Xsanでワークグループビデオ編集を
 
Xsanは、アップルのXserve G5やXserve RAID、そしてファイバーチャネルスイッチをハードウェアコンポーネントとして使用してストレージエリアネットワーク(SAN)を構築するためのサーバ/クライアントソフトウェアコンポーネントです。SANは、データ転送時のサスティーン性能が重要視されるノンリニアビデオ編集(NLE)システムにとって、理想的な「リアルタイムファイル共有ソリューション」です。Final Cut Pro HDとXsanの組み合わせることによって、どのようなメリットがもたらされるかご紹介しましょう。


SANとは「Storage Area Network」の頭文字をとったもので、ストレージシステム中心のサーバ - ストレージ間のネットワーク接続形態を指します。今日では、主に高速なファイバーチャネルを介したストレージ統合環境を指して、広義にSANと呼びます。クライアントシステムをSANに参加させると、SAN内のすべての共有ストレージに直接アクセスすることができ、ストレージ上のファイルを共有することが可能になります。Ethernetネットワークによる「LAN型」ファイル共有と異なり、ローカル接続されたストレージにアクセスするのと同様、非常に高速な、広帯域幅のファイルアクセスが可能となります。

SANは、データ転送時のピーク性能よりもサスティーン性能(持続的な性能)が重要視されるNLEシステムにとって、実に理想的な「リアルタイムファイル共有ソリューション」です。複数台のNLEシステム間で、ファイルコピーの必要なく、ビデオ/オーディオ素材の共有を図ることなどが可能となります。




Xsanを使用して実際にSANを構築するには、アップルが認証した各種ハードウェアが必要です。以下に簡単に紹介します。

Power Mac G5をクライアントコンピュータとして使用する場合は、「Apple Fibre Channel PCI-Xカード」をシステムに装着します。(Windows、UNIX、Linux OSベースのコンピュータをXsanクライアントとして参加させる場合は、Xsanと100%互換のADIC StorNext File Systemが別途必要です。)
ストレージには「Xserve RAID」を使用し、必要容量に応じてXserve RAIDに増設するApple Drive Module、またはXserve RAIDそのものの台数を増やします。
Xsanは最大で16TBまでの共有ボリュームに対し、最大64台のクライアントからアクセスすることが可能です。
MDCには「Xserve G5」を使用するのが理想です。MDCを二重化して、Xsanの根幹たるメタデータ管理機能に冗長性を持たせることもできます。(注1)
Power Mac G5、Xserve RAID、Xserve G5間のファイバーチャネル接続には、アップルが動作を確認したBrocade、QLogic、Emulex各社の「ファイバーチャネルスイッチ」を使用します。各機器間は、SFP(Small Form Factor Pluggable)コネクタを持つカッパーファイバーチャネルケーブルで接続するか、機器間の距離が長い場合は、SFP-オプティカルトランシーバを利用して、光ファイバで接続します。

Power Mac G5をクライアントとするのであれば、ファイバーチャネルスイッチ以外は、ハードもソフトもすべてアップル製品で構成することが可能です。


次ページ:なぜ、SANなのか? #1
Pro/Film&Video

Xsanでワークグループビデオ編集を
1: SANとは何か?
2: なぜ、SANなのか? #1
3: なぜ、SANなのか? #2
注1
Xsanは、コンピュータをSANに参加させるための「クライアント機能」と、SANに組み込まれた各コンピュータに対しリード/ライト制限などを行う「メタデータコントローラ(MDC)」の2つのコンポーネントからなるパッケージ製品です。クライアントコンピュータ用、MDC用に、(それらを複数存在させる場合は、その個数分)、それぞれXsanライセンスが必要です。
Xsanと互換性のある他社製ソリューション
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