Xsanでワークグループビデオ編集を
 

ストレージコストを軽減するXsan

ノンリニアビデオ編集(NLE)システムにおいて、メディアファイルを格納するディスク/ストレージシステムの性能は、システム全体の性能を左右する要素です。ストレージ性能は速度・容量ともに飛躍的に向上し、ついには非圧縮HDビデオを難なく扱えるほどになりました。ファイバーチャネル接続、2チャンネルのRAID5構成で、安定した接続性、冗長性を誇るXserve RAIDは、最も現代的な先進のストレージシステムです。最大5.6TB(テラバイト)もの容量を持ちながら、他社のソリューションに比べ大幅に低い価格設定がなされており、業務用途のNLEシステムには最適、最良の製品です。

Xsanでは各クライアントマシンに仮想の占有ボリュームを割り当てることが可能

それでもなお、NLEシステムコンポーネントの中では、ストレージシステムの購入に必要な費用の全体に占める割合は大きいのが実情です。特に、NLEシステムを複数台用意するような場合、その1クライアントシステム毎にXserve RAIDを個別に接続するのは、導入コスト面で得策ではないかもしれません。Xsanによって大容量のXserve RAIDを複数台のシステムで共用することができるなら、NLEシステム1台当たりのストレージ調達コストは確実に低減するはずです。


運用管理の容易なXsan

SANを導入する利点として挙げられるのは、コスト面だけではありません。ストレージシステム全体の設定・管理も一元化でき、システム管理者の負担の低減にも寄与します。Xsanでは、GUIベースのXsan Adminアプリケーションを使用し、共有ストレージの構成、各クライアントに対する共有ストレージへのファイルリード/ライト権限の供与といった一般的運用ルールを、簡単に設定することができます。さらに、Xsanでは、ファイルスペースの動的な割り当てやファイル保存先の自動割り振り、スループット(帯域)確保など、より積極的な共有ストレージの運用管理を図ることができるようデザインされていますので、単なるストレージの共用化以上の効能を得ることができます。

Xsan Adminアプリケーションによって簡単に構成の設定・変更が可能

高データレートのHDビデオをキャプチャするようなケースでは、ある特定のクライアントに専用的にスループットを確保し、他のクライアントからの影響を遮断して、より安全で確実な環境を準備することもできます。稼働状況のモニタ機能や障害時のレポート機能等も万全で、設定したスループットを維持できなくなったような場合に、システム管理者へ自動的にメールで通知する機能も持ち合わせています。


次ページ:なぜ、SANなのか? #2
Pro/Film&Video

Xsanでワークグループビデオ編集を
1: SANとは何か?
2: なぜ、SANなのか? #1
3: なぜ、SANなのか? #2
柔軟な運用・管理
ソフトクォータ/ハードクォータを設定し、各NLEシステムにあてがう使用容量を動的に変更して、ある1台のクライアントシステムで急遽、通常より多くの素材をキャプチャーしなければならないようなケースで、他のクライアントシステムに割り当てられた未使用スペースを、より多くのスペースを必要としているシステムに割り振ることができます。

さらに、共有ボリューム内に作成した特別なフォルダを、例えば、RAID0/1/5の冗長性の異なるストレージのエイリアスのように扱い、あるフォルダをファイル保存先に指定するだけで、実際の保存先をRAIDレベルの異なるストレージに自動的に割り振ることにも対応し(アフィニティ機能)、保存するファイルの重要性に応じて最適な記録ポリシーを設定できます。ファイルスペースの動的な変更、記録ポリシーの設定といった柔軟かつ巧妙な運用形態は、一般的なシステムとストレージの1対1の接続環境では不可能な、Xsanあっての利点です。容量的にだけでなく機能的にも、利用可能なストレージ資源を無駄にすることなく、皆で分け合って使用することが可能となります。