 |
 |
| © 2006 フジテレビジョン/GONZO/ワーナーエンターテイメントジャパン/電通 |
 |
劇場用長編アニメーション映画「ブレイブ・ストーリー」は、フジテレビジョンとアニメーションビジネスを手がけるGONZOが共同製作する長編ファンタジー作品です。このアニメーションの制作拠点となる東京・練馬区内の新スタジオでは、Xserveを使ってレンダーファームを構築し、デジタルアニメーションの制作用としてPower Mac G5を導入しています。
世界に通用するコンテンツ作りを目指して
「ブレイブ・ストーリー」は、「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」をはじめ、数々の話題作を送り続けているフジテレビ映画事業局が手がける初の劇場用長編アニメーション映画です。人気作家宮部みゆき氏のファンタジー小説をアニメーションにするのは、2Dと3DCGを融和させ、独自の技術で優れた作品を送り出してきたGONZOです。2006年夏に国内で公開されるほか、ワーナー・ブラザース社による世界配給も計画されています。
フジテレビ映画事業局の亀山千広プロデューサーは、アニメーション映画製作にあたっては、3つの重要なポイントがあると語ります。「第一に必要なことは、才能あるクリエイターとパートナーシップを組むことだと考えました。世界に通用するアニメーション映画を作っていくには、特定のクリエイター個人と組むよりは、二年に一本程度のペースで着実に作品を送り出せる体制が取れる会社と組んだ方が有利です。GONZOは、複数の監督やプロデューサーを擁するクリエイター集団であり、同時にアニメーションビジネスを本気で考えている会社です。日本発のアニメーション映画を世界に送り出そうというビジョンの点でも一致していました」。
 |
 |
 |
| © 2006 フジテレビジョン/GONZO/ワーナーエンターテイメントジャパン/電通 |
「第二のポイントは、アニメーション制作の拠点となるインフラの整備です。米国ではPIXARにせよ、ILMにせよ、コンピュータ設備が整っています。私も2年ほど前に見学しましたが、そのとき数多くのアップル製品が利用されているのを目にしました。フジテレビがアニメーション制作で協力できるのは、こうしたインフラ作りからだと考えました」(亀山氏)。フジテレビとGONZOは、映画「ブレイブ・ストーリー」のために、東京・練馬に新たなアニメーション制作スタジオを立ち上げました。そして、通称「ブレイブ・スタジオ」と呼ばれる新スタジオには、Power Mac G5 19台とXserve 22台、Xserve RAID 1台が導入されることになったのです。
アニメーション制作のプラットフォームに選ばれたのがなぜMacだったのか。GONZOグループの制作会社である株式会社ゴンゾの代表取締役社長梶田浩司氏は、その理由について次のように語ります。「まず、アップル製品のデザインは、クリエイターのクリエイティビティを刺激する魅力があります。次に、モニタの性能やスピードの点でも他の製品と比較したところ、非常に良い結果が出ました。特に色彩深度などの色の再現性に優れている点を評価しています。また、OSもアプリケーションもインターフェイスが非常に直感的で、クリエイターの作業がしやすいですね。そして何より、アップル自身がプロ向けビデオ市場に本気で取り組んでいて、Final Cut ProやShakeといったアプリケーションを出している。将来的にも製品やアプリケーションの発展が見込めるというのが、Macを採用する決め手になりました」(梶田氏)。
 |
 |
 |
| 株式会社ゴンゾ 代表取締役社長/株式会社GDH 取締役 梶田浩司氏 |
再び、亀山プロデューサーの言葉に戻りましょう。「才能ある集団と組み、インフラを整えた上で、初めて第三のポイントである『何をやるか』が重要になってきます。たとえ、インフラを整備して、CGを自在に駆使することができたとしても、ホラー映画のような作品は我々がやる対象ではありません。テレビ局の一部門として映画を作っていく以上、家族がそろって見られるようなコンテンツを作っていくのが使命だと思っています。宮部みゆき氏の『ブレイブ・ストーリー』は、10歳の少年が主人公で、家族の絆、友情、少年の成長といった普遍的なテーマを描いている。まさに、日本から世界に発信するのにふさわしい作品になるでしょう。ぜひ、期待していてください」。
次ページ:64bit CPUのパフォーマンスを最大限に活かす
|
 |
 |
 |
アニメーション制作のインフラとしてMacを採用
|

 |
 |
 |
プロフィール
「ブレイブ・ストーリー」(上・下)
宮部みゆき作。両親の離婚という危機に直面した小学5年生の少年ワタルが、運命を変えることのできる女神の住む世界「幻界(ヴィジョン)」に迷い込み、自らの願いを叶えるため、次々とふりかかるトラブルを乗り越えて成長する物語。角川書店刊。 |
 |
株式会社フジテレビジョン映画事業局
2003年6月、劇場用映画の製作体制強化を狙い、編成制作局映画部を発展拡大させて誕生した。「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」をはじめ、「ローレライ」「交渉人真下正義」「電車男」「星になった少年」「容疑者 室井慎次」など数多くの映画を製作、プロデュースしている。コンテンツ事業における戦略的な提携を推進し、フジテレビ、GDH、ワーナー・ブラザース三社共同で劇場用長編アニメーション映画「ブレイブストーリー」を製作(公開予定2006年夏)。 |
 |
株式会社ゴンゾ
GDHグループのアニメーション企画・制作会社。CGエフェクトを駆使した美しい画像と映像美に定評がある。99年に初の本格アニメーションとして制作した「青の6号」で「第4回アニメーション神戸作品賞・パッケージ部門」アワードを受賞。2003年には「戦闘妖精雪風」が「東京国際アニメフェア2003 東京アニメアワード OVA部門 最優秀作品賞」を受賞するなど、アニメーション業界で高い評価を得る。主な作品に「LAST EXILE」、黒澤明の「七人の侍」を原作とした「SAMURAI 7」、A・デュマの名作の舞台を幻想未来のパリに移し変えた「厳窟王」、「スピードグラファー」など。Linkin Parkのプロモーションビデオ制作、フジテレビ系ドラマ「電車男」のオープニング映像(アニメ)制作など活動の幅を広げ、アニメファン以外にもその名を知られる存在となった。 |
 |
使用システム
アップル
|

|