に文字間ゼロで組むことはできません。
今回は、これらの日々遭遇する“日本語タイポグラフィ”における行組版の悩みを取り上げてみます。







次ページ:縦組み横組みと和欧混植

Pro/Design

Mac OS Xと日本語タイポグラフィ(第6回日本語行組版の悩み)
1. 日本語行組版の悩み
2. 縦組み横組みと和欧混植
3. 縦組み横組みと字送り・行送り
4. 行頭と行末と行中
5. 行の調整方法と調整範囲



●バックナンバー
第1回:ヒラギノはどういう書体か
第2回:ヒラギノProに仮名はいくつあるのか
第3回:ヒラギノの表情七変化
第4回:ヒラギノProの非漢字
第5回:ヒラギノProの漢字を巡る座談会
第6回:日本語行組版の悩み
第7回:日本語の行頭と行末
第8回:仮想ボディか、実際の字幅か
第9回:行の調整方法と範囲



●筆者プロフィール
向井裕一

グラフィックデザイン、タイポグラフィ、デジタルパブリケーション、写真に関連する企画・編集・デザインを主なフィールドとする。有限会社グリフ代表。