映像をプロクオリティにする即戦力のツール群
カラーグレーディングにはFinal Cut Studio 2から新たに追加された「Color」を使用します。Final Cut Pro 6からワンクリックでColorにシーケンスを送信し、リアルタイムでマルチレイヤー映像を再生しながら色調補正を行う作業を紹介、パソコンの映像編集アプリケーションではColorのようなツールは珍しいため、皆さん興味深くご覧になっていました。
Colorのデモステーション
次に「Motion 3」での映像加工する様子をプレゼンテーション。映像の動作を設定するビヘイビアをドラッグ&ドロップするだけで、直感的に様々な動作を画像に与える作業を紹介、テロップ入れなどの作業も簡単にできることから、映像編集の楽しさを観客の皆さんにも伝えられたのではないでしょうか。そのほか、カメラの手ぶれを自動補正するイメージスタビライザや、3D空間に各映像を配置してトランジションやライトなどの効果を与えるモーショングラフィックなど、パワフルな新機能の数々を紹介。言葉では難しそうに見えるこれらの作業が、全てわずか数秒の簡単な操作できてしまう様子は、さながら1つのショーエンターテインメント。あっという間に元素材がプロクオリティの映像に仕上がっていく様に、道行く人も足を止めて見ていました。
「Soundtrack Pro 2」での作業は、スタジオでのアフレコが必要になる場合を想定し、マルチテイクエディタでの作業を紹介。複数テイクを聞き比べてベストのテイクを選び、映像とシンクさせる様子をプレゼンテーションいたしました。また、収録した音声や効果音を5.1chサラウンドミキシングする様子をデモンストレーション、サラウンドフィールドで音響移動の様子を見ながらパンニングできるため、非常に直感的です。シアタープレゼンテーションでは5.1chサラウンドスピーカーが配置されていたので、サラウンド効果を実際に体験していただきながら、これらの作業がSoundtrack Pro 2でいかに簡単にできるかを、十分に理解いただけたのではないかと思います。
編集が終わった映像を書き出すのには「Compressor 3」を使用。Compressor 3よりクアッドコアCPUを2基搭載するMac Proに完全対応し、8つのコアに負荷を均等に分散することで、エンコード時間が前バージョンに比べて約3分の1という驚異的な速度向上を見せました。ここでは、CPU負荷を表示するツールを用いて負荷の分散状況を見せながらのプレゼンテーションとなりました。
Final Cut Studio2のシアタープレゼンテーション
最後に、完成した作品のデモムービーを上映。パソコンという汎用の機材を用いながら、シネマクオリティの映像が制作できてしまうFinal Cut Studio 2の強力な機能を見て、創作意欲をかき立てられた方も少なくなかったのではないでしょうか。
デジタルシネマカメラ「RED ONE」への対応をアピール
毎日12時30分より行われた、RED DIGITAL CINEMAのテッド・シロビッツ(Ted Schilowitz)氏によるスペシャル・プレゼンテーションでは、4Kデジタルシネマカメラ「RED ONE」が紹介されました。
RED ONEは、今年4月のNAB(全米放送事業者協会)にて発表された最新鋭のハイエンドデジタルシネマカメラ。4K800万画素の解像度・60fpsまでのフレームレートに対応するという高画質を誇りながら、本体価格がわずか17,500ドル(日本円で200万円前後)という、極めてコストパフォーマンスに優れた製品で、国内外の映像関係者から熱い視線を集めています。
12メガピクセルのCMOSセンサーを備え、60fpsまでのフレームレートで、12ビットネイティブRAW(REDCORD RAWデータ)または10ビットでオーバーサンプルHD収録が可能と、RED ONEは従来のHDカムコーダーに比べて、1秒あたり5倍以上の映像情報が収録できます。シロビッツ氏は、Inter BEEの前週にアップデートされたFinal Cut Pro 6.0.2にて、このREDCORD RAWデータがサポートされたことにふれ、「RED ONEを購入しても、編集機材に100万ドルかかるのでは意味がない」ということから、アップルと開発協力関係を結んできたことをアピール。Final Cut Studio 2とRED ONEというコストパフォーマンスに優れた組み合わせがもたらす、高品位な映像制作の可能性を、来場者の皆さまにも強く印象づけられたと思います。
RED DIGITAL CINEMAのテッド・シロビッツ氏
シロビッツ氏は、一通りRED ONEの製品概要を説明した後、その高画質をアピールするプレゼンテーションとして、映画『ロード・オブ・ザ・リング』で知られるピーター・ジャクソン監督の手によるRED ONEを使用した12分のテスト作品『CLOSSING THE LINE』を一部上映、その格調高い画質と映像の臨場感に来場者の目は釘付けとなっていました。
プレゼンテーション終了後には、ここぞとばかりにRED ONEについて更に詳細を聞き出すべくシロビッツ氏を取り囲む人々の輪ができていました。
映像制作現場で高まるFinal Cut Studioの存在感を示すかのように、アップルブースは今年も来場者の皆さまの熱気で大賑わいでした。製品の魅力とスタッフによるプレゼンテーションで、Mac+Final Cut Studio 2による映像制作の可能性を来場者の皆様に伝えることができたのではないかと思います。
Inter BEE 2007
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開催日
11月20日(火)〜11月22日(木)開催時間
11月20日(火)、21日(水)10:00 - 17:30
11月22日(木)10:00 - 17:00
会場
幕張メッセ 展示ホール8 アップルブース(8401)
会場図をみる
出展品目
Final Cut Studio2
Final Cut Studio 2は、すべてのポストプロダクションワークフローの中心となるパワフルな機能を搭載した、Final Cut Studioの新バージョンです。Final Cut 6、Motion 3、Soundtrack Pro 2、Compressor 3、DVD Studio Pro 4、そして新登場のプロ仕様のカラーグレーディングアプリケーションであるColorがFinal Cut Studio 2に含まれます。
Xsan
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Final Cut Server
アップルの強力な新しいメディアアセット管理・ワークフロー自動化ソフトウェアのFinal Cut Serverは、大量のメディアファイルの管理の煩わしさをなくし、ジョブの進行状況の追跡、レビューと承認の管理といった複雑な一連の作業を自動化します。アップルならではの使いやすさはもちろん、Final Cut Studioとシームレスに連係します。





